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やる気のない非モテの備忘録

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女  75点

2008年07月13日 | 映画感想
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

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第二次世界大戦下にて、戦争を避けて田舎の邸宅へ疎開した四兄弟は、そこでかくれんぼをしているとき、巨大な衣装タンスの扉をくぐる。
その先にあったのは、雪が降りつづけ動物がしゃべりフォーンが暮らす異世界ナルニア国であった。
四人は予言のままに、ナルニアを支配する悪い魔女と戦うことになるのだが……


現実世界の普通の男の子や女の子が異世界で大活躍!ミャハ☆
という今の世にもつづく悪しき風習を一作で確立させた大名作として有名なナルニア国物語ですが、それだけベタな話であるだけに、今となってはなんの面白みもない手垢のついた、ロード・オブ・ザ・リング同様、映像美しか見所のない映画にちがいるまいて。
……と思っていたのに、え?あれ?なんだ、これ普通に面白い。
確かにベタではあるんだが、ゆったりとした映像とはうらはらに展開は小気味良く、まさに巻き込まれ型ファンタジーの模範的ともいえる、起承転結と緩急のしっかりした話だ。ロード・オブ・ザ・リングに比べると、大長編でありながら、一話一話でちゃんと独立した話として楽しめるようになっているのも大きい。
とにかく、その大作的な雰囲気とは裏腹に、中身はごく普通にごく丁寧にごく真面目に作られた、普通に良い映画。

はじめこの映画化の企画を聞いたときは「ディズニーでナルニア?ははん」と鼻で笑ったものだったが、王道の作品を普通に仕上げるときには、資本力がそのままクオリティにつながるのだということをまざまざと見せ付けられた。
とにかくいたって普通にナルニア国の映像化。
原作のベタベタなストーリーもキリストマンセー具合も構成の絶妙具合もナルニアの美しさも、すべて実直に映像化。こういうのでいいんだよ、こういうので。

やはりキャラのたち方で自然かつ王道なのがいいのかな?
四兄弟は優等生でリーダーの長男、優しいけど長男に阿諛追従でいけすかない長女、反抗期まっさかりのひねくれだけど根は素直な次男、おてんばで行動力抜群の次女、と全世代にまんべんなく共感をうむつくりが憎らしい。
さらにライオン和尚、じゃなくて創造主アスランのどこからどうみてもライオンですって感じや、よくわからない理屈で死んでよくわからない理屈で蘇ったりする気ままっぷりが、猫科らしくていい。そしてなんか発言や行動がエロいのもたまらない。
アスランが魔女の女王と二人でテントにこもって話をつけたときは゛これ絶対入ってるよね?」と思ったものだ。

どうでもいいけど眠い。

ファンタジー小説の映像化としては出色の出来。
原作ファンやファンタジー好きやライオンマニアはあまさず見ればいいと思う。
あと、やたら大長編ドラえもんの元ネタっぽいところがあるので、ドラマニアも見ておくべきだと思う。



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2 コメント

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Unknown (うなー)
2008-07-14 13:48:39
ピーターの話はひたすらに長いから……
ロード・オブ・ザ・リングの感想は、捜せばどこかに書いてあるのでそれを参考にどぞ。
フロドが役立たずなのにみんなにもてもてでマンセーされてるのが納得いかなくて。おまえはエロゲーの主人公かと。
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Unknown (usa)
2008-07-14 05:46:18
こんにちは~。
『ロード・オブ・ザ・リング』はうなさん的にダメでしたか?私はけっこう好きでした。
いやがらせ的にピーター・ジャクソン監督の『乙女の祈り』の感想をリクエストします!
ナルニアは映画は未見ですが、子供のころ原作を読んだときは何故か女王様に感情移入していた記憶がうっすらと…。
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