うまていの日記とか。

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本読む。

2006-02-19 22:30:53 | 日記・雑談

 「容疑者Xの献身」  東野圭吾
    
 2005年、下半期の直木賞受賞作。数学だけが生き甲斐だった数学教師の純愛を動機としたミステリー。計算された緻密なトリックで無駄なものが出てこないから、ガンガン物語に引き込まれてしまう。数学の天才同士の対決が面白い。恋愛には不器用な男が殺人に荷担する過程とその潔い覚悟が切ない。東野自身が、「今まででベスト5に入る」という自信作。自分も東野作品はほとんど読んだが、最高傑作かもしれない。


 「号泣する準備はできていた」 江國香織
    
 ↑の2年前の直木賞受賞作。短編集だ。
 この著者の本を初めて読んだのだが、まず文体が独特。改行とか仮名使いとか。
「と。」一行で終わることもある。だからなのか、その選ばれた言葉に力があって、記憶に残ってしまう。殺人事件が起こったり、国際テロ組織と戦ったり(24か!)という派手さはないが、日常の女性の心の中を覗いてしまったような気恥ずかしさを覚えてしまうくらい、入り込んでしまう。透明感のある12の短編、それぞれに心を揺さぶられる面白さがあった。
 

 「松本人志の最終審判 好きか、嫌いか2」 松本人志
   
 実は、ダウンタウン松本は大好きだ。お笑い的にもっとも面白いと思う。尊敬してしまう。ガキの使いとリンカーンは欠かさず録画して毎週見ている。他に毎週チェックするのはロンドンハーツくらいだ(・・・全部お笑いかよ)。
 その師匠松本が独自の理論で、「エレベーターの閉ボタン」「和式便器」などを好きとか嫌いとか語っていくというもの。自分的には面白かったけど、松本好きでないと、楽しめないかなぁ?


 「いい言葉は、いい人生をつくる」 斎藤茂太
    
 帯に「50万部突破!!」とあったので、思わず買ってしまった。
 著者は斎藤茂吉の長男で医学博士だとのこと。1916年産まれだから、もう90のじいさんなのだが、このじいさん、非常にバイタリティあふれるじいさんで、おもしろエピソードと豆知識が満載だから面白い。内容はほとんどはポジティブなので読んでいて楽しめる。わかりやすく書かれてるし、読んで元気が出る。とても良い本だ