上信越道“手抜き”工事
トンネル厚不足 安全上の大問題
告発したら解雇 復帰へ頑張る
元現場監督語る
--------------------------------------------------------------------------------
上信越自動車道の熊坂トンネル(長野県中野市)工事で“手抜き”工事が発覚しました。その実態を下請け業者轟組の元現場監督(46)が二十五日、本紙に証言しました。元現場監督は告発したことで自宅待機を命じられ退職にまで追い込まれました。トンネルマンの譲れぬ思いは―。
--------------------------------------------------------------------------------
トンネル工事にとってトンネルの厚み=巻厚(まきあつ)は命です。だから正規の寸法(三百ミリ)よりマイナスは許されない。くるいがあればトンネルを壊し山をたたいて、広げて直すのが当たり前です。どこの現場でもやっていました。
山は生きもの。トンネルは余裕をみていても掘ると外圧で小さくなる。だから巻厚のマイナスは絶対にありえない。
二十五年間、トンネルマンとして、青森から沖縄まで二十数本のトンネルをつくってきました。こんないいかげんな工事は初めてです。
最大10センチ
コンクリートは十メートルの作業区ごとに打ちます。その前の型枠段階で、巻厚があるか検査を受けます。二〇〇六年九月にコンクリート打ちが始まりますが、驚いたことにその時すでに巻厚が足りませんでした。
「これは最初から何かがおかしい」と、ほかのメンバーと、測量しなおしました。元請けさん(ピーエス三菱と北野建設)は嫌な顔をしていましたけどね。
東日本高速道路の二十四日の発表では、「二カ所で最大一・七センチ薄くなっていた」といいますが全然違います。ぼくらの測量では、四十―五十カ所で厚みが足りなく、最大十センチ足りないところもありました。安全上の大問題だと思います。
検査は、東日本高速道路が委託したコンサルタント会社の監査員が実施します。監査員には型枠を下げたり、左右に動かして巻厚があるように見せるから検査は通るんです。
でも監査員が帰ると「悪いな。型枠をあげてくれ」と元請けの人にいわれる。作業員にとっては二度手間。「給料二回分くれ」といわれなだめるのが大変でした。
発表で「型枠がずれた」といっていますが、型枠が「ずれる」ことはなく、検査が通るように「うそ」の設定をしていたのです。
私が勤める轟組東京支店の専務や支店長に現地に来てもらい、元請けにやり直しを強く頼みました。専務らも「これじゃだめだ」といって是正を求めましたが「工期が迫っている」などの理由で黙殺されました。
それどころか工事関係者が、相次ぎ異動や退職に追い込まれました。
昨年の九月、元請けに直接、訴えました。「考えさせてくれ」といわれましたが自宅待機を指示され、その後、解雇されました。
建交労だけが
妻(42)に自宅待機になったと、いえませんでした。「現場が変わった」と伝え、妻のつくった、おにぎりをもって出かけていました。
大学一年の娘と高校二年の息子がいます。妻は「どうしてこの時期に告発なんか。黙って働いていればよかったのに」といい、ノイローゼになりました。
メディア二社に訴えましたが、取り上げてもらえませんでした。全日本建設交運一般労組(建交労)だけが「相談に来てください」といってくれました。職場復帰のために轟組と団交もし、妻を励ましに自宅まで通ってもらいました。路頭に迷うところでした。職場復帰まで頑張ります。
(出所:日本共産党HP 2008年1月26日(土)「しんぶん赤旗」)
高速道トンネル手抜き
コンクリ厚不足
上信越道 現場監督が告発
--------------------------------------------------------------------------------
長野県中野市の上信越自動車道(豊田飯山IC~信濃町IC間)熊坂トンネル工事(延長八百一メートル)で、トンネルを覆うコンクリート厚が著しく不足する“手抜き”工事が行われていたことが二十四日、分かりました。
工事発注者の東日本高速道路新潟支社が同日、新潟・長野両市内で記者会見し、「施工不良」を認めました。
熊坂トンネル工事の“手抜き”については、工事下請け会社の現場監督が社内で告発。受け入れられず全日本建設交運一般労働組合(建交労)や、日本共産党の穀田恵二衆院議員などに訴えたもの。建交労や穀田氏が国土交通省に働きかけ、調査・指導を要求していました。
同新潟支社の調査によると、覆工コンクリート厚不足が二カ所。正規厚三百ミリが、最大十七ミリ不足していました。空隙(くうげき)も七カ所見つかり、同社は七十メートルにわたる不良個所を再施工しています。
施工不良の原因について同支社は、「工事請負人が弊社へ報告すべき事項を報告せず、請負人独自の判断で工事を実施したことに起因する」と説明。同省は「安全上の問題はない。コンクリートをうつさい、型枠の位置がずれていたため」といいます。
熊坂トンネル工事の請負人は、ピーエス三菱と北野建設の共同企業体。下請け業者は轟組です。
(出所:日本共産党HP 2008年1月25日(金)「しんぶん赤旗」)
トンネル厚不足 安全上の大問題
告発したら解雇 復帰へ頑張る
元現場監督語る
--------------------------------------------------------------------------------
