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NHK1/4 縮小論と受信料拒否の論理

2005年11月09日 | 長  野  県  政
この記事はすでに掲載した「受信料拒否の論理」(04/9/28)と「1/4縮小論」(05/2/12)を併せてひとつに纏め再録したものです。

NHKは肥大化しすぎている。テレビが地上波2波、衛星が3波、ラジオがFM、
短波、それにAMが国内2波プラス海外向けに21カ国語の放送を行っている。
世界でもこんなメディアはない。なにもNHKひとりがそんなに頑張る必要はな
い。他のメディアにもまかせればいいのだ。
昔と違ってBSだのCSだのいろいろな放送形態もある。地上波テレビは数年後
になくなる。ネットでテレビが見られる時代ももうすぐだ。少なくとも今のよう
に巨大なNHKはもういらない。大きすぎる弊害の方が多い。放送と関係ない会
社もNHKは沢山抱えている。今の1/4ぐらいになった方が広い目でみていいの
ではないか。こじんまりと地道にやっていけばいい。

受信料も1/4に値下げだ。テレビは全体の視聴率が下がっている、つまり見てい
ないのだから受信料も下げるべきだ。視聴者の方は昔に比べて「情報料金」を多
く払っている。昔はNHKに電電公社の電話代ぐらいだったが、今はネットの利
用料に携帯電話、テレビも衛星は有料だ。払う窓口が多くなっている。そんな中
で、NHKが昔どおりに受信料を取ろうというのも考えてみれば図々しい話だ。
テレビ業界は華やかで一見先端のように見えるが、実はもう斜陽産業だ。

テレビはデジタルになると課金が容易になる。払わなければスクランブルをかけ
て見られないようにすることができる。WOWOWなどがすでにやっている。今
のようにタダ見はできないかわりに、払う者はシビアになる。つまらなければ見
ずに契約そのものをしなくなる。
そうなるとNHKは大変だ。集金しなくていい代わりに、契約者がガクンと減る
ことが予想される。いまは税金みたいに、なんとなく「払わなければいけないも
の」と思って払っている人が多いが、それが見なければ「払わなくてもいい」と
なれば大手を振って払わない人が大勢出てくることが予想される。いま不払いが
増えているのも「払わなくてもいい」ということを知ってしまった人たちが増え
たからなのかもしれない。
だからデジタルになってもNHKは課金システムを導入しないのでは?という観
測もある。テレビのデジタル化はNHKにとって両刃の刃なのだ。

NHKの間違いは、NHKしか見られなかった時代の感覚と体制でいつまでもい
ることだ。視聴者はNHK以外に見るものは沢山あるのに、NHKはいつまでも
お山の大将で自分が一番偉いと思っている。

NHKは制度疲労を起こしている。自浄作用は期待できない。海老沢会長の辞任、
その後の顧問就任などがいい例だ。根本的に改まることはないだろう。積極的、
建設的意味で受信料を払わないことによってNHKを変えていくことが社会全体
にとってプラスではないのか。

NHKの崩壊は新しいメディアの時代の幕開けだ。確かに放送の台頭期にNHK
のようなものは必要だったかもしれないが、時代はもうNHKを必要としていな
いのだ。NHKがなくて困る人はそう多くはいない。一番困るのはNHKの人た
ちだ。


『NHK受信料拒否の論理』
そんなNHKの受信料をかなり長いこと私は払っていない。多分30年近く払っ
ていないのではないかと思う。そんなことを言って大丈夫か?と思う方もいるか
もしれないが大丈夫だ。NHKの受信料は払わなくてもいいのだ。払わなくてい
いーというより私は意識して払わないのだがー。
なにもケチだけで払わないのではない。NHKは受信料を払うとその人はNHK
のことを支持している、理解してくれている人だというのだ。冗談じゃーない、
理解なんてできません!という意思表示の意味もあって私は払わないでいる。

