Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

こんなこともある。

2019-07-23 23:59:45 | つぶやき

 選挙に没頭した7月も、間もなく終わりを告げる。失われた1か月などということは言わない。しかし、明らかに仕事は停滞した。令和の始まりを象徴する、記憶に残る年を過ごしている。ようやく選挙を終えて、会社の人たちと、さらに今年を象徴するような暑気払いを行った。久しぶりの飲み会は、なんとか支援した候補が当選して、ホッとした雰囲気で迎えることができた。そんな飲み会を終えて、終電より一本早い電車で帰ろうとしたら、駅に告知板が出ている。大雨の影響で、北殿―辰野間で運転を見合わせているという。駅員の詳細を聞くがはっきりしない。場合によってはこのまま本日の運行を取りやめるという。まだ、午後9時を少し回ったところだ。再開の見通しがつかないというので、「お先に」と言って後にした二次会の飲み屋に戻ることに。スマフォの運行状況を確認しながら時を過ごすが、なかなか再開見通しは表示されない。みなが「帰る」と言うので、店を後にする。一緒に電車で帰ろうとしていた同僚は、あきらめて寮の同僚の部屋に泊めてもらうという。わたしは明日の行動予定もあって、どうしても帰りたい。もはや再開を期待するしかないと、駅へ向かう。相変わらず駅員の対応は曖昧で、何とも判断しがたい。多くの問い合わせ者は、あきらめてタクシー、あるいは家人を呼んでいる。上り線のホームを見ると、再開するのは午後11時20分という情報が流れて待つ人々の姿も何人か見える。そんな中に女子高生も一人。

 ほとんどの飲み会帰りのおとなが、あきらめてタクシーに乗り込む光景の向こうで、女子高生はホームに立って、いつ来るともわからない電車を待っている。「お母さんの迎えが期待できないのだろうか」、そう思った。再開まで、まだ1時間ほどあると分かると、女子高生はホームにある待合室に入って、腰を下ろした。いいかげんこの状況を鑑み、親へ連絡をとったのだろう、30分ほどすると、女子高生が駅を出ていく。駅前にようやく母親が迎えにきたようだ。おそらく、遠いところから通学しているのだろう。午後9時23分発の電車が、すでに2時間近く遅れている。

 再開した電車の下り列車が伊那市駅に着き、発車した。場内放送で、その列車は伊那松島止まりで、折り返し駒ケ根行きとして先に駅に着くという。しかし、わたしの目的地はもっと南だ。本来は先にくるはずの辰野で止まっている列車は「やってくるのか」、不安になって駅員に確認すると、「途中で運転を取りやめるという情報は入っていない」という。それを信じて、先にやってくる駒ケ根行きを見送り、次の乗りたかった列車を待つことに。長い待ち時間を経て、ようやくやってきた午後9時22分発の列車は、ちょうど3時間遅れで着いた。もう暦は次の日に変わっている。おそらく家に着くのは午前1時半ころ。長ーい1日となった。平成19年から6年間は、今と同じ出先に毎日電車で通勤していたが、こんなことは一度も経験しなかった。稀に見る列車の遅れを体験した今日であった。


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