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さくらの大学ノート

さくらが日々想うことをつづります。
(旧だいがくしょくいんのたまご・ひよこ)

「動」から「留」へ

2013年01月08日 | about myself
こんばんは。さくらです。
遅ればせながら、本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

2012年末に、どうにか就業先も決まり、ほっとした気持ちで新年を迎えることができました。
仕事始めと言うには皆さんより少し遅いタイミングですが、15日から働き始めます。

長期の派遣職員として大学の事務局で働くことになり、最長3年間、同じところで働き続けられるので、丁寧に、正確に仕事を進めて、長期的な視野で働いていきたいと思っています。ここのところ、転職が多かったので。

ただ、それとあわせて、個人的に携わらせていただくオープンキャンパス関係のお仕事や、前職で立ち上がって引き続きメンバーとして関わっている出版プロジェクトなども、就業に影響のない範囲で、取り組んでいきたいと思っています。


そうそう、昨年12月、NPO法人NEWVERYのクリスマスパーティに参加させていただきました。
そこで、「2012年の漢字1文字と、2013年の漢字1文字は?」というテーマで、それぞれ話すことになりました。

とっさに思いついた漢字ですが、私は2012年を「動」、2013年を「留」としました。

「動」というと、とても前向きな意味を持つ漢字だと思いますが、私にとって2010~12年の3年間は、転職5回、転居5回と、動き続ける年でした。
変化が多いことは悪いことばかりではなく、短い時間の中でいろんな経験を得ましたし、いろんな街に住んで、自分の暮らしにとって何が必要か、何がないと辛いのかを知ることができたことはよかったと思いますが、それでも、移動しすぎて落ち着かなかったなと感じています。

今年は、ここに留まり、転居しない&転職しないことで拠点を定めることで、これまでに出会った人たちとのつながりを深めたり、活動を充実させたりしたいと考えています。
内にこもるのではなく、居場所を定めるという意味での「留」です。


実家で暮らした半年間を経て、東京に戻ってしばらくは23区内に住んでいたのですが、星空がきれいに見えないことと、野菜や魚が新鮮ではなく、おいしくないということが、思いのほか辛かったんです。
2012年、西国分寺に引っ越してきて、富士山の麓にある実家から見る星空には敵わないけれど、前よりも多くの星が見えるようになったこととか、行き帰りに通る畑から香るいちじくの甘い匂いとか、近隣の畑でとれた新鮮な野菜を扱うお店があることとか、始まりは仕事を通じて出会ったとしても退職後も変わらずに仲良くしてくれているご近所さんがいることだとか、些細なことと思えるような小さな要素が、私にとってとても大事だということを自覚しました。

今ある環境が当たり前でなく幸せなことで、簡単に失ってしまっては自分が辛いということに気付けたのは、動き続けた3年間があったからなのかもしれませんね。

迷いながら、悩みながらも、着実に、落ち着いて、日々を過ごしていこうと思います。


今年も、良い年にできますように。
皆さんにとっても良い年になりますように。

どうぞよろしくお願いいたします。

「効き脳」なるもの

2012年12月18日 | about myself
こんばんは、さくらです。

衆議院総選挙・都知事選から一夜明けた昨日の東京はあいにくの雨模様。
空も心もモヤモヤとして、なんとも言えない気持ちでしたが、うずくまっているわけにもいかず、予定していた派遣会社の登録に行ってきました。
転職活動を進めるといっても、まずは今の生活(東京での一人暮らし)を継続できるように、収入を得ていかなければなりませんので、まずは派遣職員として、大学で就業しようと考えています。

自宅から通える範囲に大学はいくつもありますが、条件面で結びつくところは少なく、登録は4社目。
派遣会社の登録は、事前にWEBから学歴、職歴、資格、業務経験、希望条件を入力しておき、会社(登録会場)を訪ねた際に、身分証明書の確認、顔写真撮影、PCスキルチェック、適性診断・性格診断などを行います。
昨日の派遣会社では、適性診断のひとつとして、「効き脳」診断※というものを受けました。

