江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ こぼればなし(5)

2007年05月03日 | 江利チエミ(続編)

話は料亭から黒塗りの車でホテルに送迎された時にもどります。

チエミさんは「ウヒヒ!義理を果たしたところでさ。今度は肩の力を抜いて呑みなおそうよ!」と、筒井先生、マネージャー(木村さん)と、ハイヤーで夜の釧路にくりだします。
いきあたりばったりのナイトクラブで飲み直し・・・
すると今度は、その店のマネージャーが・・・
「失礼ですが江利チエミさんとお見受けします。無理を承知でお願いします。1曲だけでいいので唄っていただけないでしょうか」と。。。
「とんでもない」とマネージャーは断ります。
ワンステージうん百万の大スター!土地のヤクザに知れたら一大事!
ましてや、江利チエミというひとは本来、お酒の席で歌うことは好きではないはず・・・
 ※このエピソードは ここ を参照してください。

しかし、なぜかこのとき彼女はその申し出を引き受けるのです・・・
 どうして???

そう、江利チエミというひとは侠儀と律儀を持ち合わせた女性だったのです。
「チエミさんを支え続けてくれている、ただのアレンジャーではない、舞台の総合音楽監督も務めてくれている筒井先生にコンサートに同行してもらい、初めてタクトを振ってもらった。そのうえ、その筋の世界にもつき合わせてしまった」という気持ちからではなかったのではないでしょうか??
   彼女はそのオファーを快諾したのです。

丁度そのとき6人編成の「ジャズバンド」が入っていて、バンマスを席に招き、本当に「江利チエミショウ」を演じます。
ジャズバンドであれば、たとえばドラム&ベース(ギター)&ピアノの三人編成であれば十分に伴奏に堪えられます。サックス/ペットなどの管楽器があったならもうそれはちゃんとしたコンポです。
チエミさんは進駐軍の頃に培った「柔軟な対応」でそのステージを務めたのでしょう。
テネシーワルツではじまり、さのさで終わるこの即席ステージは素晴らしかったそうです。


 ※どなたかこの釧路のクラブのステージ・・・ご覧になったかたはいませんか??
    見ようと思っても絶対に観る事のできない特別公演・・・ 貴重です。


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