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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

ギャラリーのオーナーからの繕い その1

2016-05-29 15:35:41 | 磁器の繕い例
5月中旬から始まった「武庫之荘美術の会展」、その「ギャラリーR」のオーナーから金繕いを依頼されていました。

会展が始まるまででいいので、急がずに作業を進めました。

こんな風に欠けていました。
磁器ですので、アラルダイトと小麦粉を使ってベースの修復です。


ベースができた後は黒艶漆を塗って。


そして、丸粉の金粉(3号)をしっかりと蒔いて。


ムロの中で漆を乾燥させた後、生漆とテレピンを使っての粉固めの工程です。


粉固めの漆も乾燥して、鯛の牙で磨いて終了です。
繕った箇所をベース作りの時などに水ペーパーでも磨いたので、周りの上絵が少し消えてしまいましたね。
難しいところですね。


それで、繕い箇所の面が大きいので単純になってしまいますので、もう一工程チャレンジしてみました。

今度は「新うるし」の本透明漆を使って、消えた上絵の部分にも面相筆で漆を入れて。


そして、消粉の金粉を蒔いて。


繕いの箇所の周りにも金の模様が入りました。
さあ、どうでしょうか。
初めての試みですが、いいですね。


アップで。


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