uparupapapa 日記

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国民投票、危険性浮き彫りに=甘かったキャメロン首相の読み-英

2016-06-25 02:50:29 | 日記
【ロンドン時事】英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票は

最後まで接戦となり、経済悪化の懸念から、

欧州のみならず全世界的な危機を招きかねない深刻な事態となった。

政治手法として国民投票や住民投票(レファレンダム)を使うことへの

危険性が改めて浮き彫りになっている。


英紙サンデー・タイムズは、今回の国民投票をめぐって

「キャメロン首相の七つのミス」を挙げ、

その第1の過ちとして「そもそも最初から実施を公約すべきではなかった」と指摘した。

英国にレファレンダム実施要件を規定した法律はなく、

その都度政権が法律をつくって行う。

従って、今回のように政権が望まない結果が出かねない投票を

これほど大きなリスクを冒してわざわざやる必要はない。



それでも首相が今回の国民投票を2013年に公約した理由として、

(1)与党・保守党内の反EU勢力をなだめる

(2)EU離脱を唱える英独立党(UKIP)へ保守党支持層が流れるのを防ぐ

(3)EUに英国に有利な改革を迫る材料になる-など、

首相にとっての政治的利益が挙げられる。


 
だが、経済面での残留メリットを理詰めで説明すれば

容易に勝てると見込んだ首相の読みは甘かった。

マックシェーン元欧州担当相は「ロンドンのビジネスエリートは英国を代表しない。

庶民は頭(理屈)でなく腹(感情)で判断する」と語り、

国民投票の結果は一筋縄では予測できない危険性を早くから警告していた。

 
首相は14年のスコットランドの独立を問う住民投票も、

独立は簡単に阻止できると高をくくって実施、

あわや首相自身が望まない独立が実現しかねない危機的状況に陥った。

今回はその二の舞いだ。

英国でのレファレンダム実施に今後の政権は一層慎重になるだろう。


-時事通信社 6.24.6.28-









キャメロン首相は現代の「ジョン王(失地王)1167~1216」なのかもしれない。


ジョン王はフランス国内の領土をめぐって

フィリップ2世に戦を挑み、連敗を喫した。

挙句の果てに教皇から破門され、マグナ・カルタを破棄し

親友や部下に反乱を起こされ失意のうちに病死した。


その間、多くの領地を失い、失地王と呼ばれるに至った。


キャメロンもワザワザスコットランドの独立の是非をめぐって

住民投票を実行し、

あわやと云うところまで追い詰められた。


しかし、その反省を生かせず、今度はEU離脱の是非をめぐって

国民投票をやってしまった。



結果EU離脱と云う失地を招き、

スコットランドも再び独立を伺うという。

取返しのつかない歴史的失政といえるだろう。


スコットランドは、エリザベス1世のときに処刑した

ライバル、メアリ・スチュアートの息子であるジェームス1世が

エリザベス1世の死後、王位を継ぎ、

スチュアート朝を開いてから面々と続く連合王国である。





そのスコットランドが離脱しようとしている。

EUからの離脱は、

単にヨーロッパ連合からイギリス1国が抜けるだけでは済まない。


ドイツ・フランス・イギリスの三国のバランスを崩し、

EU崩壊の導火線になりかねない。


更に世界経済への影響は、

各テレビ局が報道するフィーバーぶりが、分かりやすく伝えてくれた。


日本も早速目も当てられないトバッチリを被った。

円高・株安・・・。全くもって迷惑な話だ。


しかし、EU離脱のきっかけは、シリア難民が押し寄せてきた事。


難民を受け入れない日本が非難できる立場ではない。



安倍首相が伊勢志摩サミットの時、

他の参加国に対し、金融への協調介入を呼びかけていた。

その説明資料を目にしたキャメロン首相は一言、

「なんじゃ、こりゃ?」とつぶやいたと云う。


安倍首相がこれを想定して呼びかけた訳ではないだろうが、

もう少し真面目に話し合っておくべきだったと

今にして思う。




EU崩壊の危機に乗じて、中国の分断工作が推し進められ、

日本の孤立化を画策してくるのは目に見えている。


EUの安定が失われた今、

日本は株や円の市場に目を奪われてばかりいず、

中国の動きになお一層目を光らせなければならない。


地球の裏側の騒動が、日本の未来を大きく左右する事態に直面したことを、

日本国民全体が理解し、今後に備える覚悟が必要だ。


ジョン王の馬鹿野郎~と叫びたくなったオヤジが一句。





風が吹く  桶屋が儲かる  誰の事?





お粗末。
































 

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