まちづくりぷらす

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KOREAⅡ(Daegu)

2005年08月02日 | まち歩記(+旅行)
(2日目)「韓国繊維開発研究院(写真)」本部長(工学系)ヒアリング→専任研究員(経済学系)ヒアリング
テグ(大邱)広域市は繊維のまち。人口は250万人。ソウル・釜山に次ぐ韓国第三の都市。
特に服飾産業の上流側(紡績など)を担う産業基盤の集積がある。
しかし、現在その上流側も中国などとの競争にさらされている。
そのため、韓国政府は「ミラノプロジェクト」を打ち出した。
ミラノプロジェクトはミラノの名の通り、アパレル部門(企画・デザインなど)の分野の強化を狙った施策である。
これが服飾産業の下流部門といえる。金沢市も「ファッション産業都市宣言」を出すのはいいが、
現在どの程度の服飾産業の集積があるのか、それをどのように生かしていくのかを考えるべきだろう。

「IMF通貨危機以降の大邱繊維産業の労働市場変化」が神谷先生の研究。
それに沿っていろいろヒアリングしたり、アポ取りで時間食ったり、と外国でのヒアリングのたいへんさを学んだ感じ。
ちなみに通訳をしてくれたのは、東大の博士課程に在籍する李賢郁さん。
韓国語・英語・日本語堪能で、自分もいろいろ勉強しなきゃと思わせてくれた。

ヒアリング対象のお二人、博士号を持っていた。
さすが韓国、学歴社会。博士号取得者は大学はもとより、自治体シンクタンクに入る場合も多いようだ。
韓国は企画立案の基礎となる調査をするために、多くの自治体が研究所を有している。
それが博士号取得者の受け皿となっているようだ。