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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

愛用の酒器の繕い その1

2018-11-14 16:39:49 | 陶器の繕い例
少し前のことですが、いつも立ち呑みに行くときに持参している愛用の酒器を家に帰ってから落としてしまって。吞みすぎた日です。
 
この器、これまでも何回も繕いをしていますが、今回はとてもひどいですね。
 
でも直してあげます。
先ずはアラルダイトだけで接着して。

 

そして、ガムテープで固定して。

 

とりあえずはこんな状態ですね。

隙間が結構あります。

 

この後、欠けた部分などを地の粉を混ぜたアラルダイトで修復です。

指に水を付けて、綺麗に押し込んでいきます。

 

それが乾燥した後、黒艶漆を細い筆で塗って。

 

外側も内側もとてもひどい状態ですね。

 

すぐに銀の丸粉(3号)をたっぷりと蒔いて。

黒艶漆をテレピンで少し薄めて使っていますが、その薄め具合と銀粉などを蒔くタイミングがとても大事だと最近痛感しています。

 

この後、湿気のあるところで乾燥です。

気温が下がってきているので、そろそろ漆の乾燥には日にちが要りますね。

その2に続く。

 


川西での「器再楽の会」の様子

2018-11-14 16:33:06 | 繕いの会の様子

今月の8日(木)は川西のパレットで金繕いの「器再楽の会」の定例会でした。

 
この日は新しい方がお二人が来られて10名の参加者です。
初めての方達は興味深げに観ておられます。
いろんな工程が観れていいですね。 

 

私は大忙し。

適当に写真も撮って。 

この方は、黒艶漆を修復した部分に塗っているところです。

このあと、銀の丸粉(3号)を蒔きます。

 

この方は、以前に錫を蒔いたところに生漆を使って粉固めをしているところ。

 

この方はもう相当腕をあげていて、漆なども一式揃えておられて。

知人から依頼されたものを繕っています。

 

銀の丸粉(3号)を蒔いているところ。

 

2回目以降の粉固めは、私が品物を持ち帰って済ませてあげることにしました。

月1回だけですので。

次回は12月13日(木)です。