「やわい」と打って変換すると「柔い」と「軟い」が表示される。したがって変換ができるということは、特殊な表現ではないと言える。しかし、「やわい」を方言ではないか、と言う人も多い。さすがに「やっこい」は変換できない。周囲にはこの「やっこい」と表現する人も、珍しくない。が、実際のところわたしの子どものころ「やっこい」を耳にすることはなかった。県内でも他地域の方がよく利用する表現である。ちなみに「やわい」は、「「柔らかい」に同じ」である。
かつて別日記に次のようなことを記した。
先日長野市内の歯医者さんに行って〝やわい〟という言葉を使ったら意味がわからないと言われた。こっちは当然「柔らかい」という意味で使ったわけだが、一瞬何が起こったかわからなかった。何を言われているのかもわからなかった。よーく言っていることを聞くと「どういう意味」というようなので、「柔らかい」と言ったのだが、相手もよく聞こえなかったためなのか、いや、わたしは方言を言ったんだと思ったわけだ。
自宅に帰って〝やわい〟を方言などの書物で調べるが出てこない。もしかして方言ではないのか・・・とも思って広辞苑を引くと、「柔い」という言葉が出ている。正式な使い方はもちろん「柔らかい」なのだろうが、「柔かい」でわかってもらえなくてびっくりであった。技工士さんはよくしゃべられる方で、県外に暮らしていたときには、盛んに方言を言って笑われたという。わたしと話している限りはそんな笑われるような言葉を言われなかったが、まあしゃべればしゃべるほどにそんな言葉が出る可能性が多いから、おしゃべりな方は県外に行かれたら要注意である。
もう16年も前のことである、こう記したのは。題名は「やわい」である。残念ながら技工士さんの出身地を聞かなかった。
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