昭和39年「新宿コマ」劇場
11~12月公演期間: 10月31日~12月13日
ブロードウェイ・ミュージカル
「アニーよ銃をとれ」
翻訳=倉橋健
歌詞=中村メイコ
演出=菊田一夫
江利 チエミ
宝田 明
森川 信
市村 俊幸
久松 保夫
茶山花 究
浦島 千歌子
あまり一般に売られなかった「アニーよ銃をとれ(オリジナル東京キャスト盤)」のCDです。
銀座山野楽器2階のミュージカルコーナーで入手された方からお借りしたものです。
1995年4月頃の発売のようです。
この舞台のことは ココ にも掲示しましたが、川上博氏によるライナーノーツから興味深い部分をご紹介します。
>(アニーよ銃をとれの)日本初演は、1964年の東京・新宿コマ劇場で、10月31日から12月13日まで上演された。ブロードウェイ・ミュージカルの翻訳上演としては、前年の「マイ・フェア・レディ」に始まり、「カーニバル」「ノーストリングス」「努力しないで出世する方法」に続く菊田一夫の制作・演出による第五作だった。
主演は江利チエミ(アニー・オークリー)と宝田明(フランク・バトラー)。
共演陣には、森川信(シティング・ブル)、市村俊幸(バッファロー・ビル)、柳沢真一(チャーリー)、山茶花究(ウィルソン氏)、浦島千歌子(ドーリー)、久松保夫(ポニー・ビル)、森山加代子(ウィニー)等が出ていた。
※曲紹介に「いつ、どんな場面で」というクレジットがありますのでご紹介します。
1.当り前のことさ(第1幕・第1場) 江利チエミ/児童合唱団
アニーと子供たちが、ホテルの主人に向かって元気に歌います。
読み書きなんか出来なくたって不自由しないさ・・・
2.鉄砲で男は得られない(第1幕・第1場) 江利チエミ
アニーは男らしいフランクに一目惚れ、頼りの鉄砲もこんな時には使えない。
3.愛することは素晴らしい(第1幕・第2場) 江利チエミ/宝田明
若い二人は恋に落ち、その喜びを歌に託します。
4.月光の子守歌(第1幕・第2場) 江利チエミ/ハニーナイツ/児童合唱団
気の強いアニーも幼い弟妹にはやさしいお姉さん。早くお休み...と優しく歌います。
5.あの娘に負けた(第1幕・第3場) 宝田明/キング・レコーディング・クワイアー
アニーのやさしい心にフランクはすっかりダウン。彼女と結婚しようと決心します。
6.私もインディアン(第1幕・第5場) 江利チエミ/キング・レコーディング・クワイアー
アニーの度胸に惚れ込んだスー族の大酋長シッティング・ブル、アニーを養女にしたいと申し出ます。その儀式のときに歌います。
7.あの人の腕に抱かれて(第2幕・第1場) 江利チエミ/キング・レコーディング・クワイアー
欧州巡業に失敗したバッファロー・ビル一座は船で帰国することになりました。その途中でアニーは別れて久しく会わぬ恋しいフランクの身の上を思いやります。
8.朝の太陽は私のもの(第2幕・第2場) 江利チエミ/キング・レコーディング・クワイアー
フランクに逢う事ができる...そう思うとアニーの心は躍るのでした。
9.あんたにゃ負けない(第2幕・第2場) 江利チエミ/宝田明
せっかく仲良くなったのに、またまた射撃の腕前のことからアニーとフランクは張り合って歌います。オマエなんかに負けるもんか・・・
10.ショウほど素敵な商売はない(第1幕・第1場) 江利チエミ/キング・レコーディング・クワイアー
バッファロー・ビル一座に飛び入りしたアニーは、フランクと射撃の腕を競って打ち負かし、彼らのショウに迎えられショウの世界の楽しさを合唱します。
作詞・作曲/アービン・バーリン
編曲/若松正司(1.2.3.5.7.9.11) 山屋清(4.8.10) 筒井広志(6)
此の公演に関しての素晴らしい解説ページがあります。 こちら です。