次の繕いの依頼 その3 2023-07-26 11:37:14 | 多種類の繕い例 たくさんの繕いの依頼の続きです。 今回は、ベースの繕いの後、黒艶漆を塗って、金の丸粉(3号)を蒔いて、漆を乾かした後の作業です。 次は金粉の表面を強化する粉固めの作業です。 生漆をテレピンでうんと薄めたものを使って、金粉の表面を強化します。 生漆を塗った後すぐに綺麗にふき取って漆の乾燥です。 この作業を3回繰り返します。 消し粉だと真綿できれいなするだけの作業なんですが、丸粉を使っての作業は手間がかかります。 3回の処理を終えた後、仕上げの作業です。 鯛牙(たいき)で磨きます。 どんどん金が輝きだします。 他の繕い品も。 ようやく5点すべて仕上がりました。 さあ、依頼者の方に連絡を入れてあげましょう。