
『ジャンケン娘』 | 『ロマンス娘』 | 『大当り三色娘』 |
オープニング(ひばり・チエミ・いづみ) 祇園小唄(美空ひばり) 夢のマンボ(オーケストラ演奏) ウスクダラ(江利チエミ) あんな亀沢女史なんか(江利チエミ) 日劇ショウ・オープニング(オーケストラ演奏) スィート・アンド・ジェントル(雪村いづみ) スコキアン(江利チエミ) 薔薇色の人生(美空ひばり) エスキモーの娘(美空ひばり) 日劇ショウ・エンディング(オーケストラ演奏) スマイル(雪村いづみ) 夢のマンボ(雪村いづみ) 青い空の下には素敵な恋が(江利チエミ) 素敵なランデブー(美空ひばり) ジャンケン娘(ひばり・チエミ・いづみ) エスキモーの娘(美空ひばり) ジャンケン娘※(雪村いづみ) 裏町のおてんば娘※(江利チエミ) 誰も知らない※(美空ひばり) <本編未収録> 私は若いから(雪村いづみ) 東京の3人娘(雪村いづみ) 思い出のよすが(美空ひばり) <BGM :オーケストラ演奏のみ> 京都の修学旅行/河原のロケ見物/ ルリの部屋/阿佐見家応接間/ 千明家応接間/スマイル/ |
オープニング(オーケストラ演奏) ロマンス音頭(美空ひばり) アイボリー・タワー(雪村いづみ) マンボ・バカン(雪村いづみ) なつかしのリスボン(江利チエミ) やくざ若衆祭り唄(美空ひばり) ロック・アンド・ロール・ワルツ(江利チエミ) いづみの花言葉(雪村いづみ) 黒田節ガラチャ(江利チエミ) アルプスの娘たち(美空ひばり) ロマンス娘(ひばり・チエミ・いづみ) <本編未収録> かぐや姫の唄(雪村いづみ) 南の花えくぼ(雪村いづみ) サンパギタ(江利チエミ) <BGM :オーケストラ演奏のみ> テニス・コート/ドライブ/ ファッション・ショウ/遊園地/ 喫茶店/おもちゃ売り場/ 会長邸/ミチルの部屋/ |
オープニング(ひばり・チエミ・いづみ) マリアンヌ(江利チエミ) いとしのシンディ(雪村いづみ) 長崎の蝶々さん(美空ひばり) 霧のロンドン・ブリッジ(江利チエミ) ビバップ・ア・ルーラ(雪村いづみ) 星は知っている(美空ひばり) 大当り三色娘(ひばり・チエミ・いづみ) 大当り三色娘(別バージョン) <BGM :オーケストラ演奏のみ> エリ子の部屋/板倉邸/山の湖/ 町角/公園/病院の屋上/ |
『歌え!青春はりきり娘』 | ||
オープニング(オーケストラ演奏) ペンキ塗りたて※(美空ひばり) わたしゃ糸屋の器量よし※(美空ひばり) リンゴ追分(美空ひばり) ひばりのチャチャチャ(美空ひばり) | ||
『歌う不夜城』 | 『三人よれば』 | |
オープニング~歌う不夜城(オーケストラ演奏) ママ、ダンスを教えてね(江利チエミ) 月のチャペルで(雪村いづみ) ババルー(江利チエミ) ハートブレイク・ホテル(雪村いづみ) グレンドーラ(江利チエミ) チャイナ・チャンボ(雪村いづみ) チエミ・いづみのデュエット(チエミ・いづみ) ラインダンス(オーケストラ演奏) チエミ いづみ 池辺良のダンスナンバー (オーケストラ演奏) 歌う不夜城(チエミ・いづみ) <BGM :オーケストラ演奏のみ> 喫茶店/カーチェイス/ ハル子の部屋/ドライブ/ |
オープニング(オーケストラ演奏) ジャンケン娘(ひばり・チエミ・いづみ) うっかりと(美空ひばり) 男に用はない(江利チエミ) 地球は廻る(雪村いづみ) 髪(美空ひばり) 陽気な三人組(ひばり・チエミ・いづみ) ハリウッドスター(雪村いづみ) バタフライ(江利チエミ) 闘牛士(美空ひばり) 陽気な三人組(ひばり・チエミ・いづみ) 空に浮かんだシャボン玉(ひばり・チエミ・いづみ) <BGM :オーケストラ演奏のみ> 劇場バック・ステージ/小料理屋/ 石岡の楽屋/劇場ロビー/ジャンケン娘/ |
美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ 三人娘ソングブック(CD4枚組)
これは先だって発売されたCDです。
このCDの感想...を(これまでの反芻になってしまいますが)レコードビュー的に書き綴っておきます。
3人の顔合わせは不可能...と思われていた。
ところが...
