Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

週末の安堵と悩み

2022-06-13 23:49:02 | つぶやき

 参院選を前に週末には知人や親戚の家を訪ね歩いた。いわゆる後援会活動というやつ。「公職選挙法では、立候補の届出前に選挙運動を行う事前運動は禁止されています」と言いながら、公示後に選挙活動を始めては「もう遅い」のは誰もが知っている。この納得できない現実には、いつもながら疑問化だらけではあるが、法律で定められているところをかいくぐって活動は実施される。そして「後援会入会の勧誘であれば、政治活動として認められています。ただし、これが選挙の告示前に行われた場合、事前運動として選挙違反となる恐れがあります」という。まさにここに該当する活動である。「投票依頼」をしないが原則だ。とはいえ、週末と言えば草刈三昧のわたしにとって、そう多くの方たちにお願いすることはできなかった。矛盾の塊のような選挙に翻弄され、間もなく選挙期間に入る。選挙に無縁な公務員が羨ましい、と思う。

 さて、週末と言えば先日も「復旧した畦畔の草刈」を記したように、果てしなく広大な畦畔や、放棄した農地、あるいは休耕している農地の草刈にいそしむ。年老いたせいか、半日程度の草刈でも、夜はすっかり転寝をして、その疲れはウィークデーにも及ぶ。秋過ぎまでこれの繰り返しである。それでいて業務上の宿題をたくさん抱えていて、実際に担う担当業務に加えると、とても先が見えずに悩みが増幅する。そのたびに、なぜわたしが宿題を担わなければならなくなったのか、と愚痴を囁くことになるし、「人のせい」にもしたくなるのは人の「本音」である。が、どうにもならないし、場合によっては退職後まで生業の宿題さえ継続しかねない。もちろん本業とは別の仕事にも宿題が積もるいっぽう、生存しているうちに「やりたい」ことはたくさんあるし、でなければ生きている価値もない。

 週末に「休日」わ過ごせる人たちが、今は多い。かつてなら休日農業にいそしんだ人たちが大勢いただろうが、今はそうした兼務で農業をする人たちが激減した。小スペースの草刈くらいなら、わたしにしたらどうということはない。自宅の周辺整備がままならず、草屋敷化したままに周辺に迷惑をかけている我が家にとっては、毎年同じことを繰り返している現実に、苛まれる。地域の役員がきたから「大変だ」などと口にする人たちが羨ましい。そんなもの「へでもない」。とりわけ週末の疲れが次の週末まで、ずっと継続している現状は、なんとかしないと様々なところに影響する。休日を「暇」に過ごされている人たちには、理解いただけない世界だろう。おそらくこの後、農村はさらに荒れ放題になり、山間では「災害の巣」が知らぬ間に増大すること間違いない。


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