「NHK受信料拒否の論理」(本多勝一著)という本がある。ずいぶん昔の本だ。
1973年に出ている。本多氏は長野県伊那谷出身の朝日新聞記者だった人で、この
本には文字通り受信料拒否の論理がいろいろ書いてある。それに影響を受け、な
るほどーと思ってそれを実践している。実践している過程で学んだことを織り交
ぜて、私流のNHK受信料拒否の論理を書いてみる。

受信料は受信契約に基づいて請求されているのだが、その「契約書」というもの
を見たことがある人がいるだろうか?実は、そういうものはないのだ。
NHKは正当な手続きを踏まずに、相手の無知と錯覚に付け込み金品を取ってい
るに等しい。ヤクザまがいで強引だと評判が悪かった新聞の契約だって契約書は
ある。それにハンコをつかせるやり方が強引だったのだが、NHKはその契約書
すらなくて金を取っている。新聞が粗暴犯とすればNHKは知能犯か?NHKの
ホームページに受信料についてのQ&Aがあるが、ほとんど自分たちに都合がい
いことを勝手に言っているに過ぎない。嘘に近いものまでいくつもある。インチ
キ商法並だ。

受信料を払っていない人は意外に多い。だが、そんなことが世間に知れるとマズ
イのでNHKはひた隠しだ。
サンデー毎日(9月19日号)の推計では約25%、1/4の人が払っていないのだ
という。NHK自身が国会の総務委員会に報告している数字でも約2割の人が払っ
ていない。この騒ぎで、新たに1万7千件の支払い拒否が出ている。そしてそれ
は増え続けている。
「NHK不祥事、受信料支払い拒否・保留1万7千件に」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040922-00000312-yom-soci


*払わなくてもいい理由
受信料徴収の根拠は放送法32条で、「テレビなどNHKの放送を受信できる装
置を設置したものは受信契約を結ばなければならない」となっているからなのだ
が、一方、民法では契約の自由を謳っている。「嫌な契約を強制されない」こと
になっている。放送法32条はこれに抵触する可能性があるのだ。この他NHK
受信料拒否の論理は山ほどある。試しに「NHK受信料拒否」などの言葉で検索
してみるといい。
放送法32条は法的に問題があるのだが、NHKはこれを白日の下に晒すのが嫌
なため、受信料を払っていないものに対して法的措置を取れないでいる。裁判に
なって不払い問題が大きく報道され、それに触発されて不払い者が増えることを
恐れているのだ。その上、裁判で負けでもしたらNHKは大打撃だ。だから数百
万人も払っていない人がいるのに、NHKはただの一度も裁判を起せないでいる。

*受信料の使いっぷり
一方で、NHKの取材に対する金の使いっぷりのよさは有名だ。
大昔のことだが、NHKは選挙の開票の速報のとき、どんな田舎の開票所へでも
自前の電話回線を引く。他のマスコミは選管が用意した一本か二本の電話を奪い
合いで使う。タカが選挙の速報ぐらいで大金を払ってまで専用電話を引く必要は
ない。自分の金だったら引くだろうか。親方日の丸意識があるから、こんな大盤
振る舞いをするのではないか?

*最近の長野県庁でのこと
議会がちょっと盛り上がったときがあった。去年の夏ごろのことだ。知事の不信
任決議とかそういう大きな動きのときではない。この時、何でそんなにーと思う
ぐらい多くのNHK記者たちが議会棟の中に集まった。よそは5人位だとすると、
NHKは十数人体勢だった。それで余計目に付き、記憶にも残っている。大して
やることもないのに無駄に人を動員している。金と人が余っていなければ出来る
ことではない。

*五年ほど前長野市内で偶然見た光景
犀川の河川敷で雑草が燃える小火が発生した。NHKの割と近くだ。たまたま私
はそこを通りかかった。そこにNHKの取材クルーとTSBのカメラマンが来た。
NHKは記者とカメラマンと助手の三人がタクシーに乗ってやって来た。TSB
はカメラマンが一人で車を運転して来た。ライトバンの後ろのドアを跳ね上げ、
大きな三脚とカメラを一人で抱えて現場まで歩いていった。
NHKは民放が一人でやっていることを、4人がかりでやっていることになる。


