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伊藤由奈 / mahaloha

このところ本当にテレビを見ていない僕ですが、ギャル曽根という人のことも全く知らなかった(今も顔を知らない)僕ですが、そんな時代に完全に取り残されている僕ですが、時々車に乗りながらFMを聴きます。

で、なんだか気に入ったのがこの曲です。
でも、あんまり曲名とか言ってくれないので、なかなかこの人のこの曲名の曲だというのがわかりませんでした。段々と、伊藤という名の女性のマハロハという曲のようだというのがわかってきました。

まぁ、FMを聴いていてもめったにかかる曲ではないので、これまでが長い長い道のりだったわけです。

だからと言ってシングルCDを買うほど好きなわけではないのですが、ツタヤに行ったらレンタル落ちした中古CDが200円で売っていました。200円なら買っときましょう。

というわけで、今この曲をなんだかやたらと繰り返し聴いてます。
なんかいいっすね、この曲。
なんかいいっす。
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M.I.A. / KALA




1stアルバムには完全にやられてしまった。
とにかく音作りがぶっ飛んでいて、過去数年間に買ったCDの中でも飛びぬけて面白かったM.I.A.の1stアルバム。いよいよ2ndが登場。

期待しまくって買った。渋谷のタワーレコード。
入り口で配っていたウチワをもらい、入ってすぐの目の前のコーナーがこのM.I.A.のKALAのコーナーだった。1枚手に取りレジへ。金を払ってすぐにCDウォークマンにセット。渋谷の街を歩きながら聴きはじめた。

うーん、やっぱり面白い。
そのまま山手線に乗り恵比寿で下り、タイニータイトへ。
ここまでで半分ぐらい聴いて一旦中止。
松崎への出産祝いに、色々悩んで、店員さんとも話したけど、結局、ラスタなベビー服3枚を購入し店を出る。ふふふ、笑う松崎の顔が浮かぶぜ。
店を出てすぐ再生再開。
テクテク歩いて恵比寿駅へ。そして新宿。
うーん、やっぱり面白い。

初めて聴いたということもあって、衝撃は1stのほうが大きかったけど、それでも十分面白いぞ2ndも。
このまま、ぶっ飛んで行ってほしいアーティスト。
うむ、面白い。
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PRINCE / プラネット・アース


プリンスの新譜。

なんか軽やか。

僕が中学生のころ、彼はよく「ポップミュージックを作りたい」と言っていた。
ファンクでもなく、ソウルでもなく、R&Bでもなく、ポップミュージック。

このアルバム、全くとんがったところが無いのだけど、肩の力を抜いて、軽~く大好きなポップミュージックを作ったような、そんな気がした。

スーパーボウルのハーフタイムショーがすごく評判がよくて、「あ、なに?、こんなんで良かったの?」って、自信を持ったのかもしれない。
あ、なんだ、みんなこういう感じがけっこう好きなのか、言ってよ~、もう。
って思ったのかも。
じゃあ、みんなも好きな軽やかな感じで、得意の音作りでアルバム1枚作っちゃおうかなぁってことかも。

ほんと、黒さの薄いアルバム。

ゴリゴリのプリンスファンには受け入れられないかもしれない。
僕も、もう20年以上も彼の音楽を聴いてきたファンだけど、なぜか、このアルバムは気に入っちゃった。
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DJ Jazzy Jeff / The Return of the Magnificent



せっかく新譜が出たので、やっぱり買ってみた。
聴きやすいけど、全く新しさがないというのがちょっとアレかなぁ。
ものすごいスクラッチ技とかが出て来るわけでもなく、なんとなく気楽に流しておけるヒップホップという感じか。
いや、でも、僕にとってのヒップホップってこんな感じですね、やっぱり、音は。
そういう意味でとても聴きやすい。って誉め言葉か? まいっか。

面白いのは、曲と曲のあいだに、DJ Jazzy Jeffが街で出くわす「やるせない」現実が音で聴けること。
どこに行っても。「あ、DJ Jazzy Jeffだ。へい、元気? で、ウィル・スミスはどこ?」って、聞かれるのだ。どこに行っても。とほほ。

