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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

「ギャラリーR」のオーナーからの繕い依頼 その2

2016-06-10 18:39:34 | 陶器の繕い例
3点の陶器の繕いの続きです。

ベースが完了して、黒艶漆を塗って。


金の丸粉(3号)を蒔いて。


完了です。
このあと漆を乾かして、さらに生漆にテレピン油を混ぜたもので粉固めも終えて。


木綿でしっかりと磨いて。


そのあと鯛の牙で磨いたのですが、繕いの箇所がはがれてしまうトラブルが。
表側にも。


それで、ひびの箇所の繕いは再手入れとしました。
口辺に欠けた部分があるものの繕いはしっかりしています。
透明釉が掛かった艶のある部分は剥がれやすいようですね。
ひびの箇所に、もっと細いラインで漆のラインを入れないといけなかったかな。
こんなことは今までありませんでしたのに。


その3に続く。

「ギャラリーR」のオーナーからの次の繕い依頼 その1

2016-06-10 18:29:56 | 陶器の繕い例
武庫之荘駅北の「ギャラリーR」のオーナーからの次の依頼品です。
グループ展の作品搬出の時に預かったものです。

たくさんありますが、先ずは、陶器の繕いです。
ひび(にゅう)が入ったのが2点、2か所小さな欠けがあるのが1点です。

まずは、漂白剤のハイターで綺麗にして。


さあ、取り組みましょう。



こちらは、器を温めて、アラルダイトを注入します。


トーチで加熱したせいか、汚れがまだ浮いてきましたね。


こちらは地の粉を混ぜたもので、2か所ベースの復元です。


半日ぐらいして、アラルダイトがまだ完全に固まる前に、余分なものをそぎ落とします。
こんな風に剃刀刃を加工したものを使います。




そして、もう1点は完全に固まってから整形です。


その2に続く。