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Take me out to the BLOG game

 
ただいま冷温停止中! d( ̄ ̄;)

私を野球に連れてって

2006-01-22 23:55:16 | スポーツ
「Take me out to the ball game」(私を野球に連れてって)

 アメリカでは、国歌よりも多くの人に歌われていると言われているこの歌が、私は大好きだ。このブログのタイトルも、これをもじったくらいだから。「セブンス・イニング・ストレッチ」(seventh inning stretch)として、ほとんどのメジャーの試合で7回表終了時、観客が立ち上がって、体をほぐしながら歌うのが慣わしとして、すっかり定着している。アメリカン・ベースボールのテーマソングは間違いなくこの曲だ。日本でも、東京ドーム、千葉スタジアム、スカイマークスタジアムで聞けるらしい。私は、去年、大阪ドームのオリックスの試合でも耳にした。

 この歌、ジャック・ノーワースとアルバート・フォン・ティルザーにより、1908年に作られたというから、100年近く前の曲ということになる。それにもかかわらず、ここで歌われる情景は、今もって、すこしも色褪せていないところが素晴らしい。歌詞の中で、映画を誘うボーイフレンドに、それを断って野球観戦をおねだりする、"base ball mad"のケイティー・ケイシーが、なんとも愛おしいのだ。(詞曲はこちらが詳しい。Carly SimonがMYお気に入り。
 サビの部分は耳なじんでいても、全体を通して聞くことは少ないかもしれない。是非とも、じっくりと聞いて欲しい。なんとも味わい深い歌詞だから。(実はノーワースとティルザーは、共にプロ野球の試合を見たこともなく、この歌を作ったというのは有名な話。まあ、偉大な作家はその時代に生きずとも、すばらしい歴史小説が書けるものだし。)

 私が、この歌からイメージする情景は、休日、快晴の青空の下、オープンエアーな球場でのデーゲーム。みんなが思い思いのスタイルで、熱く、しかしエンジョイしながら、老いも若きもベースボールを楽しんでいる姿だ。そこには、ドラや太鼓や統制の取れた掛け声などなく、自由に気ままに、思いのたけをこめて声援している。ワンプレイ、ワンプレイの緊張感と、プレイの合間のレイドバックした空気が、自分のペースでエンジョイできる時空間として存在している。主役はグラウンドに立つ選手であり、皆の視線は直径8cmにも満たないボールであり、耳をそばだてて聞こうとするのは、バットとボールが衝突する音である。それだけで十分である。こんなベースボールを楽しみたいと、いつも夢想しているのだ。

 12球団一、統制の取れた甲子園のタイガースの応援も、Jリーグを髣髴させるマリーンズ・サポーターの応援も、どれも否定はしないけれど、私がスタジアムで楽しみたい時空間とはすこし違う。私が楽しみたいのは、「take me out to the ball game」の歌からイメージする、リラックスとエキサイティングが共存する雰囲気を醸しだしたベースボールだ。メトロノームのように正確で、無機質なリズムはいらない。かつて、大阪球場あたりで何度か観た野球は、甲子園よりも、はるかにそれに近いものだった。そんな私は少数派でしょうけれど。

 少数派の私だから、遠慮気味にひとつだけ願いを言わせて欲しい。休日、青空、天然芝のグラウンド。そして、マイペースでエンジョイできるベースボール。そんな日を、数試合だけ作って欲しい。日曜日の甲子園のデーゲームは、年に10試合もないだろうから。
 そして、7回表の終了時には、是非とも大好きな「take me out to the ball game」を歌わせて欲しい。


Take me out to the KOSHIEN

Take me out to the KOSHIEN,          私を甲子園に連れてって
Take me out with the crowd.          大観衆がいるところへ連れてって
Buy me some peanuts in KAKINOTANE,    ピーナッツ入り柿の種を買ってくれたら
I don't care if I never get back,         もう家に帰れなくてもかまわない
Let me root, root, root for the TIGERS,   さあ、タイガースを応援しようよ
If they don't win it's a shame.          もし虎が勝たなかったら悔しいけど
For it's one, two, three strikes, you're out, ワン、ツー、スリーストライクでアウト
At the old ball game.                アッチャー、大呆け!


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19 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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名曲ですね (BSミツルH)
2006-01-23 02:45:04
何代目かのプレジデントがちょうど7回表の終了後になぜか立ち上がったので、皆も立ち上がって、スタンディングオベーションが始まったとか始まらないとか…。それで、7th・イニングストレッチが始まったとされていますね。伝説の好きな国ですから本当かどうか分かりませんが…。



アメリカ国歌の「星条旗」も国歌となる以前からボールパークでは歌われていたようです。これは間違いなく事実ですね。タイガースファンが「六甲おろし」を国歌というのもあながち突拍子もないことでもありませんね。冗談ですけど…。



この Take me out to the ball game は、私も泣きたいくらい大好きです。3拍子でクラシカルなところもいいですね。それに比べて、テロ以降に歌われている「ゴッドブレスアメリカ」には興ざめです。
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古き野球が懐かしい (森 無礼)
2006-01-23 11:08:30
私が少し前まで働いていた職場にも草野球のチームがありました。

凄く弱いチームだったけれど、楽しい試合ばかりだった。

休日が青空とは限らないし、天然芝なんて望むべくも無かったけど

素晴らしい試合ばかりだった。

たまに出るタイムリーヒットに喜び、敵のエラーに手を叩く!

下手であっても、その一投一打が楽しいのはプロの試合と何ら

変わることは有りませんでした。

素朴が一番!「マスターズリーグ」にあれだけ人が集まるのも

殆どの人がそれを望んでいるのではないでしょうか?

