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つわわわわ

上半身が球体に近づきつつある男の、特になんともないブログ

子どもの頃に怖かったらしいもの

2012年10月28日 20時46分25秒 | 冗談
暗闇。
おばけ。
鏡。
吠える犬。
置物みたいな猫。
物置の部屋。
お葬式。
天井の染み。
踏み切り。
夜の海。
救急車のサイレン。
腹話術の人形。
行方不明者の貼り紙。
鏡の中の自分。
暗闇から感じる気配。
犬が吠えている何か。
猫が見つめている何か。
自分が自分でないような感覚。
誰かに見られているような感覚。
誰もいない部屋から聞こえる物音。
何かが腐ったような匂い。
広がっていく天井の染み。
鏡の中からこっちを見ている自分。
箪笥の中から聞こえるノック。
犬が吠えているあれ。
猫が見つめているあれ。
数を数えながら布団の周りをぐるぐる歩く影。
お葬式に行くといつもいる笑顔のお姉さん。
誰もいない部屋から自分を呼ぶ声。
屋根の上で踊っている赤いおばあさん。
金魚掬いの水槽の底でキョロキョロしているたくさんの顔。
苦しそうに身体をよじる天井の染み。
鏡の中で白目を剥いている自分。
自分に似た何か。
腕を掴む自分に似た何か。
とても強い力で引っ張る自分に似た何か。
夜の海に似た鏡。
暗闇。

………

僕はこういうものが怖かったらしい。
変わってるよねぇ。
俺にはちょっとよく分からないな。
でもまぁ変わってるから、あいつは。

いや。

あいつと、かな(笑)

不幸のエチュード

2012年10月01日 00時22分42秒 | 冗談
不幸がこっちをじっと見てんだよ。
だから俺は「見てんじゃねえよ、殺すぞ」って言うんだよ。
いや、言いはしないわ、ごめん、言わない。
言ったら頭おかしいやつと思われるから。
だからつまり、言わないけど、その代わりにそんな感じで不幸を睨みつけるの。鏡越しにね。
したら不幸は「見てないっつーの、死ね」って言うんだよ。
いや、言ってはないんだな、うん、俺頭おかしくないからそういうのは聞こえないしね。
だからつまり、そんな感じでこっちをじろっと見つめてくるのよ、不幸が。
じろっと、じとっと、ぬめーっとした視線をこちらにくれるわけさ。
そりゃいらいらするでしょ。俺は幸せを抱きしめてんだもん。
抱いてるんだよ。しっかりした感じの、それでいて柔らかな感じのベッドの上でね。
そんな何かしらの象徴みたいな感じのベッドの上でセックスしてんの、幸せと。
それをさ、ものすごい湿気をはらんだ目でじろじろみてくるのだよ、不幸のやつが。
不快指数100パーの瞳で。だから俺はもう気もそぞろだよね。
昔の彼女みたいな顔でこっちを見てる不幸を尻目に、そう、ほんともう尻目って感じ。
尻目になんだけど、その尻の目のほうに意識がいっちゃってて、ほぼ惰性で腰振ってるイメージ。
不幸が「なんで幸せにしてくれなかったの」って言うんだよ。
言ってないんだけどね。言ってないけど、そういうふうに口が動いてるから。
いや、昔の彼女の顔はしてるけどもちろん本人じゃないよ、もちろん。
本人は死んでるから。いや、死んでないかな。分からない。
でも、確かに不幸は俺の知ってる昔の彼女の顔で言うわけ。
「幸せになりたかったな」「幸せでいたかったな」って。
だから多分、その不幸も昔は、今俺が抱いてるみたいな幸せだったのかなって、体位変えながら思うの。
でね、体位変えたらさ、不幸とがっつり目が合ったんだよね。鏡越しじゃなくて、がっつり。
そしたら、違うんだよ。がっつり見たら違った。昔の彼女の顔じゃなかったの。
俺の顔。昔の俺の顔なんだよ。昔の俺の顔をしたそれが、それ、名前忘れたけど、それが言うんだよ。
「なんで幸せにできなかったんだろう」って。「幸せにしてやりたかったな」って。「幸せでいさせたかったな」って。
言ってないんだよ、ほんとは。聞こえないし。口がそういうふうに動いてるからそう思うだけで。
まぁそういうふうなことを言ってるんだろうなって思うだけで。なんで泣いてんのかな。おかしいよね。
いや、別におかしくないな。おかしくない。俺は頭おかしくない。

魔王

2012年09月28日 23時20分29秒 | 冗談
こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのは誰だろう。
それは父と子だ。父はおびえる子をひしと抱きかかえている。
父 「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」
子 「お父さんには三木道三が見えないの。ドッグタグをぶらさげて、赤いブカブカのシャツを着ている……」
父 「あれはたなびく霧だ……」
道三「ええかげんそうな俺でも、しょーもない裏切りとかは嫌いねん。尊敬しあえる相手と共に成長したいねん」
子 「お父さん、お父さん! きこえないの。道三がぼくになにかいうよ」
父 「落ち着きなさい、枯葉が明日の風にざわめいているだけだよ」
道三「一生一緒にいてくれや。みてくれや才能も全部含めて。愛を持って俺を見てくれや。今の俺にとっちゃお前が全て」
子 「お父さん、お父さん!見えないの、あの暗いところにRSPが!」
父 「見えるよ。だが、あれは古いしだれ柳の幹だよ」
道三「一生一緒にいてくれや。ひねくれや意地っ張りなんかいらない。ちゃんと俺を愛してくれや。俺を信じなさい!」
子 「おとうさん、おとうさん! 道三がぼくを大事にしようとする! 道三がぼくと幸せになろうとしている!」
父親はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐ子供を両腕に抱え、やっとの思いで館に着いた……
腕に抱えられた子はすでにLifetime Respect……

眼力戦士アイセイバー

2012年09月28日 00時08分09秒 | 冗談
テレビの前のみんな!
テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てくれよな!
ちなみに具体的な明るさとしては30ルクス以上、テレビまでの距離は少なくとも2メートルはあけてくれ!
とはいえ、明るすぎたり遠すぎたりするのもダメだ!
画面に他の光が反射してしまうのはよくないし、あまり距離があるとそれはそれで目が疲れるからな!
それと寝転がって見たり横目で見るのも視力低下の原因になるからやめてほしい!
画面の高さは目の位置よりやや低めで、見る範囲も視界の正面30度以内におさめるのがベストだといえるぜ!
また、長時間のテレビ視聴は目に負担がかかってしまう!
30分見たら5分の休憩を挟む必要があるんだ!
つまり、その点においても放送時間30分の「眼力戦士アイセイバー」はとても素晴らしい番組だといえるな!
視力を守って楽しく視聴!
アイセイバーからのお願いだ!

証言

2012年08月27日 20時11分07秒 | 冗談
地元住民「昔から大人しそうな感じの子でね、そういう印象はなかったですけどね」

中学の担任「物静かで休み時間も一人で本を読んでいるようなイメージ。あまり目立つタイプの子ではなかったと思う」

元同級生「特に意外ではない。正直いつかやるとは思っていた」

父親「自分の息子がまさかこんな……今でも信じられない」

本人「自分をいじめてきた奴らを見返してやりたかった。"自殺するくらいならいっそ"という気持ちだった」



あるボクシング世界チャンピオンについての周辺取材