西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

はいしゃさん

2007年06月05日 01時03分00秒 | Weblog
 歯医者へ行った。

 別に誕生日だったからとか、虫歯予防デーだったからとか、特別な理由はない。
 
 以前に歯医者へ行ったのは、確か10年前。その時の医者の「何かあったらまた来てください」という忠告を忠実に守って、ずっと行っていなかった。否、実は詰め物が取れたり歯茎が腫れたり痛んだりしたことは何度かあったが、どうも歯医者と思うだけで腰が引けて行けなかったというのが正直なところである。

 しかし毎日一応磨いてはいたものの、さすがに10年も放ったらかしにしていると、あちこちボロボロになってしまっていて、結局意を決して治療することにした。

 歯医者も以前世話になっていたところから、新しい歯医者にに変えてみた。隣町まで自転車で20分ぐらいの場所にある医院だ。
 初めてお世話になるとは言え、事前に「ネットで調べてあったので大体想像はしていたが、実際に医院の建物を見て驚いた。まるで幼稚園みたいな風貌なのだ。子供やお年寄りでも不安なく診てもらえるようなコンセプトから、こんな造りになったのだろう。私のようなオジサンが入っていくには、少々気恥ずかしい気もしたが、反面怖がりの私には打って付けの歯医者さんだ。

 想像以上に治療は簡単に済んで、化膿止めやら痛み止めやらの薬をもらって、帰宅したのだが……。


 薬袋の裏に描かれたパンダの絵がなんとカワイイこと! その下の方に書かれた「おだいじに」の文字も、またイイではないか!

初辰(はったつ)さん

2007年06月04日 01時54分00秒 | 関西ですねん!
 昨日は大阪住吉大社に参拝した。

 お目当ては「初辰(はったつ)さん」。住吉大社の境内に祀られている商売繁盛の神様で、毎月最初の辰の日にお参りするから「初辰さん」。初辰は発達にもつながる縁起担ぎ。

 この日にお参りをすると、小さな招き猫を授かる。これを毎月ひとつずつ4年(最短で)かかって四十八体集まると、「中猫」一体を授かる(四十八辰=始終発達)。そして12年(最短で)かかって「中猫」三体になると、今度は「大猫」を授かり、つまりは満願成就となるのだそうだ。

 実はこの「初辰さん」には、先月初めて参拝をして、今回が二度目。だから子猫も二体になったという訳だが……。はてさて私たち夫婦は、いったい何体の猫を授かることができるだろうか?


 そう言えば、日付は既に6月4日。私の47歳の誕生日である。
 少しは発達……、したのであろうか?

水無月

2007年06月03日 01時08分00秒 | Weblog
 6月に入った。

 我が家は長閑(のどか)な田舎町にある。普段からウグイスやヒバリやホトトギスが鳴き、キジやサギなんかもいる、静かなところだ。

 しかし今日はそんな静けさが一変した。家のすぐ裏の畑だった場所に、耕運機が入ったのだ。一日中耕して耕して、そのあとに水を張って、田んぼになった。つまり二毛作だったのである。
 田んぼには既に田植え機が持ち込まれている。多分明日にも、田植えが始まるのだろう。

 深夜の田んぼでは、早速たくさんのカエルたちが集まってきて、大合唱を始めている。


 カエルの子守唄というものは、案外心地の好いものである。
 おやすみなさい……。

高松で梅田で

2007年06月02日 01時42分00秒 | Weblog
 先週末は、久々に多忙だった。


 土曜日……。
 トム・ベイリス監督の自主映画『金縛り』の撮影で、四国は香川県の高松へ。高松は10年前に半年間住み込みで、ラジオのパーソナリティとして働いていた、私の思い出の地でもある。
 役どころは録音技師。とは言え今回の撮影ではミキサー卓を前にするのはワンシーンだけ。あとはひたすら歩くシーン。
 思い出の高松の街中を随分と歩き回ったが、10年前とは変わってしまっている点も多く、それに知人と誰も会うこともなく、多少の寂しさを感じながら、高松を後にした。

 バスで往復、約6時間。この移動時間だけで充分に疲れた。


 日曜日……。
 山田雅史監督の『ボスの一番長い日2』の撮影で、梅田へ。
 この作品は、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の先付け映像(CMみたいなもの)で、昨年に引き続き今回で2作目。私は刑事役として、レギュラー出演させていただいている。キャストもその多くが既に顔見知りということもあって、終始和やかなムードで撮影が進んだ。

 日曜日の昼日中、梅田のビルの屋上で、オッサンたちが真剣な表情で拳銃を持って走り回る姿は、勇壮なようで滑稽なようで面白かった。

 帰宅して着替えるのがやっと。あとは固い畳の上でバタンキュー! 心地よい疲労感の中でぐっすり眠った。


 あれから一週間。またまた、ただのヒマ人に戻ってしまっている自分が、少し情けなくもある。