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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

年明け早々の繕い その2

2019-01-08 06:02:20 | 多種類の繕い例
年明け早々の繕いのその後です。
 
必要な手づくりの道具を剃刀の刃で拵えて。
手の届きにくい場所などの手入れに便利なものです。
 
先ずは、川西パレットでの「器再楽」で預かったものの手入れです。
 
 
余分な接着剤をきれいに剥がします。

 

綺麗にしたあと、亀裂の部分を瞬間接着剤で補強して。

 

さあ、出来上がりました。

ここまで直したら十分でしょうね。

 

そして、もう一点。

家で使っている丼鉢。余分な接着剤を取り除いて。

 

そして、割れて貼りつけた部分に白の「新うるし」を塗って完了です。

 

それからです。

先日の高校時代からの友人たちとの新年会で酔いつぶれて、家に帰ってから壊してしまった作品の修復です。

とんでもないですが、こんな風に壊してしまって。

 

大急ぎで修復開始です。

 

半日経って、ほぼ接着剤が固まって。

 

その後、余分な接着剤をそぎ落として。

 

椿の花の部分の破片がひとつ見つかりました。

元の場所にもう入れられないので、上の部分に貼りつけておきましょうか。

 

アラルダイトと砥の粉で欠けた部分を補修して、修復のベースが終了して。

 

そして仕上げに「新うるし」で色合わせしました。

ということで、何とか個展の展示に間に合います。

こんな大急ぎの修復なんて、これまでしたことがありませんね。

 

年明け早々の繕い その1

2019-01-08 05:54:37 | 多種類の繕い例
前回の川西パレットでの「器再楽」で預かった繕いの品物、今週には定例会があるので、手入れを済まさないといけないと気が付きました。
 
大きな包みをほどくと。
こんな状態です。
ガラス製のランプシェードでしょうか。
定例会に持ってこられたのですが、とても初心者には簡単に直せるものではないと伝えて預ってきたのでした。
 
亀裂もたくさん入っています。
小さな破片もたくさん。

 

アラルダイトの接着だけでいいと思います。

亀裂にアラルダイトが染み込むように、ドライヤーとトーチを持ち出して。

修復部分をドライヤーでうんと温めて。トーチまでは要りませんでしたね。

 

亀裂の上からアラルダイトを載せていきます。

 

内側からもドライヤーで温めて。

 

破片がどうつながるのかの確認ですが。

うーん、難しいね。

 

分かるところから接着を始めて。

ここまで来ました。

 

残りの破片、ようやく関連が判りました。

アラルダイトで接着して、セロテープで仮止めして。

 

そして、本体に接着です。

接着剤が手にいっぱいついて、厄介な繕いですね。

荷造りテープをいっぱい貼りつけて、内と外から平らになるように。

どこまで平らになるかは分かりませんが。

あとは段差ができたりしてもやむを得ませんね。

ほとんど接着剤が固まる頃合いを見て、余分な接着剤をきれいに取り除いたりもしないといけません。

 

それから、もう一つ家の丼鉢が真っ二つに割れて。

これはとても簡単ですね。

 

しっかりとアラルダイトで接着して。

 

一応2つの繕いの前段の処理は終わりましたね。

その2に続く。