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【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

後払いの振込手数料

2010-07-01 17:00:00 | 勘定科目と仕訳

銀行の振込手数料は、振込みの都度支払うのが一般的ですが、1か月分などをまとめて後払いする方法を選択できる銀行もあります。この後払いを選択する場合には、その都度の支払いにはない処理が必要となってきます。

■未払計上

当月(当期)に振り込んだ分の振込手数料の支払いが翌月(翌期)になる場合には月末(年度末、期末)に未払計上しておく必要があります。

■振込手数料先方負担

振込手数料を先方(受取先)の負担で振り込んだ場合には次の仕訳が必要となります。

請求額100(買掛金に計上している)から振込手数料相当額5を差し引いて振り込んだとします。

≪借方≫買掛金100
≪貸方≫預金95+預り金5

貸方5の勘定科目に適切なものがありません。しかし、損益に影響させるわけにはいきませんので、損益に影響しない適当な勘定科目を使うしかありません。とりあえず先方負担の振込手数料を預ったと考えます。

なお、振込手数料を支払ったときの仕訳は次のとおりです。

≪借方≫預り金5
≪貸方≫預金5

【注意】
上記の設例では買掛金100、振込手数料5が振込みに関するすべての取引であることを前提としております。