江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

※書籍紹介... 進駐軍クラブから歌謡曲へ

2005年08月14日 | 江利チエミ(初期記事・本編)
進駐軍クラブから歌謡曲へ
戦後日本ポピュラー音楽の黎明期

東谷 護
四六判・224頁
定価2940円(本体2800円)
ISBN4-622-07137-1 C0073
2005.04.21
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>アメリカ占領下の戦後日本――東京、横浜などの大都市は、進駐軍兵士であふれていた。多くの土地建物が接収され、米軍基地、キャンプ、米軍人のための居住地に早変わりした。これらの場所はオフリミットと呼ばれ、特別に許可された者以外は立ち入りが禁じられる。日本各地に特異な空間が突如出現したのである。

>進駐軍クラブに出入りしたバンドマンでは、のちに名を成す、原信夫、穐吉敏子、宮間利之、小野満、ジョージ川口、渡辺貞夫、ホリプロを設立した堀威夫らがいた。演奏されたのはジャズに限らずカントリー&ウエスタン、ハワイアンなど。歌手では江利チエミ、雪村いづみ、ペギー葉山、松尾和子…。また仲介業として関わった者のなかには、やがてナベプロを起こす渡辺美佐・晋夫妻がいた。そうした人びとを育てた場がほかならぬ進駐軍クラブであった。

>クラブに関わった人への直接インタビューでは、さまざまな興味深い事実を知ることができる。その後、華やかな時期を迎える日本ポピュラー音楽や歌謡曲だが、そのスタイルの原型は、このようなクラブで生まれた。ここに多くの可能性と創造の芽があったのだ。本書を読めば多少音楽史観が変わり、こうしたルーツをたどる耳で音楽を聴いてみたくなるだろう。音楽愛好家、そして戦後史に関心のある人びとにとって貴重な一冊である。


※この「進駐軍で鍛えられたミュージシャンたち」が戦後の芸能界にどれだけ大きな役割を果たしたか... 興味のある方は是非に!お勧めの1冊です。
この作者...1965年生まれです。専攻したものは同じですが、流石「京大大学院卒」...
 5歳も若い人が書いたとは思えません。

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