で、さらに面白いのが、ウィル・スミスのオフィスに電話してみるのだ。
さんざんたらい回しにされた上で、やっとウィル・スミスと話ができるのだけど、電話した理由が「あのさ、俺はどこに行ってもウィル・スミスはどこ?って聞かれるんだけど、お前はJazzy Jeffはどこ?って聞かれるか?」っていう質問をするため。で、この質問に対してウィル・スミスが「う~ん、無いなぁ。」って答える。で、「無いって、全然無いってこと?」って聞くと。「う~ん、そうだなぁ、全然ない。」ってウィル・スミスが答えるのだ。

このせつない状況をネタとして自分の最新アルバムに収録するセンスがなかなか良いねぇ。

頑張れ、Jazzy Jeff!!
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Trojan Tower Box Set



この夏、タワーレコード限定で売られているトロージャンレーベルの曲を集めた3枚組CD。良い。とても良い。

夜中にふと目が覚め(というか、息子の声で起こされただけだけど。息子はすぐにすやすやと眠り、自分だけが目が覚めてしまうということがよくあるのだ)、聴きながら眠ってしまったラジオから菊地成孔の番組が流れていた。「今日の最後の曲も、ここまで来たら全部このTrojan Tower Box Setからということで…」と流れてきた曲がすっげー良いレゲエだった。タワーレコードから一円ももらってないのに、勝手に一方的にタイアップと称して2時間の番組中すべてこのBOX SETから曲をかけたらしい。僕は最後の1曲しか聞けなかったけど、ピピンと来たのだ。

仕事帰りにタワーレコードに寄って購入。
う~む、とても良い選曲ですなぁ。

タワーレコードのバイヤーさんが選んだ曲らしい。
聴いたことがある、自分の持ってるCDに入ってる曲も多いけど、それは当たり前か。僕が一番CDを買うのがタワーレコードで、レゲエのCDもタワーレコードでオススメになっていたCDを今までにたくさん買ってきたのだから。
その同じバイヤーさんが選んでいるわけだからなぁ。

いや、しかし、3枚組みで全部で54曲も入っていて2700円しかしないのだ。
安い。

この夏、ドライブに、部屋飲みに、全部これだけでOKかも、と菊地成孔がしゃべってたが、実際そんな感じ。
オススメっす。
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平原綾香 / The Voice



で、2ndアルバムを買ってみた。
模索・挑戦の1枚目に比べると、やっぱり予想どおり1つの方向に納まってきている2枚目。結局1枚目ほどはバラエティーに富んだ選曲となっていないため、妙に小さくまとまったアルバムという気がしてしまう。

う~ん、やっぱりこの人は、高めのキーで歌ってるぶんにはそんなに特徴的でもなく、どこにでもいるような歌声に聞こえる。やっぱりこの人の魅力は、低いところのダミ声ってことだと思うのだ。「へ~い~、あ゛~ぁぁぁ~」みたいな、この人がよく間奏とかで使うあれはやっぱり聴いていてゾクっとする。

「いい歌」を丁寧に真剣に歌う、という、まぁそれだけをアルバム1枚ずっとやるというのは、聴いているとやっぱりちょっと飽きるというか、そんな感じかも。
編曲とかの単調さ(=優等生っぽさ)のつまらなさもあるのかもしれない。

とはいえ、やっぱり声が好きだから1枚通して聴いていられるな。
声ってのはやっぱすごい武器だな。
だから「The Voice」なのか。
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TERENCE TRENT D'ARBY



テレンス・トレント・ダービーって知ってますか?

