Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

生活の変化

2007-06-02 10:04:22 | つぶやき
 転勤して2ヶ月。生活は大きく変化した。もっとも違うのは1日の生活サイクルだ。3月までは通勤は自転車で10分ほど。だから8時に家を出ても十分間に合った。それでも自ら弁当を詰めて出勤だから、弁当を作る時間は起床してから必要だ。慣れてくればそれも30分はかからない。だから7時ごろに起床すれば、ゆっくりと仕事前の1日が滑り出す。ところが、4月以降は通勤に1時間以上要する。弁当を自ら用意することはなくなったが、息子の弁当とわたしの弁当の二つを作る母は大忙しで、加えてとろくさい息子が母の機嫌を大きく左右するから、弁当詰めはわたしも手伝わなければなかなか家を出ることができない。かなり時間に余裕を持っているのに、なぜか7時前後は慌ただしい。これは長野勤務だった3月までとは違う。

 年老いた犬がだいぶ気になるようになった。同僚は帰宅してから夜10時ごろ散歩に連れて行ってあげるというが、ちょっとそこまでして夜散歩に出る気にはなれない。となれば今まで手をかけてあげられなかった分を取り返そうと、犬に接してあげるには朝の時間しかない。ということで、3月までは就寝時間が午前零時以前ということはなく、午前1時や2時というのが当たり前だったが、4月以降は就寝時間が早くなった。そして起床の目標は5時なのだが、なかなか通勤の疲れか、目標どおりにはいかない。夜型を朝型に変えるのは容易ではないのだ。それでも目標どおりにはいかなくても、朝飯前の散歩に取り組んでいる。同じパターンを続けるから、土日も同様に目標は5時である。ずいぶんな変化である。

 昔から農家は早起きと言ったが、今でも5時代に散歩に出れば、すでに仕事を終えて帰ってくる人もいる。もちろんサラリーマン農家ではなく、専業でやっている人たちである。こうした農家がいつまで存在できるかといえば、あと10年くらいなのかもしれない。その農家をもってしても土地は荒れ、しだいに農村地帯という趣を内面から解き始めている。今や農村地帯とは形ばかりで、実情は「農」という字を当てはめにくくなっている。

 日中に犬を連れて歩く、なんていうことはなかなか恥ずかしくてできないと思っていたが、早朝もそこそこ早くないと、そんな呑気なことはしていられない、という雰囲気があるだけ、まだ良いのだと思っている。

コメント    この記事についてブログを書く
« 江戸名所図会に見る下水 | トップ | 「水枡」という施設 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事