上信越自動車道の熊坂トンネル(長野県中野市)工事で“手抜き”工事が発覚しました。その実態を下請け業者轟組の元現場監督(46)が二十五日、本紙に証言しました。元現場監督は告発したことで自宅待機を命じられ退職にまで追い込まれました。トンネルマンの譲れぬ思いは―。
--------------------------------------------------------------------------------
トンネル工事にとってトンネルの厚み=巻厚(まきあつ)は命です。だから正規の寸法(三百ミリ)よりマイナスは許されない。くるいがあればトンネルを壊し山をたたいて、広げて直すのが当たり前です。どこの現場でもやっていました。
山は生きもの。トンネルは余裕をみていても掘ると外圧で小さくなる。だから巻厚のマイナスは絶対にありえない。
二十五年間、トンネルマンとして、青森から沖縄まで二十数本のトンネルをつくってきました。こんないいかげんな工事は初めてです。
最大10センチ
コンクリートは十メートルの作業区ごとに打ちます。その前の型枠段階で、巻厚があるか検査を受けます。二〇〇六年九月にコンクリート打ちが始まりますが、驚いたことにその時すでに巻厚が足りませんでした。
「これは最初から何かがおかしい」と、ほかのメンバーと、測量しなおしました。元請けさん(ピーエス三菱と北野建設)は嫌な顔をしていましたけどね。
東日本高速道路の二十四日の発表では、「二カ所で最大一・七センチ薄くなっていた」といいますが全然違います。ぼくらの測量では、四十―五十カ所で厚みが足りなく、最大十センチ足りないところもありました。安全上の大問題だと思います。
検査は、東日本高速道路が委託したコンサルタント会社の監査員が実施します。監査員には型枠を下げたり、左右に動かして巻厚があるように見せるから検査は通るんです。
でも監査員が帰ると「悪いな。型枠をあげてくれ」と元請けの人にいわれる。作業員にとっては二度手間。「給料二回分くれ」といわれなだめるのが大変でした。
発表で「型枠がずれた」といっていますが、型枠が「ずれる」ことはなく、検査が通るように「うそ」の設定をしていたのです。
私が勤める轟組東京支店の専務や支店長に現地に来てもらい、元請けにやり直しを強く頼みました。専務らも「これじゃだめだ」といって是正を求めましたが「工期が迫っている」などの理由で黙殺されました。
それどころか工事関係者が、相次ぎ異動や退職に追い込まれました。
昨年の九月、元請けに直接、訴えました。「考えさせてくれ」といわれましたが自宅待機を指示され、その後、解雇されました。
建交労だけが
妻(42)に自宅待機になったと、いえませんでした。「現場が変わった」と伝え、妻のつくった、おにぎりをもって出かけていました。
大学一年の娘と高校二年の息子がいます。妻は「どうしてこの時期に告発なんか。黙って働いていればよかったのに」といい、ノイローゼになりました。
メディア二社に訴えましたが、取り上げてもらえませんでした。全日本建設交運一般労組(建交労)だけが「相談に来てください」といってくれました。職場復帰のために轟組と団交もし、妻を励ましに自宅まで通ってもらいました。路頭に迷うところでした。職場復帰まで頑張ります。
(出所:日本共産党HP 2008年1月26日(土)「しんぶん赤旗」)
高速道トンネル手抜き
コンクリ厚不足
上信越道 現場監督が告発
--------------------------------------------------------------------------------
長野県中野市の上信越自動車道(豊田飯山IC~信濃町IC間)熊坂トンネル工事(延長八百一メートル)で、トンネルを覆うコンクリート厚が著しく不足する“手抜き”工事が行われていたことが二十四日、分かりました。
工事発注者の東日本高速道路新潟支社が同日、新潟・長野両市内で記者会見し、「施工不良」を認めました。
熊坂トンネル工事の“手抜き”については、工事下請け会社の現場監督が社内で告発。受け入れられず全日本建設交運一般労働組合(建交労)や、日本共産党の穀田恵二衆院議員などに訴えたもの。建交労や穀田氏が国土交通省に働きかけ、調査・指導を要求していました。
同新潟支社の調査によると、覆工コンクリート厚不足が二カ所。正規厚三百ミリが、最大十七ミリ不足していました。空隙(くうげき)も七カ所見つかり、同社は七十メートルにわたる不良個所を再施工しています。
施工不良の原因について同支社は、「工事請負人が弊社へ報告すべき事項を報告せず、請負人独自の判断で工事を実施したことに起因する」と説明。同省は「安全上の問題はない。コンクリートをうつさい、型枠の位置がずれていたため」といいます。
熊坂トンネル工事の請負人は、ピーエス三菱と北野建設の共同企業体。下請け業者は轟組です。
(出所:日本共産党HP 2008年1月25日(金)「しんぶん赤旗」)
土木の仕事の応援とかいくようになったんですがボックスカルバートでいいのかな・・・
農場の樋門の改修工事に行ってるんですが非破壊検査で鉄筋密度の検査だと思うんですが、コンクリート打設後に音波?みたいなので検査してる光景を見ていたのですが、検査範囲は現場指定、その範囲だけ鉄筋が増し筋されているのですがこれって手抜き工事なんでしょうか?
北海道の鴻池の現場で豊幌の巴農場樋門って現場です
何処に相談したらいいのか解らなくてここに書き込みしました