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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子 その1

2022-01-15 13:08:30 | 金繕い教室「器再楽」

木曜日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
寒い日でしたが、8名の参加がありました。
 
とても忙しいので、皆さん準備中ですが、私は早速前回のベースの仕上げをミニルーターを使って取り掛かりました。

 

ベース作りは、まだ接着剤が硬化する前に手入れをしてくださいと伝えているのですが、主婦の皆さん、帰宅後の夕方からは忙しいようで。

 

沢山ありますね。

 

この後、「画廊シャノワール」の佐野さんから依頼されていた酒器4点の仕上がりを皆さんに観てもらいました。

金の丸粉を使っての繕いはこの会では珍しいので、皆さん熱心に。

さあ、皆さんの作業も始まりました。

 

どう直したらいいか、意見交換しながら作業を進めます。

 

この大皿の欠けた部分もミニルーターが必要で。

 

カッターナイフやミニヤスリ、それに水ペーパーも使って。

 

続いての私の作業は、トーチを使ってのひびの入った箇所(ニュウ)の処理です。

 

グラスのひびの入った部分も。

 

この教室では、速く硬化する接着剤がとても便利で、帰る前までに次の工程に進むことができる場合が多いです。

 

こんな風にひび割れた部分は完成です。

その2に続く。


次の繕いは豪華に その3

2022-01-05 11:32:01 | 磁器の繕い例

いよいよ今回の繕いの仕上げです。

 
漆がしっかりと乾燥してから、磨きの作業です。
木綿の布でしっかりと磨いた後、鯛の牙(たいき)で磨きます。

 

底に穴が開いていた酒器もこんな感じで。

 
さあ、仕上がりました。

今度の13日の川西での教室「器再楽」の時に、お渡ししましょう。


次の繕いは豪華に その2

2022-01-04 12:34:07 | 磁器の繕い例
九谷焼の酒器の繕いの続きです。
 
接着剤でのベースの復元が終わった部分の手入れです。
 
水ペーパーなどを使って、ベースを整えます。

 

次の工程ですが、底の部分の仕上げは「新うるし」の白でいいでしよう。

 

そして、内側の繕った部分には黒艶漆を塗って。

 

金粉を蒔きます。

いい仕上げにしたいので、金粉は丸粉(3号)を使って。

 
金粉を蒔いた後は、こんな具合です。

 

この後、漆の乾燥です。

底には水を含ませた紙を置いて。

このケースを床暖房の上に置きます。

続く。


次の繕いは豪華に その1

2022-01-03 18:06:19 | 磁器の繕い例

次の繕いは、12月の川西の「器再楽」の教室で、画廊シャノワールのオーナーの佐野さんから依頼されたものです。

 
依頼者は私の知らない別の方です。
 
こんな九谷焼の酒器4点。
よく傷んでいますが、金が似合うものですね。
底に穴があいたものまで。

 
持ち帰って取り組みました。
 
先ずはベースの修理です。
ひび(にゅう)が入っている箇所もいくつかあって、温めて接着剤を注入です。

 

底の部分に穴があいているものには、プラスチック板を用いて。

この裏側に接着剤を用います。

 

接着剤に強力粉を混ぜたもので。

 

この酒器の高台はよく傷んでいますね。

 

そして、接着剤が硬化するまで一日待ちます。

続く。