*ホームページに見る各テレビ局の頑張り度
ところがNHKはこれだけ取材に金を使っていながら、その成果を社会に還元し
ていない。
長野県をエリアとするテレビ局のホームページで見比べるとそれが歴然だ。
民放4社はそれぞれ頑張り具合は違うが、ローカルニュースをホームページに載
せている。しかし、NHKは全然載せていないのだ。受信料を取るだけ取ってい
ながら、タダの民放よりサービスが悪いのだ。
厚かましいったら、ありゃーしない。

SBCが一番充実していて、動画で見られるニュースも一番多い。信毎の子会社
みたいなもので、地元民放の老舗なのだから当然だろう。意外に頑張っているの
がTSBだ。SBCよりはるかに規模は小さいのに動画ニュースがSBCほどで
はないがいくつもある。NBSは動画がなくて写真だけ。それに音声が付いてい
る。(05年8月ころから動画が見られるようになった)
ABNは写真もなくて文字だけ。NBSとABNはこれでもテレビ局か?と
言いたくなるようなものだ。
それよりさらにお粗末なのがNHKだ。ここは、なーんにも載っていないのだ。
動画どころか文字でも、地方ニュースそのものがないのだ。ジャブジャブ金をか
けて取材しているのに、それを視聴者に提供する姿勢が皆無なのだ。どこが
"皆様のNHK"なのかと思う。NHK長野のホームページは殆ど更新されること
がない。ここにはニュースがないのだ。地方をナメているとしか言いようがない。
受信料を取っているNHKが一番態度が悪いのだ。

これは頑張ってる順だ。
SBC 信越放送
http://sbc21.co.jp/news-i/
TSB テレビ信州
http://www.tsb.co.jp/bangumi/plus1/index.html
NBS 長野放送
http://www.nbs-tv.co.jp/
ABN 長野朝日放送
http://www.abn-tv.co.jp/news/news/index.htm
NHK
http://www.nhk.or.jp/nagano/

*受信料拒否のHOW TO
具体的にどうやるか。まずNHKの集金担当係りのところへ電話をする。
長野の場合、営業・受信料 026-291-5210 だ。東京のNHKは
0120-151515(無料のフリーダイヤル)

そして、受信料を払わないので集金に来ないでくれ、と一方的に告げればいい。
「訪問拒否」だ「電話もしないでくれ」と言うといい。そして、「受信契約をし
ていないのだから払わない」と言う。いろいろ言ったら、「契約書を見せてくれ」
でいいのだ。NHKは、ないのだから出しようがない。もしそういう類のものを
出してきたら「破棄する」でいい。

後は最近のNHKの不祥事について思っていることをぶちまければいい。NHK
はその声を聞いて反省し、貴方の行動は社会の役に立つーというわけだ。これで、
一年間で約一万五千円が浮く。衛星放送だと約2万6千円だ。いいことをして無
駄な出費も抑えられる。こんな有意義なことはない。浮いた分の半分でもこのメ
ルマガのカンパに回せばさらに慶賀だ。

銀行振り込みにしている人は、NHK受信料は引き落とされないように手続きす
る。
入れ知恵しておくと、NHKの集金人は集金だけを委託されている外部の人間だ。
今ではかなり知られていることだが、これだけでも意外に思う人がいるはずだ。
こういう具合にNHKは自分たちに都合が悪いことは言わない。集金人は委託さ
れているだけだからいろいろ問題はある。彼らは集金すればいいだけだから、貴
方がここに書いてあることを言ってみたところでそんな理屈は知らない。だから
NHKの正式な職員かどうか確かめてから話した方がいい。契約について話すの
だから集金人ではダメだと追い返す手もある。とにかく知恵比べみたいなものだ。
ディベイトを楽しみながら実益を得られるのが「NHK受信料拒否の論理」でも
ある。