この企画に一番乗り気だったのは、意外にもひばり&ママだったようですね。
マスコミでは、ひばりvsチエミは最大のライバル、犬猿の仲と煽り立てられていた...。
美空はびりさんはその小柄な体型が幸いし、映画では「子役」として大活躍をして映画+歌でスターの階段を昇っていきました。
ところが、子役には「大人でもない 子どもでもない」中途半端な時期というのが必ず訪れます。
今ならちょうどハリポタのラドクリフ君がそうなのでは... そして過去にはマーク・レスターも四方晴美も上原ゆかりも、宮脇康之も...みんなこの分水嶺を迎えます。
大人でもない子供でもない、これを上手く切り抜けたのは、それまでは高峰秀子さんだけだったのではないでしょうか?それと中村メイ子さん。もっともメイ子さんは「早くに結婚して主婦-->ママ--->マルチタレント」という道を歩むので、ちょっと違うかと思います。
それ位、子役--->大人の俳優になるのは難しいのだと思います。
ひばりさんはこの曲がり角で、時代劇もの、文芸ものに挑戦します。
これでなんとか「中途半端な時期」を乗り越えます。
しかし、花も恥じらう娘18。彼女に唯一不足していたのは「普通の若い娘」の役どころ。歌も唯一「青春もの」が欠落していました。
あの「ひばりママ」のことですから、この3人娘の企画は「願ってもない企画」だったと思われます。
逆境を逆手に取るしたたかさ...とでもいうのでしょうか、直ぐに「出演OK」で乗り気で撮影にお嬢を出したようです。
まずは雑誌「平凡」の希望対談で、ひばり側のブレーン・高田浩吉さんを司会に、チエミさんとの「和解対談」に持っていき、3人娘映画実現の足場固めをします。
しかし、ひばりさんにとっては、きっと「かなりの冒険」だったと思います。
それに「溌剌としたチエミ・いづみ」という新勢力に対抗するために、それまでにない「らしくない歌」を歌わされます。
『3色娘』の『蝶々さん』に至ってはもう「ひばりカラー」が確立していますが、『ジャンケン』も『ロマンス』も中途半端な歌を歌わされている。
ゆえに本人も吹っ切れてない印象を私は受けます。
そうです。O型っていうのも案外「内弁慶」でそういった部分では神経質な面を持ち合わせている!自分の殻を脱ぐのが苦手なところがあると思います。
(そのかわり、いざ開き直るとOはメチャメチャ強いですけどね!)