ビアンコさんのブログで懐かしい名前を発見。おおおっ!TTD、懐かしい。

で、CD棚を見てみると、3rdアルバム「Symphony or Dawn」と、4thアルバム「VIBRATOR」しか持っていなかった。一番聴いた1stと2ndはテープしか持っていないのか。テープで何度も何度も聞いて、大好きだと、そのあとに発売されたCDは即買いなのだけど、そのテープで何度も聞いたのは買わずじまい。よくあるパターンだ。

が、手元に置いておきたいなぁ。

で、ブック・オフだ。こんなときのブック・オフ頼み。

そして1st「Introducing the Hardline According to TTD」を350円で、
2nd「TTD's Neither Fish nor Flesh」を250円で購入。

さすがです、ブック・オフ。

で、久しぶりに聞くと、あまりにも久しぶりだったためか、懐かしいというよりも、けっこう普通に「良いアルバム」として聴けました。うむ、なかなか良い。ま、もちろん懐かしいけども。

そして、まだ聴いていなけど、ジャケットすら見たこともない「Wild Card」という5thらしきCDまで350円でゲットしてしまいました。
(今、all musicで調べてみたら、たしかに5thアルバムでした。これで全5アルバムが手元に…。)

ちなみに、当時同じように好きでテープで何度も聞いたけど持っていないものに、SEALって人がいます。ブック・オフ、どうでしょうか。今度また行ってみるか。
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平原綾香 / ODYSSEY


なんだか勢いあまって安藤裕子のアルバムを3枚とも買ってしまったのだが、いや、待てよ、そんならもっと前から買いたいのがあったな、と。それは平原綾香。ずっとこの人の声が気になっているわけなのに、カバーアルバム「From To」もとても気に入ったというのに、1枚3000円ってどうなのよ、っていう気持ちのもと買わずに来た平原綾香。しかし、安藤裕子のを立て続けに3枚買うならば、それよりも平原綾香なのかもしれないぞ。

ということで購入。
まずは、ジュピターの入ってるこれからだろう、な。

やっぱりこの人の声が好きだな。とくにあの低音のときのダミ声が。
声っていうのはやっぱり不思議なものだ。
これほど人間の耳が敏感に聞き取る音は無いわけで、どんな楽器の編曲も独特な歌声にはかなわないのだから。
とにかく、この人の声は良い。好きだ。

で、このデビューアルバム、安藤裕子のもそうだったけど、まだ実験段階というか、手探り段階というか、まだ平原綾香っていう人が、どういうところが魅力なのか持ち味なのか、まだわかっていない段階で色々と試している感じ。
そのために色んな曲調の曲が入ってるし、平原綾香の魅力が全く引き出せていない曲もたくさんある。が、これは貴重なものだろうなぁ。今後は、きっと、「こんな曲じゃあ、平原の魅力が出せない」っていう理由で、こういう曲を歌うことは無くなるだろうから。ある意味、「素」の彼女がそこにいる、という感じ。
得意じゃないけどやってみたかったこと、とか、実は普通の音大生レベルなんだけどサックス、とか。ま、色々。

いろいろと試行錯誤中、でも逆にいろいろな曲があって、楽しいかも。

安藤裕子のパターンだと、2枚目は、やっと平原綾香らしさが出てくるのだけどまだ未完成で、かえって1枚目よりもつまらない。3枚目で本当に花開く、って感じなのかな。

2枚目を買ってみよう。楽しみ。
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安藤裕子 / Merry Andrew


3rdアルバムを最初に聴いて、そして1stを聴き、そして最後にこの2ndを聴いているわけなのだけど、1stよりもこの2ndのほうが安藤裕子っぽいというか、楽曲作りとか歌唱法とかに自分の意見を主張できるようになったのかなぁって思いましたね。

1stでチャラみたいというかチャラのもろモノマネみたいな歌い方の曲があって、最初に聴いた3rdではそこまで露骨なのはなかったので、2ndは1stと3rdの間くらいかと思っていたのだけど、ラスト前の曲、「彼05」というのがアレンジも含め歌詞(他の曲では大体あいてのことを「あなた」とか「きみ」というのに、この曲では「彼」と言ってたりとか)も、そして歌い方はもう完璧に、ここまでやるか?!と思うぐらいにチャラじゃないか。こんなのありなのだろうか?