 ※詳細は フォルティナ株式会社「効き脳(利き脳)」参照。

結果は……
「感覚・友好脳」と「論理・理性脳」の対格二重優勢、とのこと。
「数字やデータなどの事実を重視する論理的な思考と、人間関係を重視する情緒的な思考の、相反するふたつの思考を持っている人」なんだそうです。
直感で質問紙に回答していくので、直近の仕事内容も反映されやすいそうです。確かに、給与計算やデータ分析で正確な数字を扱う一方、お店づくりや接客では人間関係や情緒的な部分を重んじていたため、その2点が反映されたのかもしれませんね。

面白いなと思ったのは、自分の傾向もさることながら、自分が苦手とする部分がわかることでした。

ラーニングスタイルの項目では、

☆私の効き脳を活かした学習スタイル
・尊敬する人物が取り組んだ方法を真似てみる
・身近なパートナーに自分の考えを伝え、反応を伺う
・実施した内容を日記に付けて、振り返ってみる
・考えをまとめた後、声に出して読んでみる
・音楽やリズムに乗って、物事に取り組んでみる

★効き脳を活かせず、努力を要する学習スタイル
・マニュアルにしたがって、繰り返しやってみる
・実施項目を詳細にリスト化し、消していく

という結果が。

★後者2点は、苦手だという意識はなかったのですが、そういえば、「若手社員の効率的な仕事の仕方」的自己啓発本にもある、「実施項目を詳細にリスト化し、消していく」という方法、取り組んでみたことは多かったのですが、長続きしていなかったような……!!

これからは、☆5点を意識しながら、やってみようと思います。

また、私は、「創意工夫や新しい発想、変化を優先する『冒険的・独創的思考』」と、「現状を管理し、維持・安定を優先する『堅実的・計画的思考』」が低めだったのですが、コミュニケーションにおいて、この苦手な思考を意識して、取り入れるべきアクションも示してくれています。


「冒険的・独創的思考」の低さをカバーするためには、
・コンセプトや全体像を使う
・ビジュアルや比喩的な表現を使う など

「堅実的・計画的思考」の低さをカバーするためには、
・確立された手順やプロセス
・書面で示された具体的な行動 など

を意識してとりいれていくとよいそうです。


学生の就職活動において、自己分析は重要視されつつも、「しすぎるのは良くない」という話もあります。
結果として表れた長所をどう生かしていいかわからなかったり、短所ばかりに気持ちが向いて、滅入ってしまうことがあるからかなと思いますが、自分を客観視して、足りないところを補う(意識する)ツールとして用いていくことが大事だなと、自分自身が経験して、改めて実感しました。


世の中には、さまざまな自己分析ツールがあります。
転職活動中の友人たちやいつか出会う学生たちがその結果に向き合うとき、寄り添っていけたらいいなと思います。

働くこと

2012年12月12日 | about myself
こんばんは、さくらです。

11月1日のエントリから、はっきりとは書いていなかったのですが、じわりじわりと書いている今月のエントリから、お気づきの方もいらっしゃるかと思います。

「自分の中の自分と、対話しておいで」と、お休みをもらって1カ月。
考えるというよりは、悩んでいる方が多かったのですが、友人と会ったり、実家に帰ってゆっくりしたりしながら、これからのことを考えました。
ずっと、今の仕事と、大学に関わっていくことを、どうしたら両立できるか、ということを考えていたのですが、1冊の本との出会いで、変わりました。

西村佳哲さんの「自分をいかして生きる」(ちくま文庫)です。

 あるいは「自分がお客さんでいられないことは?」、という問いはどうだろう。
どんなに映画が好きでも、ただそれを見ていれば幸せで、足りる人はお客さんだと思う。別に客でいることが悪いわけじゃない。店で食事をして、「美味しかったー」とただ満足して家路につけるなら、そこに自分の仕事の影は見あたらないのだろう。他の人がどれほど素晴らしくやっていても、その成果をただ楽しめること。他の誰がやっていても構わずにいられる仕事は、いわば他人事の仕事と言える。
 でも、「好き」だけではすまない。
 今はお客さんの立場でも、ずっとそのままでいられるかというとそんなことはない。というか、そうありたくない。
 気持ちがザワザワする。落ち着かない。見たくない。悔しい。時にはその場から走り出したくさえなるような、本人にもわけのわからない持て余す感覚を感じている人は、そのことについて、ただお客さんではいられない人なんじゃないかと思う。



