パン・ド・カンパーニュの部屋

自分で作ったおいしいものを中心においしい話を!

シモバシラ

2006-01-12 21:50:29 | 自然
この写真はいったい何かわかりますか?



シモバシラというシソ科の植物の芸術です。

朝日新聞の連載コラム「花おりおり」にシモバシラは、
「名の由来は、写真を見れば一目瞭然。枯れた茎にみごとな霜柱が立つのである。ふつう草が枯れても霜柱はできない。本種で可能なのは茎の構造による。寒さで地上部は枯れても、晩秋から初冬にかけては根はまだ活動していて、水を吸い上げ、それが導管を毛細管現象で昇り、霜の花を咲かせる。」
とあります。

そう、これは氷の芸術なのです。

日によって形が変わります。
こんなのとか、



こんなの。
だんだん元気がなくなります。



秋にはこんなシソのような花を咲かせます。



夏に高尾山に登ったときにこの植物のことに触れました。
みなさん、覚えていますか。
夏の高尾山の記事はこちら。

あの時の約束を今日果たします。
青々とした葉をつけていた植物が、こうした氷の芸術を見せてくれたのです。

茎の根元の部分はこうなっています。

時間がたって、氷が解けてきました。



さらに、時間がたって、氷は全部解け、茎があらわになりました。



見てください、茎の根元の部分は皮が破けて、木肌が見えています。
この破けた部分から、水が噴出し、氷となるのです。
まるで水道管が破裂して、凍ったときのようです。

この現象が見られるには、氷点下の気温になることが必要です。
この冬は平年と比べて気温が低く、そのおかげで12月の下旬には毎日のように見ることができました。
えっ、毎日高尾山に見に行ったのかって? 
ふふっ、これは家の庭の「シモバシラ」の写真です。
妻が、近くの植物園で買ってきて、庭に植えたものです。
ああ、夏の約束は半分は果たしていないことになります。高尾山のシモバシラは見に行ってないからです。みなさん、ごめんなさい。なかなかこの時期は、どんど焼きの準備とかで忙しくて、高尾山に登ることができないのです。
ということで、この写真でご勘弁ください。

私の夢は、このシモバシラの苗を増やして、近くの神社に植えること。そして、シモバシラの名所にしてみたいのです。
さて、この夢が実現するには何年かかることやら。
がんばります。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わー。 (まめしば)
2006-01-13 01:02:54
綿の木かと思いましたよ。

これがシモバシラですか。

へぇ~珍しいものですね。初めて見ました。

自然が作る美しい芸術ですね。

約束を守って下さり有難うございました(^^ゞ



パンさんの夢が叶いますように
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このような (Layla)
2006-01-13 13:23:57
植物があるということはなんとなく知っていました。けれど、本物の霜柱が立つのではなく、霜柱に似た草の組織か何かだとずっと思っていました。

ハァ、本当に溶けてしまうんですね。

びっくりしたぁ。w

パンさんの夢もいいじゃないですか!

いいっ、いいっ!! 実行あるのみ!

名所になったら写真を撮りに行きますよ!w
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大御所お二人さんへ! (パン・ド・カンパーニュ)
2006-01-13 22:40:17
うう、どんど焼きの写真にかまけて、こっち忘れてました。



まめしばさん:

いやー、私も初めて見たときはびっくり。

綿が絡みついているのだと思って、触ってみたら溶けるから氷だと納得。

ご実家のほうにありませんか?

夢に向かってがんばります。



Laylaさん:

植物は知っていましたか。さすがですね。

みんなに、知ってる?と聞くと、99%は地面の霜柱のことを言います。

神代植物園にあるそうです。冷え込んだ日の午前中早くに行ってみてください。

夢がかなうといいんですけどね。

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はじめて。 (晴れの海)
2006-01-14 16:56:29
植物でシモバシラっていうのがあるんですね。

はじめてみました。

綿のように繊細な結晶で・・・わー、生でみてみたい。

ぜひ、夢を叶えてほしいです!

楽しみだな。



・・・いよいよ明日ですね。

無事にどんど焼が行われますように!!



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晴れの海さん (パン・ド・カンパーニュ)
2006-01-14 22:29:08
この植物は、雪が降ると埋まってしまって、氷がつくの見られません。今年はこちらは、雪がまだ積もらないので、けっこう楽しめました。

明日のどんど焼き、楽しみです。
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