と言いつつ、実はこのアルバム、全編通してなんだか歌詞の内容もかなり暗めで、「なに? 失恋でもしたころなのか?」と思ってしまうぐらいで。
正直この「彼05」ぐらいポップな曲をあと1曲は入れてメリハリをつけて、そして2曲ぐらいは削ったほうがよかったのではないだろうか。とにかくアルバム通して聴くのがつらいのだ。

チャラもそうだけど、矢野顕子とか、まあ、なんか、影響を受けたのであろうシンガーの歌い方をほぼそのまま出してきているようなのがあって、2ndでもまだこうだったのかぁって思ったな。

1stは、突然見いだされてよくわからないままにアルバム1枚分の曲を作ってしまった、2ndはやっと自分の意見も色々通せるようになったけどまだ自分らしさを確立できていない状態、で、3rdでやっと「安藤裕子」っていうものを確立できたのではないでしょうか。3rdは、「あ、この曲はあの人の歌い方の真似だな」っていうほど露骨なのは無いし。

ただ、正直、アルバムの全ての曲がたった一人の人が編曲をやっているというのは勿体ないのでは?
もっと色んな人に編曲してもらったほうが、この人の面白みが出るというか、っつうか、この編曲やっている人のアレンジって「なんかどっかで聴いたことがある音作り」ばっかりで本当につまらない。
編曲がまったくもってつまらないアルバムだった。
早いとここの人と離れたほうが安藤裕子にとって良いと思うのだが。
ほんとなんかつまんないんだよなぁ、音作りが。もったいないなぁ。
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安藤裕子 / Middle Tempo Magic


こないだ買った「シャボンソングス」がかなり気に入り、やっぱり買ってしまったファーストアルバム。

この人、チャラが好きなんだそうで、このファーストアルバムでは何曲かモロにチャラのモノマネって感じの歌い方で歌われている曲がある。特に2曲目の「悲しみにこんにちは」の、ずっとずっとずっと、って言うところなんてモロだな。声質のちがう人が、チャラのモノマネを一生懸命やっていたら、あの高音で裏返る歌声ができあがったのだろうか。面白い。チャラのファンです、って公言して、堂々とモノマネのような歌い方をする、なんとも正直というかなんというか。面白い。

この最初のアルバムでは、作詞はしているけど作曲はしていない曲が半分ぐらいある。曲もほんと色々とちがう雰囲気のを散りばめていて、アルバムとしては飽きずに12曲聴き通せるのだけど、逆に言うと、まだ自分の色、自分の曲作りっていうのが完成していない時期だったってことだろう。そういう意味では、アルバムとしては面白いけど、安藤裕子っていう人のカラーが確立できていない未完成の時代の曲達という感じかな。

で、アルバム全体として聴くと、「シャボンソングス」よりもこっちのほうがバリエーションに富んでて面白いかもしれないんだけど、う~ん、それってどうなんだろう?

最後の2曲、ライブではエンディングにこの順番でこの2曲が歌われるのが通例になっているらしいのだけど、やっぱりこの2曲はスゴイかも。この人の歌詞、あまり直球な歌詞じゃないので何を伝えたいのかわかりづらいのが多いけど、この2曲は、聴いているとズシリと来ます。

この人の曲って、メロディーとか、どっかで聴いたことのあるようなものが多く、決してスゴイと思わないのに、この人が歌うとハマるというか、全体としてすごく伝わってくるものがある。そこがなんだか不思議で面白いなぁ。
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安藤裕子 / shabon songs



深夜、僕は眠れない夜にラジオを聞く。
で、J-WAVEの木曜日の夜、なんだかヘンテコと言ったら失礼だけど、特徴のあるしゃべり方をする女性が担当していた。すごくマイペースというか、自分の形をはっきりと持っている、自分を確立している感じで。
何回か聞いてわかってきたのは、この人は安藤裕子というシンガーソングライターらしいということだ。高音になると裏返る(?)これまた特徴的な歌い方をする人だ。

そのウチに、この「shabon songs」というアルバムが発売されるということになった。このラジオ番組のせいですごく買いたい気分だったのだけど、けっきょくずっと買わずにいて、そして最近になって、仕事がかなりハードな時期にさしかかり、電車の中でDVDを見るのは目が疲れるので、音だけ聞いてボーっとしていようと思って、会社の近くの駅の僕の持っているCDよりも少ないCDしか置いていないような小さな小さなCD屋で購入した。3200円!?高っ!

