東京新聞に載りました。
中央卸売市場を統合 『本場』に一本化が有力
2010年2月2日
横浜の台所を支える横浜市中央卸売市場の「本場」(神奈川区)と「南部市場」(金沢区)が、経営効率化などのため統合されることになり、横浜市は三月までに、どちらの市場に機能をまとめるか、統合計画を示す。市場関係者の間では、販売額などで勝る「本場」に一本化されるのが有力な見方だが、「南部」の水産業者は「吸収されて、営業ができなくなってしまう」と不安を募らせている。(荒井六貴)
市の中央卸売市場は一九三一年に「本場」が、人口増加などに伴い七三年に「南部」が開設された。「南部」は約十七万平方メートルの敷地に、青果、水産物、花卉(かき)を取り扱う。
両市場は昨年度、計約十六億円の赤字で経営状況は悪く、販売額も減少傾向が続き、有識者らで構成する協議会は一昨年三月、統合や新設案を市に答申。目標は十年後だったが、競合する大田市場(東京都大田区)の機能強化や、築地市場(同中央区)の移転も実施されることを見越し、市は早期の統合を目指している。
この計画に対し、南部市場で約三十の水産仲卸業者を束ねる横浜南部中央市場水産仲卸協同組合の安井誠副理事長(52)は「移転したら競合先もあり、取引先を失いかねない。安売りの時代に、余計なコストをかけられない。廃業するしかない」と窮状を訴える。
一方、「本場」の七十超の業者が加入する横浜魚市場卸協同組合の西山三喜男理事長(65)は「市場で営業できるか、できないかの問題ではない。市民に、どう貢献するかだ。業者が体力をつけ、関東一円でシェアを持たないと」と統合を見据えた攻めの姿勢を示す。
市は「両市場の関係者から意見を聞いた上で決める」として、対等の立場を強調する。しかし「南部」の業者によると、市の担当者の説明では、「本場」への統合をほのめかされ、雑貨の卸業者は「営業スペースの提供は困難」と指摘されたという。
青果と水産の販売額は二〇〇八年度、「本場」が約千四百三十二億円で、「南部」の約五百六十六億円を上回る。「本場」が横浜駅などの繁華街に近く、高速道路の利便性が良いことも有力視される根拠になっている。
市の担当者は「廃業する人はいるかもしれないが、営業したい人には、場所は提供したいと考えている。関連(雑貨)の業者についても検討している」と説明している。(東京新聞)
この新聞記事が出た翌日、本場の市場長が南部市場を訪れて、青果中卸組合の方々と話し合いをされ、共栄会会長とも面談されたとの事です。
きちんとした説明がされ、大変わかりやすかったようですが、それでも、私たちの置かれている状況が変わるわけではありません。
共栄会でも、いろいろ模索中・・です。いろいろな業種が集まっているので、どうしたらよいか非常に難しい事は確かです。でも、一生懸命考えている人たちがいます。その人たちを中心に輪が広がって行き、良い結果が導き出されるよう願っている次第です。