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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

陶芸教室の作品の繕い その4

2019-10-23 18:10:34 | 陶器の繕い例

トラブル作品の繕い、今回は「総合センター上ノ島」の作品です。 

 

底に亀裂が入ってしまった作品。

ドライヤーで温めながら補填です。

 

二つに割れてしまったお香立て。

 

そして、これはランプシェードらしいです。

薄い作りなので二つに割れてしまって。

 

こちらが表側です。

 

「新うるし」での色合わせで仕上げですね。

他に2点トラブルがあって。

 

5点完了ですね。

これらの作品は他のたくさんの作品と一緒に、今週末の文化祭に間に合うように、すでに届けています。


陶芸教室の作品の繕い その3

2019-10-19 18:24:32 | 陶器の繕い例

陶芸教室が集中しているので、トラブル作品も多いですね。

今回は昨日届けた千代木園での陶芸教室の作品です。

素焼の段階で壊れてしまった2枚の皿です。

 
本焼きを終えてから、繕い開始ですね。

 

この皿なら、仕上げは「新うるし」でいいでしょう。

 

終了です。


陶芸教室の作品の繕い その2

2019-10-16 13:38:11 | 陶器の繕い例
陶芸教室のトラブル作品の繕いの続きです。
いろいろとあります。
 
作品作りの時に土の締め方が足りなかったのでしょうね。
大きな亀裂が入ってしまって。

 

裏側にプラスチック板を貼って、ベース作りです。

 

ドライヤーで温めて、割れ目に染み込ませて。

 

そして、「新うるし」で仕上げです。

 

裏側も。

 

こちらの作品二つも、焼成時のトラブルを色補修。

 

それから立派な作品にも亀裂が入っていて。

先ずは補充して。

 

裏側です。

 

そして、この作品も「新うるし」で仕上げて。

こんな大きな作品です。

 
陶芸教室が続いていますので、まだ繕い品が出てきますね。

陶芸教室の作品の修復 その1

2019-10-14 17:29:38 | 陶器の繕い例

目下、私が関係している陶芸教室の本焼が続いています。

それでいくつかトラブルのある作品が。
 
先ずは「総合センター塚口」の陶板作品。
2点にトラブルが。
 
こちらは二つに割れてしまって。

 

こちらには左下に亀裂が。

 

裏側にプラスチック板を貼って。

 

表側の様子。

 

そして、翌日に「新うるし」を使っての色補正です。

 

こんな風に修復終了です。

 


友人からの依頼

2019-09-02 10:17:40 | 陶器の繕い例
次の繕いの依頼は、近所の私の幼なじみからのものです。
 
私の作った青銅釉の酒器です。
あちこち小さな欠けが出来ていました。
そのベース作りから。

 

ベースが固まって、手入れをした後、さあどういう仕上げにしようかと。

先ずは赤ロイロ漆の処理でどうかなと。

でも、やはり金属粉が欲しいなと、錫粉を蒔きました。

錫粉は粉固めをしないので容易ですね。

 

漆が渇いたころに、真綿で磨いて。

終了ですね。

 

この酒器の制作印を見ると、私が愛用している同様の酒器と同じころの1912年7月でした。

この酒器には「問学無方」という文字が甲骨文字で入っています。

 

それに刺激されて、いつも立ち呑みに持参して大変な状態になっている私の酒器の手入れをしてあげました。

これは銀粉をしっかり蒔いていますので、鯛の牙で磨き直して。

それにしても年季が入っていますね。

1912年3月の制作です。

文字は、「霊雨東鄙」です。

東北大震災の一年後の作品なんです。