なんか良い。
けっこう普通と思う曲も、この人が歌うとあの独特の歌唱によってこの人特有の世界になってしまう。声ってすごいよなぁ。どんなに凝った編曲も、唯一無二のボーカルにはかなわない。
ただ、あのラジオ番組を聴いていなかったら、こんなに良いと思ったのか、それはわからない。音楽を聴く耳なんて、いろんなことが影響してしまうものだ。

曲も、結局、ラジオ番組で丁寧にどういう曲を目指して、どういう経緯を経て作られたのか紹介していた曲が、やっぱり耳なじみが良いのか気に入ってしまった。
EPOを意識したという曲なんて、そんなことを全く知らずに聞いたら、「なんだこの80年代のチープなポップみたいな曲は」と低評価だったかもしれないのに。人間の耳なんてそんなものだ。この曲はEPOだよ、EPO!ってことで、昔の古いシンセサイザーを探して…、なんて話を知っていてこの曲を聞くと、なんとも楽しく、良い曲として耳に入ってくるのだ。ま、そんなものなのだな、俺の耳は。

おまけのDVD(3200円もしたのはそのせいらしい)も電車の中で鑑賞。
もともとアートワークの仕事をしたかったというだけあって、舞台演出も含め、見事にこの人の世界を表現したライブとなっている。そしてMCはあの、FMラジオ番組で聞いていたあのしゃべり方だ。ああ、こんな顔の人がこんな表情でしゃべってたのか、とやっと顔を確認。変な順番だな。でも昔はきっとそうだったんだ。テレビなんて無かったころ。ラジオやレコードを何度も何度も聞いて。

その、僕が安藤裕子を知るきっかけとなったラジオ番組は3月末で終わり、かわりにサンボマスターのボーカルの人の全く雰囲気が正反対な番組になってしまった。
あの落ち着いた喋りはもう聞くことが出来ないのだ。残念。

でも安藤裕子を知ることが出来てよかった。


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原田知世 いろいろ

原田知世がトーレ・ヨハンセンにプロデュースしてもらったアルバムというのが、僕がスウェディッシュ・ポップにはまっていた(というほどはまっていたわけじゃないが)頃に出た。いや、もうちょっと後かもしれないが。とにかく、うへ、原田知世までもが、と思ったのだ。ボニー・ピンクもトーレ・ヨハンセンにプロデュースしてもらったというようなことを聞いた頃だったので、まったくこのスウェーデンのおじさんはすっかり日本人の心をとらえたのだなぁと感心したのだった。そして感心するとともに、聴いて見たいなぁ、とは当然思った。だって、やっぱりトーレ・ヨハンセンのサウンドが好きだったから。しかし、1580円程度で買える輸入盤とちがい、輸入盤が当然ながら発売されない日本のアーティストは、CDが1枚3000円もするのだ。高い。高け~よ!

時はめぐり、あれからもう10年以上の月日が流れた。
ブック・オフには、250円で売られる原田知世の「I could be free」が。ずらっと5枚ぐらい並んでるぞ。
ふと見ると、「Clover」も250円で1枚だけあった。
よっしゃ、買いだな、これは、とにかく。


clover


I could be free


Flowers


Summer Breeze


Best Harvest

そして何を思ったのか、他にも3枚買ってしまった。
Flowersは550円だったかな。Summer Breezeは1300円もしたのだが、プロデュースがゴンチチだったので迷ったが購入。Best Harvestは1000円。
なんだか、キョーレツに安いからひとまず買う、というスタンスから逸脱してしまっている。そもそも俺はそんなに原田知世が好きなのか?いや、でも、トーレ・ヨハンソンの音とゴンチチの音ならば、ボーカルが誰でもOKかもしれない。これぐらいの金は出してもよかろう。

