庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

エビネラン

2018年06月11日 | 
今年もエビネの花が咲いた

母の命日の前後は花が満開



私は庭でエビネの赤い花を探す

母が大事にしていた花は消えてしまったのか

紅色のエビネの花は



黄色の花を 母は「弟の形見」だと言っていた

三種ばかり黄エビネはあるが どれが叔父からもらったものか 私は知らない 



ピンクの私のお気に入りの花は少し先に咲く

次々に花が開いて   

暫く花の前にしゃがみ込んでしまう  4月半ば








桜を見るために病院から一時帰宅をした母のことを

又思い出してしまう

「今度はエビネが満開の時に帰ってこようね」

そう声をかけたが  返事はなかった

あの日  母は体が痛くてつらかったのだ

そして あの時  母は別れを決めていた


この頃  わたしは

エビネの紅色の花にどこかでひょっこり出会う気がするのです。








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