この言葉を借りれば、私はまさしく、喫茶店はお客さんでいることで幸せを感じていたし、逆にどうしてもお客さんでいられないこと、それが大学教育の現場だと、気付いたのです。

それでも、一緒に働いている人たちがとても良い人たちなので、辞めたくないな、一緒に働いていたいな、とも思いました。
だけど、気付いてしまったら、そこに居続けることは「お客さんでいられない」想いを持ってお店づくりをしている他のスタッフのみんなに申し訳がないし、自分に対しても不誠実だと感じたので、社員という立場からは離れることにしました。

今月は、引き継ぎなども兼ねて、一部業務を継続している部分があるのですが、お給料がでないかわりに、時間や場所を拘束されないので、ときどき、お店が落ち着いている時は、客席でお茶を飲みながら、お仕事しています。
「不器用な私が作り手でいたら、大好きなこのお店を壊してしまうかもしれない」
そんな不安から解き放たれて、いつも通り、美味しいお茶とケーキを食べられることに、幸せを感じています。

とはいえ、急に退職を決めてしまったので、次の仕事が決まらなくて、どうしよう……という別の不安はあるのですけどね。
「次の仕事が決まるまで、働いていたらよかったのに」という人もいますが、大きな会社ならいざ知らず、自分の人件費分のお金を、別の部分にかけたらもっとお店が良くなるとわかっていて、腰かけていられません。
やるなら本気で。だけど本気でやったら、同時に転職活動する時間はない。
きれいごとかもしれませんが、なるべくキレイな気持ちで、接していたい場所なのです。

ただ、誤算だったのは、派遣法が改正されて、30日以下の日雇派遣に制限がついてしまって、いわゆる登録制の単発バイトができなくなってしまったことや、思いのほか、長期派遣の仕事が結実しないことでしょうか。

まずは、与えられた範囲の中で的確に仕事をすることで生活の糧を得ながら、本当に「お客さんでいられない」仕事に近づいていけるように。
まだスタートラインにも立っていませんが、母校・桜美林学園の創立者清水安三先生が学園に残した聖書の一節、「為ん方つくれども、希望を失わず」を心に、向き合っていこうと思います。
何度か仕事を辞めたけれど、そのたびに新しい場所が見つかるので、そして新しい経験をして知っていることが増えていくので、大丈夫、なんとかなるでしょう。
そう信じることにします。


以上、退職のご報告と新たな決意でした。
さくら

覚悟

2012年12月02日 | about myself
少し前まで「覚悟する」とはどういうことかと、考えてあぐねていました。

何があっても、ふんばる。
何があっても、諦めない。
何があっても、前に進む。

ということでしょうか。

「自分は、これをやりたいというわけじゃない。
これをやるという『覚悟』をしているだけだ」
そんな風に話す友人に、
どうしたら「覚悟」できるのかと、問うた日もありました。

でも。

改めて、大学教育に全力で向きあっていこうと決めたら、自然と、言葉が出てきました。

「覚悟を決めた。
私のことだから、自分で決めたことでも、何度も悩んで、すぐ逃げたくなっちゃうんだろう。
それでも、自分が全力で向きあって、やりきったと自分で認められるまで、ずっと、諦めない。
それが、私を受け止めてくれた人たちにできる唯一のことだと思うから。」

私にとって「覚悟」とは。
自分の目線の先にあるもの、いる人から、目をそらさないということ。
自分がどこにいても、どんな立場でも。
そんな風に思います。


ちなみに辞書では。

■ デジタル大辞泉の解説
かく‐ご 【覚悟】
[名](スル)
1 危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。
2 仏語。迷いを脱し、真理を悟ること。
3 きたるべきつらい事態を避けられないものとして、あきらめること。観念すること。
4 覚えること。記憶すること。
5 知ること。存知。
(コトバンク 「覚悟」より
http://m.kotobank.jp/word/覚悟)

なんだそうです。