CloverとI could be freeはトーレ・ヨハンソンなのだが、やっぱり好きだな、音。原田知世の声は、歌がめちゃくちゃ上手いわけじゃない、というか、あまり上手くないのだけど、彼女独特の声で、この人の世界があるよね。
Flowersは、CloverとI could be freeから選曲したベスト盤なので、買った意味がほとんどない。1曲だけT'EN VA PASという、昔ジーンズのsomethingのCMで他の女の子が歌ってた曲のトーレ・ヨハンソン編曲バージョンが入っているのだけが新しいのかな。
時は流れ、ゴンチチプロデュースのSummer Breezeは、全部がカバー曲なのだけど、これはかなり良い。選曲うまし。特に1曲目にはしびれました。
で、最後のBest Harvestはオールタイムベストって感じで、トーレ・ヨハンソンの頃、その前の鈴木慶一の頃、ゴンチチのアルバムからも、そしてかの「早春物語」でしめくくる全18曲。こうやって18曲時代も人も混ぜ混ぜで聞くと、原田知世というひとのボーカリストとして魅力がわかる気がする。で、実はこの人のボーカリストとしての魅力って、トーレ・ヨハンソン時代の曲が一番魅力を出せていないような気もするなぁ。でもサウンドが好きだし、原田知世も楽しそうに歌っているからまぁいいか。ただ、鈴木慶一やゴンチチは、この人のピュアな魅力を最大限に引き出そうとすごく頑張っている気がするのだ。それに比べると、トーレ・ヨハンソンって人は、楽曲全体としてのバランスを重視していて、原田知世の、原田知世にしか出せないボーカルの魅力というものにはあまり敬意を払っていないような気がするのは僕だけだろうか。

ま、なかなか良かったですね。I Could be freeのあとのオリジナルアルバムを1枚か2枚、買いたくなった。けど、まぁ、5枚もあればいいか。7枚も8枚もCD持ってるのって、その人の超ファンみたいだよね。

最後に、小西真奈美って、ポスト原田知世って気がしない?
すっげー似ていると思うんだよなぁ、雰囲気が。
最初にCMで見たときにそう思ったんだけど。
まいっか。
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LL Cool J いろいろ


Bigger and Deffer


Walking With a Panther


Mama Said Knock You Out


14 Shots to the Dome


Mr. Smith


Phenomenon


G.O.A.T. Featuring James T. Smith: The Greatest of All Time



Sophie Zelmaniだの、コーザ・ノストラだの、Judy and Mary だの、レゲエだの、一体お前のオールドスクールヒップホップ熱はどこに行ったのだ? あれだけ大騒ぎしておいてどうなったのだ? という声も聞こえてきそうですが、最近たっくさんCDを買ったのは、もちろんヒップホップを買い込みにツタヤに行ってついつい買ってしまったものであり、目的もちゃんと果たしているのだ。

LL Cool J、これだけの有名な人を僕は今まで全く聞かずに来ている。
ご覧のように一気買いしてみた。
1stの「Radio」だけは手に入らなかったが、2ndの「Bigger and Deffer」からずらっとベスト盤も含め7枚。ちなみにこの後の「10」、「The DEFinition」、「Todd Smith」もあったのだが、値段が1300円とか、1350円とか、輸入盤屋で新品を買ってもあまりかわらないような値段だったため保留。そもそも聴きたいのは80年代~90年代前半ぐらいまでの音なので、買わなくてもよいかもというのもあり。

聞いてみた。一気に。

感想は、面白い。
実際、聞きたかったのはこういう音だったように思う。
段々と音が変わってきて、「Phenomenon」あたりまで来ると、当初僕が聴きたかったヒップホップとはちがうよなぁって思うけど、でも良い。この人の音作りは好きだ。変な言い方だけど、サービス精神みたいなものを感じる。ファンを大切にしているというか、くだらない「自分らしさ」よりもその時代時代にファンが聴きたがっていそうな音、それもちゃんと自分のファンなら今はこういうのが聴きたいだろうというところをちゃんと作って行ってるような。時代の雰囲気・波と、自分の音とのバランスの取り方が上手い人だと思う。
僕は、PEの音がつまらないと言ったように、あまりにも直球で単調な音作りは面白くないし、今のいわゆるR&Bと呼ばれている音作りもヒネリが無いとちっとも面白くない。
この人は、80年代には80年代に合った自分らしさのある面白いヒップホップサウンドを作り、今は今で自分らしさをちゃんと表現しつつR&B的な音作りもちゃんとしている。やっぱりサービス精神があるんだろうか。というよりは、けっこう時代の音をへんなコダワリや偏見なく「面白い」ってスグに取り入れられる柔軟な気持ちを持っている人なのだろうか。

