この日の札幌ドームには「阪神タイガースの新庄」は、どこにもいませんでした。そこにいたのは「日本ハムファイターズの新庄」でした。そんなところも彼らしい。きっと「タイガースの新庄」は、縦じまのユニフォームで甲子園に現れたその日、こっそりと甲子園の土に埋めてきたのでしょう。あれが彼なりの、タイガースへの惜別だった気がします。寂しいけれど。最後の打席の三振も、今まで沢山見てきた彼の三振の中で、もっとも彼らしい、見事な三振でした。何度見ても見飽きない、惚れ惚れするようなフォルムです。三振シーンまでうっとりしてしまう選手なんて、そうそうお目にかかれないでしょう。
ゲームセットの後、ファイターズのチーム全員が、自然と彼に引き寄せられる光景は、タイガースファンにも胸いっぱいでした。すっかり北海道とファイターズに溶け込んでいる彼を遠くから見守る一タイガースファンとして、新庄に「ありがとう」と「お疲れ様」をエンドレステープのようにリフレインした夜でした。
何故か、札幌ドームに集まった新庄ファンの一人一人に、こう吹聴して回りたい心境でした。
『知ってる？元はタイガースのプリンスだったことを。僕らは彼によって救われていたことを・・・。』
「日本ハムファイターズ」の新庄剛志が、「長丘ファイターズ」の新庄剛志に戻った夜。
私には、そう思えた夜でした。
守備範囲の広さと、あの肩は歴代一でしょう。ヒットだって1500本も打っている。あの波打つスイングでビックリです。鬼平に干されて「センスがないから止める」と言った時が、一番キツイ時だったでしょうね。彼をあそこまで追い詰めた事は、到底理解出来なかった。
＞「日本ハムファイターズの新庄」でした。
ほぉなんですよ！
昨日妙な気持ちで涙する新庄を見ていた私ですが
その変な気持ちの中には
「阪神の新庄」が居ない淋しさってのもあったみたいなんです。
今まで、どこに行こうが「阪神の新庄」なんよ！って思いで見てました。
でも違うかったんですよね。
みんなの新庄やったんですよね。
あの頃、新庄は阪神にとって、唯一の希望でしたよね。私は強いときだけ応援してるようなしょぼい阪神ファンだったけど、最近野球というもののすばらしさに目覚めたので(遅いちゅうねん！）、これからどんな時も応援していこうと思います。(決意）^^;
彼は常に現在進行形のスターであり続けるというのが宿命ですから、過去を引きずってちゃダメなんでしょうね。
それにしても最後の三振、ほんとにいい振りでしたね。
最後まで魅せられました。
♪すべては心の決めたまーまにー・・・
ただひとつ、政界進出だけは堪忍してや。ｗ
⇒kazuさん
今朝、八木さんも、今の現役で彼より“上手い”外野手はいないんじゃないかと。新庄は“上手い”に“華麗さ”も併せ持ってますからね。長く語り継がれることでしょう。
⇒wanちゃん
「新庄日本シリーズ」やったね。ゆえにタイガースファンも大いに盛り上がったシリーズでした。でも、これだけ盛り上げておきながら、「いち抜け」する彼って罪作りな男やね。^^
⇒yuさん
＞強いときだけ応援してるようなしょぼい阪神ファン・・・
ファンとしては清く正しい基本スタンス。いくら弱くてもそこそこファンが離れなかったことが、虎暗黒時代の長期化に拍車をかけたんですよ。^^
プロ入り初給料で買った７５００円のグローブ。最後まで使い通した彼の信念には感服です。
⇒gaviさん
＞それにしても最後の三振、ほんとにいい振りでしたね
でしょ。写真で見ても美しいフォルムですよね。
空振りは「バットと違う軌道を通過したボールが悪い」と思ってしまいますよね。
⇒でんまん後輩
彼の天真爛漫さが眩しかったあの頃。
甘酸っぱい？ほろ苦い？ピリ辛い？ｗ
ガセネタかもしれませんが、実現したら、それはそれで素晴らしいことですよね。
野球が好きでたまらない彼の事、期待してしまいます。
これ、面白いですね。
モンゴルに渡ってプロ・リーグを作ったとか、
中国東北部に行って馬術のリーグを作ったとか、
いろんな偽新庄が現れると楽しいな。
それで、各地の偽新庄をサポートするのが、
本物の新庄だったらなお良しです。
⇒tacocoさん
え、そんな情報あるの？知らなかった。知らないけれど、新庄がらみならありえそう。オフも新庄から目が離せませんわ。
⇒ヤマカズファンさん
お久しぶりです。もはや誰も新庄を止められない？（止めてくれ・・・。）それにしても一見すると、天真爛漫で荒唐無稽で野放図なようでいて、その実、彼のやってきたことって、どれひとつとして階段を踏み外さない人。いやあ、凄い男だと思いますよ。