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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

集金常会・中編

2015-01-30 23:02:39 | ひとから学ぶ

集金常会・前編より

 「集金常会」を検索するとたくさんそれに関するものが閲覧できる。塩尻市「声のひろば」というページに「常会の役員が交通安全協会の費用というので、毎年千円集めていますが、あれは何のことでしょう。常会を通して、赤十字とかいろいろの費用が集められ、公共の費用をこういう形で集めれば、反対のしようがないですが、再考していただくわけにはいきませんか。常会役員をこういう形で使うのは、どういうものでしょうか。」というものがある。そして回答には次のように記されている。

交通安全協会の費用についてですが、塩尻交通安全協会に確認をしましたところ、毎年ご協力いただいております「世帯割賛助金」につきましては、塩尻交通安全協会支部役員が各家庭に伺い趣旨を説明し賛同いただいた皆様からご協力いただいており、交通安全運動の推進や支部の活動費として活用させていただいております。任意で強制ではありませんので申し添えます。
 会費の徴収方法は各地区ごとに異なるかと思いますが、塩尻交通安全協会支部役員による説明方法を再度徹底して参ります。(都市づくり課)
 現在、緑の羽根や赤い羽根、県民交通災害共済会員募集、日赤社資募集、社会福祉協議会費など多くの募金や会費の納入を、自治会組織を通してお願いしているところです。昨年、区長会から区のあり方検討委員会での検討内容を基に市に提言がなされました。その中に、おっしゃるとおり自治会組織に加入すると、各種募金も払わざるを得ないとの批判もあり、区長や組長の労力の軽減を図る意味で、これら募金の収集・納入方法について検討願いたいとの要望がありました。
 これまでの経緯と、住民の皆さんに事業の大切さを知っていただくという啓蒙活動に併せて募金をお願いしているという面から、区の組織を通しての募金活動をお願いしている状況にあります。
しかし、自治会組織や住民の皆さんにとっての負担を少しでも減らしていこうと、今年度から、複十字募金については、自治会組織を通しての募金から、検診時の任意募金に切り替えをし、また、区長・組長からの募金や会費等の受け取りを担当課の職員が、支所で行うなどの改善を行っているところです。徐々にではありますが、検討や改善を実施しておりますので、御理解をお願いいたします。(地域づくり課)

 質問された方の意図通りの回答になっているのか、わたしには少しばかり違和感が浮かぶ。常会に加入しているが故に、拒むことがしづらい集金。これは誰もが少なからず思うことである。例えば説明に「安全協会支部役員が各家庭に伺い趣旨を説明し賛同いただいた皆様からご協力いただいており」とある。本来は説明して理解して徴収するべきものだろうが、わたしも安協の自治会担当役員を担ったことがあるが、細かい説明など一切おこなったことなどない。そんな説明をいちいちしていたら、何十軒もある家を回るのに途方もない時間がかかるし、相手もそのようなことを望んでいない。ようは「毎年集めているものだから」という思いに両者が理解しているというわけだ。それを「趣旨を説明し賛同いただいた」と安協側は言うだろう。これは一例にすぎないが、表向きの言い訳には勝てないのが、世間、そして住民なのである。ここから抜け出そうとすれば、自治会には入らないという選択はあって当然だろう。そのあたりを自治会を利用するときだけ利用している自治体が考え直さない限り、自治会加入が正当と言えないだろう。

続く


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2 コメント

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世帯割賛助金 塩尻交通安全協会 (匿名)
2017-07-27 09:01:42
塩尻交通安全協会については、問題ですね。
実際、世帯割賛助金について地区内の人が集金に回るので拒否しづらいですよね。
また領収証には既にNo、名前も印刷されていていますから、誰が払った、払わなかったというのがすぐにわかります。
あくまで任意で強制で無いなら集金方法を払いたい人が持っていくようにすべ出来だと思います。
これで警察OBの天下り先の、運営資金になっているかと思うと残念ですね。
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ありがとうございます (trx_45)
2017-07-28 08:28:38
匿名さん、コメントありがとうございました。
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