ま、とにかく面白かった。
正直、10代の頃に、この人の当時のアルバムとか聞いていたらもっとズッポリとヒップホップにのめりこんだかもしれない、と思うぐらい。

この後のアルバムを買っちゃおうかなぁ。1stも。
でも、もうちょっとちゃんと買ったCDを聴き込まないともったいないな。ほんと。
気に入りました。
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RELAXIN’ WITH JAPANESE LOVERS



中島美嘉が歌う「接吻」をDennis Bovellがダブミックスした曲があると聞き、聴きて~、って思ったのはもう4年も前なのか。でも、なんだかCD屋から足が遠ざかっていた時期でもあり、たまにCD屋に行っても中島美嘉のことは忘れていて、そしていつのまにか完全に忘れてしまった。

そして、またまた運命の出会いは近所のブックオフで。250円で見つけてしまったこのアルバム。本当は「接吻」1曲に250円出しても全然惜しくないけど、なんとなんと開けてビックリ玉手箱、このCDはすごいよ~。面白~い。

1. 接吻(Dennis Bovell Lovers Mix)(中島美嘉)
2. 林檎殺人事件(Remix)(郷ひろみ)
3. Junior Sweet(Sakuragarian Dub Mix)(Chara)
4. Time of GOLD(Reggae Disco Rokers Golden Mix)(椎名純平 with 篠原涼子)
5. Midnight Love Call(南佳孝)
6. ジャマイカン・アフェアー(YUKI OKAZAKI)
7. フェイバリット(Skyscraper Disco Mix)(キリンジ)
8. クライング・ドゥービーマン(パンチ・ミックス)(スチャダラパー feat.NAMA-ROY galore)
9. MY SWEET LITTLE DEVIL-やさしい悪魔-(Showcase Style Version)(キャンディーズ)
10. LOST CHILD(Dub Version)(HIROSHI FUJIWARA+SHINICHI OSAWA feat.CRYSTAL KAY)
11. Small Town Girl(Tica)
12. LOVERS ROCK(Mad Professor’s Remix)(PIZZICATO FIVE)
13. 桜(Mad Professor’s Lovers Rock Dub)(bird)

お目当ての1曲目、なかなか良い。うんうん良い良い。
2曲目、笑える。郷ひろみの声に強烈なダブ処理かよ、藤原ヒロシ、やることすごい。笑える、面白い、そしてやっぱりカッコいいぜ、このミックスは。
Charaの「Junior Sweet」にこんなレゲエミックスが存在したなんて。
今や女優として飛ぶ鳥を落とすイキオイの篠原涼子と椎名純平のデュエット曲も、バックトラックのクオリティー高し。やるな。
6曲目、Yuki Okazakiって誰? でも良いですね、この曲もかなり。ちょっとエッチな歌詞もグッド。
スチャダラパーの曲も、こんなダブミックスがあるなんて知らなんだ。
キャンディーズのやさしい悪魔も面白い。しかし、なんて選曲なんだ、まったく。
クリスタル・ケイの曲がちょっと予想に反してイマイチか。藤原ヒロシと大沢伸一が2人でミックスしているのに。互いにちょっと遠慮したのか?けっこう普通な感じ。
ピチカート・ファイブの曲と、birdの曲、両方Mad Professorによるミックス。さすがだな、やっぱ。横綱ずもうですかね。貫禄のミックス。良いですね、やっぱ。

というわけで、これで250円ってどうなのよ、というぐらい良かった。
1000円でも買いです、このCD。定価は2520円だから当たり前か。ははは。
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JUDY AND MARY いろいろ


ORANGE SUNSHINE (2nd)


MIRACLE DIVING (3rd)


THE POWER SOURCE (4th)


WARP (6th)



