浜田マハ / キネマの神様

いい本に出会えた。
映画好きの僕にぴったりの、映画の力を、映画を愛する人たちの力を信じられる、そんな本。

DVDのおかげで、僕も家のテレビで、通勤電車の中で、映画を便利に見ているわけだけど、やっぱり映画館のあの真っ暗な空間の中でドキドキしながら映画が始まるのを待ち、いざ始まればアッという間に映画の世界にどっぷりと浸って、泣いて笑って驚いて、あの特別な体験は映画館の中で映画を見たときだけに味わえるもの。いいよねぇ、映画館で見る映画。

この本は、映画を愛する人たちが、その映画愛によって救われ、停滞していた場所から前に進み始める物語。
そんなにうまく行くわけないだろ!って思いつつも、映画を見ているときのように、どうかこのままうまくいってください!と願いながら読み進めてしまった。うん、それでいいのだ。主人公たちに声援を送って、主人公たちと一緒に笑い泣く、それが映画だ。あ、これは小説だけど。

とはいえ、フィールド・オブ・ドリームス、硫黄島からの手紙、ニューシネマ・パラダイスの3本だけは、この本を読む前に読んでおいたほうがいいんだよなぁ。まだ見ていない映画のあらすじを小説の中で知ってしまうなんて、そんなつまらないことはないわけで…。

というわけで、硫黄島からの手紙をまだ見ていない僕は大変残念な思いをしたのでした。

残りの2本は大好きな映画だけど、この2本もまた見直したいなぁって思ったなぁ。

それも、映画館で。

どこかえ「キネマの神様 3本立て」ってなことをやってくれないものだろうか。この3本で。

いや~、いい話だった。
映画が好きでよかった。
映画バンザイ。
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