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素朴かぁ~ (ぱぴ)
2006-01-24 01:09:54
こんばんは、いわほーさん!!

“Take me out to the ball game”残念ながら私はその曲を聴いたことがないのですが(聴いたことはあっても、その曲と知らないのかも)、いわほーさんの熱のこもった文章に、その曲がいかに心を動かすものかが想像できます♪



野球って、楽しいものじゃないですか。でもその楽しい野球に、競争が生まれたり理想がうまれたりプロが出来たりして、それが野球の発展につながる面もあれば、どこかカツカツ、ギスギス、「~しなければならない」べき論などという面も出てくるのですよね。それも野球の姿だし、そこで生まれるプレーは最高のものだし、それに憧れて野球をする人もいるのだけれど、「それが野球の真の姿だ」「野球はこうではなくてはいけない」なんて言い出してしまうのはちょっと違うのではないかと…



なんだか訳の分からない文章ですが、最近、こんなことを考えています。ただ、この考えの元ネタは野球ではないのですが…(汗)
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2003年 (pixy)
2006-01-24 01:41:46
この年のファーム日本選手権は長野開催でしたが、このゲームはいわほーさんのイメージに近かったかもしれません。とてもいい雰囲気でした。

娘と野球観戦に行ったのはこの時が初めてだったのですが、早川の先制2ランで涙し、喜んでいる娘を見て二度泣きしました。

ちなみに先発江草、S藤川、1番センター的場・・・

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Unknown (tacoco)
2006-01-24 14:02:12
いわほーさん、推奨のサイトでさっそく視聴してみました。いい曲ですね。

古き良きアメリカ(本当はこの言葉嫌いです。要はアメリカ帝国主義の草創期のことでしょ。)の香りがします。

映画「フィールド・オブ・ドリーム」も思い浮かびました。

そして、自身の原体験としてなぜか日生球場を思い出しました。幼い頃、父に連れられて観た野球。緑に映える白いユニフォームと真っ白なボール。球音。スタンドの歓声。スタンドとフィールドが親近感。どのチームとどのチームの試合かもわからなかったのに、爽やかな興奮と感動が子供心に刻まれたことを記憶しています。

あの原風景が今の私の虎魂を形成していると言っても過言ではありません。あんな良い球場がこんなに至近距離にあったんですね。今は駐車場となった跡地を見る度悔しい思いで一杯です。

 Take me out to the good old days.

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不覚にも (いわほー)
2006-01-24 14:57:08
インフルエンザにかかってしまった。

本日より、3日間は外出禁止令です。^^;



⇒BSミツルHさん

伝説を生むところが、名曲の証なのでしょう。

1908年といえば明治41年。その時代の日本では、どうひっくり返しても出てこない歌詞でしょうね。もし、アメリカの国歌を人気投票で決めるとしたら、わたしはこの曲を推したいですよ。



⇒森無礼さん

ガチンコ試合の野球だけではなく、マスターズリーグのように、エンターテイメントな野球もいいもんですね。勝ち負けは二の次。エンジョイできる野球ってやつ。



⇒ぱぴさん

ファン感謝デーの余興で組まれた、現役選手対OB選手の試合をみていると、みんな、それはそれは楽しそうです。皆、小学生くらいの時は、寝食忘れるくらいの野球小僧ばかりなのですよ。



⇒pixyさん

その試合、行かれたんですね。虎娘さんにとっても、貴重な思い出になったでしょうね。甲子園の一種独特の応援も、一度経験させてあげたいですね。それはそれで楽しめると思います。



⇒tacocoさん

良くも悪くもアメリカの原点が、その時代にあるのでしょうね。

日生球場、大阪球場、藤井寺球場と、どんどん球場が無くなって行って、寂しいですね。私の幼い時、タイガースファンでありながら、甲子園より大阪球場のほうが、よく足を運びました。南海時代の江夏も見たものでした。(新聞屋のタダ券で^^)

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私も大好き! (yu)
2006-01-24 22:42:10
いいですね!以前私もこの曲について書いたことあります。BLOGじゃないときだったので、いつだったか忘れてしまいましたが。



>もし彼らが勝たなかったら悔しいけど

ワン、ツー、スリーストライクでアウト

昔ながらの野球のゲーム



こんな風に勝っても負けてものんきに応援できるって懐かしいですよね。今は異常に勝ち負けにこだわってるし!アニキの「勝たないと意味がない。」に影響されすぎなのかも。(笑)



クラッカージャックの代わりに柿の種!笑いました~。球場はヤンキーズスタジアムより、ちょっと田舎のリプケンスタジアムの方が似合いますね。
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お大事に! (yu)
2006-01-24 22:45:33
書こうと思って忘れちゃいました。何回もすみません。

いわほーさんインフルエンザですか?お大事にしてくださいね。ゆっくり寝るのが一番ですよ!タミフル飲みましたか?
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大丈夫です? (wan)
2006-01-24 23:45:54
お家で隔離されていません?

大事なお子にウツったら大変ってことで。

タミフル飲んで走りまわらんように。。。



\(・_\)コメ返しは(/_・)/、置いといて!

体力回復が一番なんで、よぉく寝て、食べて。

早く良くなりますように!

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私も・・・ (gavi)
2006-01-25 00:01:01
いわほーさん、こんばんは。

インフルエンザですって?お見舞い申し上げます。

このところ体調崩しそうな気候が続いていましたから。

暖かくして十分休養なさってください!お大事に。



・・・本題。私もこの曲大好きです。まったりとしたリズムに合わせてのんびりと観戦する雰囲気を想像するだけで、幸せな気分になれる気がします。

だから今の日本の野球界では、ペナントレースよりもオールスターやOB戦やマスターズリーグのほうがこの曲にしっくり来るのかもしれないですね~♪
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