昔、そうだ、もう10年ぐらい前に、職場の人とカラオケ行って、そこで当時のスタッフの若い女性が「そばかす」を元気に歌った。なんかサビの部分だけ微妙に知っているぐらいだったけど、そのカラオケで聞いた「そばかす」なんだかとてもすがすがしく、突き抜けた歌詞に不思議とドキドキしたのを覚えていた。

例によってブック・オフである。
250円。
いくら気になっていたって、3000円も出して買う気にはとてもなれなかったJUDY AND MARYのアルバムが今や250円で売っている。「そばかす」の入っている4thアルバム「THE POWER SOURCE」を買うと決め手に持ってみるが、やっぱり250円だし、ねぇ、買っちゃいますか、というわけで、店にあったベスト盤以外のCDを全部買ってみた。調べてみると、1枚目と5枚目が抜けているのだが、まぁ、別にマニアでもないし、ひとまずこんなもんで。

お目当ての「そばかす」の入っている「THE POWER SOURCE」から聴いてみる。意外に面白い音作り。へぇ、けっこう面白いことやってたんだね。でもやっぱ、歌詞となによりもYUKIの声がスゴイんだな、このバンドは。音がスゴイかというと、まぁ、それなり、ですよね。それなり。声ってのは、唯一無二だよなぁ。どんな曲でもこのバンドの曲になってしまう、声という武器が、楽曲を力でねじ伏せてしまう感じ。いや、でも、音もなかなか面白いですよ、ほんと。

で、2nd、3rd、6thと順に聴いてみる。
2ndは、音がつまらないなぁ。ただのどーでもよいバンドの音作り。つまらん。
それでもけっこう聴けてしまうのは、やっぱりYUKIの声の力だな。
3rd、けっこうこのあたりから面白くなってくるかな。
このアルバムで評価が固まって、次の4thで大爆発ってところかな、売り上げ的には。
で、ラストアルバムとなった6th。こりゃあもう、音はかなり面白いけど、あんたらはスーパーカーか?という音作り。そういうのにバンドメンバーがはまっていたのか、レコード会社の人がはまっていたのか、それは知らんが、ここまでやっちゃうとファン置いてきぼりでは? ま、ファンではない僕には面白い音づくりだが。
しかし、5thアルバムを聴いていないからなんともいえんが、この6thアルバムみたいな音は、決してバンドの全員が目指した音ではなかったはずだ。
バンド内の一部のメンバーとレコード会社の人が突っ走る横で、自分はこんな音楽がやりたかったわけじゃないと思い続ける別のメンバー。当然解散がすぐそこに見えていた、そんなレコーディングだったんではないだろうか。
ま、音、面白いけどね、このラストアルバム。でも、こういう音響系に凝るならば、もうYUKIの声も必要ない感じ。とことん音に凝ってきゃいーじゃん。YUKIの声がかえって邪魔だな、これじゃ。

ってことは、やっぱり一番売れた4thあたりがこのバンドの真骨頂だったということじゃないかなぁ。ファンは敏感に感じとったってことだろう。
はじけたバンドサウンド、突き抜けた歌詞、唯一無二の女性ボーカル、全部が最高の状態で溶け合い混ざり合ったアルバム、それが4thであり、それを一番象徴している曲がやっぱり「そばかす」だと思う。

と、ついこないだ初めて買ってネットで色々知識も手に入れただけのくせにえらそーに書いてみた。

いや、しかし、「思い出はいつもキレイだけど、それだけじゃおなかがすくわ」だぜ。こんな歌詞かけるか? 失恋ソングのはずなのに、「本当は切ない夜なのに、どうしてかしら、あの人の笑顔も思い出せないわ」だぜ。こないだ失恋した相手の顔を思い出せないんだぜ。すごいよなぁ。こんな歌詞絶対書けないって。こんな歌詞だからこそ同世代の女の子達の心をワシづかみにしたんだろうなぁ。

今のYUKIに当時の気持ちを思い出して青春ソングの歌詞を書いてくださいって言ったって、今じゃ絶対書けないよ。
まさにほんの一瞬の輝きなんだろうなぁ。
その時にしか出てこない言葉。
プロの作詞家には絶対出来ない芸当だよな。
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