つわわわわ

上半身が球体に近づきつつある男の、特になんともないブログ

つぶやき昔話2

2015年05月07日 01時42分13秒 | つぶやき昔話
2015/03/07 2:20 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい」
子「うぅーん…つぶやき昔話の時間?」
母「つぶやき昔話の時間よ」
子「やはりね」

子「つぶやき昔話はいいんだけど、僕が寝る前にしてほしいな」
母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話」
子「全然話を聞いてくれない!!!」
母「『桃太郎』」
子「再放送早くない!?」

母「じゃあ何太郎がいいの?」
子「逆に聞くけど、太郎じゃないとだめなの?」
母「できるだけリクエストには答えるわ。何島太郎がいいの?」
子「リクエストに答える気がない!! 一択じゃん」
母「『浦島太郎』」
子「サクサクいく!!!」

母「昔々、あるところに誰かいました」
子「漠然としすぎてて怖いよ」
母「そこから少し離れたところにさっきのやつよりもちょっと若い男がいました」
子「基準がフワフワだからよくわかんねえ」
母「浦島太郎です」
子「さっきのやつはマジでなんだったんだよ」

母「浦島太郎はあるとき、当時でいうところの『浜辺』を歩いていました」
子「今も普通に浜辺って言うよ!」
母「今はビーチでしょ」
子「決まってはないです」

母「浦島太郎がビーチを歩いていると子どもたちが集まって何かをいじめていました。
  さて、それはなんだったでしょうか?」
子「突然のクイズ!! 亀でしょ?」
母「浦島太郎は子どもたちを叱り、それを助けました」
子「答えを言ってくれない!! 亀でしょ!?」

母「それは浦島太郎に言いました。『おまえ、せなか、のる。おれ、はこぶ』」
子「ゴーレムなの?」
母「それは背中に浦島太郎を乗せると海の中へ潜って行き、
  竜宮城まで辿り着くと、力尽き溶けていきました」
子「ゴーレムだ!!!!」

母「竜宮城はそれはそれは美しいお城でした。
  浦島太郎はその美しさを絵に描こうとしましたが、画材がなかったので無理でした」
子「あの歌はそういう意味じゃないよ」
母「実はそういう意味でした」
子「頑固!!!」

母「浦島太郎がロビーに立っていると」
子「ロビーて」
母「奥からきらびやかな着物を着たブスが歩いてきました」
子「おい、まさか…」
母「ブスは乙姫と名乗りました」
子「マジかよ!!!」

母「乙姫は浦島太郎に言いました」
乙「このたびはうちのアレを助けてくださりありがとうございました」
子「なんで具体的に言ってくれないんだよ」
乙「この箱をあげるので帰ってください」
子「まったく歓迎されてない!!!」

浦「いや、せっかく来たんだから色々もてなしてほしいんだけど」
子「こいつはこいつで傲慢だな! 登場人物を全然好きになれないよ!!」
母「乙姫は浦島太郎に聞こえないように舌打ちをすると、
  しぶしぶ彼を宴会場へと招き入れました」
子「ほんと嫌なやつばっか」

母「宴会場ではタイやヒラメみたいなやつが舞い踊っていました」
子「タイやヒラメではないんだ?」
母「頭はタイやヒラメ、身体は中年男性に似ていました」
子「気持ち悪! それが踊るのを見せられるの!?」

母「そいつの踊りが終わると、浦島太郎はしばらく一人にされました」
浦「…」
母「…」
子「…」
浦「…」
母「…」
子「…」
浦「なんだこの時間!!」
子「ほんとだよ!!!!」

母「しばらくすると料理が出てきました」
浦「うん、美味しい。これはなんだい?」
乙「さっきのタイやヒラメみたいやつですよ」
子「ウワァー!!!」
浦「へぇ」
子「リアクション薄ーい!!!!」

母「浦島太郎が料理をたいらげると、乙姫は言いました」
乙「帰れ」
子「直球だ!!!」
浦「言われんでも帰るわ。こんなクソみてえな城でダラダラしてられっかよ」
子「もてなされといてこの態度!! なんでこんな殺伐としてんだよ」

母「乙姫は持っていた箱を浦島太郎に投げつけました」
子「ケンカだ」
乙「それやるから帰ったら開けろ」
浦「言われんでも開けるわ。箱なんだから開けるだろブスが」
子「ブスは言っちゃダメ。本人にブスはダメだ」

乙「誰がブスじゃボケカス」
浦「あ? 鏡見ろやブス。お前なんぞ一生処女じゃ」
乙「うっさいわ、やりまくりじゃ」
子「何これ、子どもに聞かせる話じゃなくない!!?
  ていうかこのくだり省略していいでしょ」

母「こうして浦島太郎は去り際、
  竜宮城の門のところを思い切り蹴り飛ばして帰っていきました」
子「おとなげないな!」
母「そのとき、金属の部分に変な感じで蹴りを入れてしまい、
  めちゃくちゃ痛かったのですが、痛がるのはかっこ悪いと思ったので我慢しました」
子「どうでもよすぎる」

母「めでたしめでたし」
子「いや、箱は!!?」
母「帰ってから開けたけど?」
子「こともなげに! その話をしないとダメでしょ!」
母「要る?」
子「要る要る!! 悪口合戦よりよっぽど重要なとこだよ」

母「貰った箱を開けると中から煙が立ち込め、
  おじいさんになってしまった浦島太郎がキレて思い切り箱を蹴り飛ばしたところ、
  角のとこに変な感じで蹴りを入れてしまい、めちゃくちゃ痛かったので、
  周りに人がいなかったこともあり、存分に痛がりました」
子「フィーチャーする部分が変だよ!!!」

母「めでたしめでたし」
子「老いたうえに足をケガしてたけど!!」
母「さぁ、早く寝ないとゆうくんもビーチで子どもにいじめられるわよ」
子「もはや浦島太郎関係ないね!!?」
母「おやすみなさい」
子「もう朝だよ!!! おやすみなさい」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