出たとこ勝負...の部分で、ひばりさん自身はこの企画に望んだんじゃないだろうか...と、同じO型としてそんな気がします。
いづみさんは一番後からデビューして、ひばりという大看板、チエミというその対抗馬との共演にはなんの障害もなかったのだと思いますし、むしろ「願ってもないチャンス」。
ご自身もOのひばりさん、Aのチエミさんの中で「クッション役・仲介役」を果たすB型として、いいポジションだったと思います。
Bの良さ、マイペース(いい意味)で物事を「いい方」に捉えるという楽天的な部分をもった強い信念の人が、この3人娘において「なくてはならない役割」を果たしたと思います。
それに撮影所はホームグラウンドです。いづみさんはチエミさんよりもずっと映画の出演も多いのです。
3人で映画を撮ることにはなんら躊躇はなかったと思います。
いづみさんの座右の銘は「エブリシング・ハップン・フォー・ザ・ベスト(全ては最良のために起こる)」だったと思います。いづみさんという人は、自分をしっかり持っていて、メチャメチャ強い人だと思います。
一番打たれ強いのが、いづみさんだと私にはそう思えます。
よく取りざたされますが、チエミさんは最後まで出演に「うん」と首をタテに振らなかった。
チエミさんって人はこの時点で、「歌1本で勝負をするんだ」という気合が入っていたのだと思えるのです。だれもがこの時点では、『サザエさん』が当たり役になる、ブロードウェイ・ミュージカルの初演をする、映画で賞を受賞する、歌手の座長公演の先駆けとなる...等ということは想像だにできなかった頃だったと思います。
ゆえに、相当の覚悟とファイトをもって『ジャンケン娘』の撮影に臨んだと思えます。
このCDをお持ちの方へ...
たしかブックの7ページは雑誌の3人の映画PRの時のショットではないでしょうか?
→このピンナップも「一番気合が入ってる」と思いませんか?
だから、主題歌もビンビン声が響いてる...と思うのです。
チエミさんは気丈な人といわれますが、A型です。真面目で几帳面で完璧主義者。
ゆえに「3人の共演」は、かなりの覚悟で臨んだような気がしてなりません。
でも、引き受けた以上は最高のモノをお見せしますという、とっても日本人的な実直さ、生真面目さをもっているのが江利チエミさんと思います。
もちろんこういったことをこなせたのには天性の勘、天分と抜群の運動神経があったからこそと思います。
しかし、望むと望まざるとにかかわらず、江利チエミさんは女優としてもその大輪を大きく花開かせます。
『歌う不夜城』の『グレンドーラ』...音源だけでも「エンターティナー・チエミ」を私は感じます。
この数年の映画の音源に黙って耳を傾けただけでも、江利チエミさんの成長がバシバシ胸に響いてくる気がします。
→この歌を歌うシチュエーションは、一旦成功した歌手の道を諦めるべく誰もいない日劇の舞台に立つ...ひとりっきりで暗い舞台の上で歌う。でも「やっぱり私は歌が、踊りが、お客様の拍手が大好きなんだ」という想いで歌うシーンのものです。
最後の ♪忘れられない--...のところ、泣けます!
『ジャンケン娘』は、江利チエミさんにとっても大きな分岐点であったことと思われます。
そして、この映画で一番得をしたのは江利チエミさんだったと思います。
このキャラクターが後の彼女の幅広い活躍の基となったのです。
突然のコメント失礼いたします。
以前ジャンケン娘をなんかの特集で見ていて、すごく
面白くてチエミさんの歌った曲が一番印象に残って
いるのですが。
その歌詞の一部を覚えているんですが、曲名が
わからなくて・・・。
「泣くな、泣くなよ・・・なんとかかんとか」
教室のシーンで号泣しながら歌うんです。
もう、これが強烈で。
母が最初見てて、私は本を読んでて気にも留めなかったんですが、衣装や、音楽のよさに驚きました。
調べていてこれかなぁって思うのはあったんですが、
何しろ調べても歌詞がヒットしなくて。。
「あんな亀沢女史なんか」
かなぁ・・と思ってるのですが。
よかったら教えてください。
=ウスクダラの替え歌です。
泣くな泣くなよ泣いちゃいや
泣く人弱虫大嫌い
ルリ(美空ひばりさんの配役名)の泣き顔可愛いけど
これではルリが可哀そう...
です。高校の教室のシーンですよね?!
このBOXかビデオ(VDV)を購入しないと聴けないですね...