うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

グイン・サーガ  うな正史  91~95巻

2007年02月02日 | 栗本薫
実際の展開

グインはクリスタルパレスに乗り込んでアモンくんと色々おしゃべりしたよ
古代機械でワープして、一緒にノスフェラス旅行に行ったよ。
そんで古代機械の電源を落としたよ。
アモンくんがいなくなったからパロは平和になったよ。やったね。
ノスフェラスについたグインはアモンくんを見失ってたよ。
探してたけど、見つからないから、あきらめてグラ爺といっしょにグル・ヌーに星船を見に行ったよ。
ロカンドラスさんにはじめてあったけど気に入られて、星船に入ったよ。
そしたらこんぴゅーたーかグインをグランドマスターと呼ぶよ。どうやら星船はグインのものらしいよ。
都合よくアモンくんも星船にいたよ。
勢いあまって星船を発進させたよ。宇宙に向かってGO!
こんぴゅーたーのおかげていろんなことがわかったよ。
ランドックは星の名前で、グインはそこの王様だったけど女神アウラに追放されたんだって。
じゃあ、おれ帰るとこないじゃん。
気付いたグインは、星船のワープ装置を使って、無理矢理地上に帰るのでした。
そうそう、アモンくんはむかついたので、星船の自爆装置をおしてぶっ殺しましたとさ。
めでたしめでたし。
でも地上に戻ったグインはまた記憶喪失になってたんだよ。

その頃、中原ではシルヴィアが派手なSEXライフを満喫してたり、イシュトンが「自分の子供怖いよー」とがたがたぶるぶるだったり、いろいろしょーもないことになっていたのでした。


うな正史

「待つ民」ラゴンは元々、ヤンダルの一族につくられた種族であり「星船の復活を待つ民」すなわち監視役だったのだ。
超科学の遺伝子操作によって生み出されたラゴンは、その本能により竜王の一族に逆らうことはできなかった。
キタイ軍を指揮するのは、悪魔の種子アモン。かつてシルヴィアを操り、ケイロニアを混乱の渦に叩き落したグインの宿敵である。
キタイ軍とラゴンに追われ、もはや絶体絶命かと思われる窮地たたされるグイン。
その彼を助けにかけつける軍隊があった。
竜の歯部隊。かつてケイロニアでグイン自らが鍛えた精鋭部隊である。
グインの噂をきき、矢も盾もたまらず国を捨て駆けつけたのだ。

竜の歯部隊は少数。これだけで戦局は変えられない。
だが、情報こそが戦場においてもっとも重要なのだ。
グインは竜の歯部隊を使い、中原各国に援軍を求める。
……とはいえ、グインはなかば諦めていた。
いたずらにケイロニアを荒らすのみで、恩を仇で返すことになった自分。
そんな者に、果たして力を貸してくれるものがあるだろうか。
援軍がこないならば、それでいい。竜の歯部隊に無駄な戦いをさせずに済んだ。

キタイの猛攻は止まらない。
圧倒的劣勢の中で覚悟を決めるグイン。
ただでさえ劣勢であるのに、敵の軍勢はいまもなお増えつづけている。
次から次へと、砂塵をあげてあらわれてくる。
……いや、違う。
その時、グインは気付いた。彼らが掲げる、懐かしい旗に!
そう、かつて中原を救った英雄の危機に、各国の勇士たちが立ち上がったのだ!

パロからは賢王レムス一世の信頼も厚いクリスタル公アル・ディーンが。
「兄が守った中原を、化け物の好きにさせるわけにはいかないからね」

ゴーラからはイシュトヴァーン王自らが。
「剣は捨てたはずだけどよ、今回ばっかりは勘弁してくれよな、ミロクさん。おれはあいつに助けられてばっかりだったんだ。一度くらい、助けてやっても罰はあたらねえだろ」

アルゴスからはスカール王子を救わんと彼の部の民が。
「スカール様のために死ねるなら、我々はそれで本望」

ケイロニアからは十二神将ゼノンと黒竜将軍トールが。
「おれは、王様と一緒に戦いたい」
「冷てえよな、豹頭の旦那は。こんな面白い戦いにおれを呼ばないなんて」

ノーマンズランドの狼王ロボが。妖魔の魔女王ザザが。
「やれやれ、呼ぶのが遅いんじゃないかい? 王様」

隠者イェライシェとその弟子ヴァレリウスが。
「ようやっと借りが返せそうじゃのう、豹頭王」
「まったく、死んだあとくらい、あの方をそっとしてあげられないものですかね」

闇の司祭グラチウスまでもが。
「中原も星船も豹頭もわしのもんじゃ。あんな竜頭めに好きにさせてたまるかい」

かつてグインと関わったすべての者が、彼を救うためにノスフェラスへと集結する。
人々の思いは、はるかノスフェラスの彼方にただひとつ(『ノスフェラスの彼方』)
「グインを助けるのだ!」

キレノア大陸史上、最大にして最後の戦いが幕を開けようとしていた。

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