Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

仕事始め

2024-04-24 23:10:04 | 農村環境

令和6年4月20日撮影

 

 わたしにとって、先週は仕事始めのようなものだった。平日の木曜日に田を起こし、その続きを土曜日に行った。もう少し早く起こしたかったのだが、毎年、おおむね山菜が出始めると仕事始めである。写真のように、ちょっとセピア色っぽい世界。でも、これは秋色ではない。まぎれもなく春の色。桜が咲いているから当然ではあるが、芽吹きの前の色は、こんな感じなのである。ため池の土手から見る下流域の景色は、今や荒れ放題の田んぼばかり。ここに写る手前の数枚は、今も耕作されるが、その向こう、やはりわたし同様に、この日田を起こしているトラクターの姿までの間は、耕作しなくなってから長い。ということで、手前の田んぼは山裾で、最も山側に位置する田んぼ。したがって獣がやってくるから被害を被る。我が家の田んぼはこの洞の中から一段上がった左手にあるのだが、その田んぼも、耕作しなくなってから長い。しなくなった理由は過去の日記にも触れているが、災害によって土手が崩れて、復旧したものの石だらけ、凸凹だらけ(いずれも工事のせいで)で、さらには水を貯めるとまた土手が崩れそうだったこともあって、躊躇しているうちに時を経てしまったというところ。それ以外にも水利上、周辺関係者といろいろあって、耕作しづらい場所がさらに耕作放棄を助長している。周辺の年寄りがこの世からいなくなったら、また耕作しよう、とも考えている。

 ということで、この周辺には耕作放棄された土地が耕作されている土地より多い。山の中だから仕方ないかもしれないが、理由の最たるところは、未整備のため不正形、そして水利の問題、というわけである。ため池の利用者も減っているが、それでも草刈管理などされているだけましな方である。

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