【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

入出金に関連しない仕訳

2016-05-04 16:01:00 | 勘定科目と仕訳
仕訳の大部分は入出金(預金勘定と現金勘定の増減)に関連しますが、入出金に関連しない仕訳も少なからずあります。

■入出金が全く関連しない仕訳の例

売掛金の計上
買掛金の計上
減価償却
有形固定資産の除却
期末在庫の計上

■入出金の額と仕訳金額が一致しない仕訳の例

給与の支払い(給与という勘定は手取りではなく給与総額で行う)
売上代金から手数料相当額を差引かれた(売掛金減少の仕訳は手数料相当額を差し引く前の金額で行う)
有形固定資産の売却(有形固定資産の簿価と売却収入の差額を損益として処理する)

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★入出金に関連しない仕訳処理の正確性が会計処理の巧拙を左右する

入出金に関連しない仕訳の処理が誤っている、あるいは忘れている場合には、算出された利益が間違いとなります。また、特定の勘定科目の数値が歪(いびつ)になることもあります。

自社において定期的・反復的に生じる入出金に関連しない仕訳を十分認識するとともに、突発的に生じる入出金に関連しない仕訳にもタイムリーに適応できるような体制を確立しなければなりません。