2年前、家族で伊豆に行き、川端康成の有名な著書「伊豆の踊子」に出てくる天城トンネルに行ってきた。
その日はあいにくの雨でその荒涼として寂寥とした光景は20年前の悪夢を奇しくも体験した自分の深層心理
を投影したものかもしれない。その後、やる気をなくし無為に過ごし自暴自棄に荒廃していく 自分を顧みて
自分の時計だけ周りの人よりも早く進んで早く死んでしまった方がいいと何回思った事かその数は数えきれない。
そういう希望の光がみえないまま薬を飲みながら耐え忍びながら何とか大学卒業し、一般企業に4年近く勤め、
つばさにくるまで時代は目まぐるしく変わっていった。国内情勢においては地下鉄サリン事件・東日本大震災、
海外情勢にいては米によるイラク戦争や米国同時多発テロ、産業革新においては携帯電話・スマートフォン・
液晶テレビの普及・経済情勢においてはバブルの崩壊・リーマンショツク・ギリシャに端を発した欧州危機、
そんな時代の変化にも20年前のことにこだわり続け、強い不安感を覚え、堂々巡りになっている自分に
とってはそんな時代の変化などおかまいなしだったのだ。それほど暗欝で無味乾燥な生活をしていたのだ。
しかし長い時間の経過とつばさにきたおかげで過去に対する捉え方・思考回路が変わり、前向きになって生きるよう
になった。そんな時H社から内定を頂き、現在その会社で働かせてもらっている。話は少し逸れるが今、安部政権
によるアベノミクスと呼ばれる3本の矢の経済効果により日経平均株価は天井を突き抜けるかの勢いで上昇している
そういう意味で自分の場合も20年前の過去のしがらみを断ち切る3本の矢が揃ったといえるかもしれない。
それは、1つに薬、1つに運動(気分転換)1つに現在、与えられた仕事場で働くことだ。これからは、
これからの物事に集中し失われた20年間を取り戻すべく毎日、顔をあげて、プラス思考で生きて行きたい。
もう、過去は戻ってこないのだから・・・・・・・。もう心配している事は起きないのだから・・・・・・・・。
不撓不屈がモットーのT.Sより