これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

国家像のない仕分け作業 経営不振の会社の“営業会議”のようなもの、戦略がなければ韓国に学べばいい!

2009-11-20 | 政治・経済

劇場政治の典型 
  行政刷新会議の仕分け作業の様子は、見学・傍聴でき、スコミも大きく取り上げインターネットでも見ることができる。最近の劇場政治の典型である。仕分け人のなかには、的を得たことを言う人もいるが、的外れのことを問う人が目に付いた。仕分け人の多くが基本的な事業の内容や意義について十分な理解さえしていないようにも見えた。仕分け作業に関わった政治家が、自らの経験の乏しさ、浅薄な知識を恥じ入ることなく一方的に官僚に質問を浴びせ、満足な論議もせず筋書き通りの結論を無理やり誘導する場面に辟易した。いずれ選挙での得票に繋がるので、大いにアピールしたいかの如くである。“(会場に)大臣が来られました”の声が流れると大臣の顔色を伺っている政治家の姿がテレビに放映されていた。何をか言わん哉である。

国家戦略の欠落で軒並み削減 
   科学立国の姿がみえない科学技術分野 
  行政刷新会議の仕分け作業は、もともと削減・廃止が前提にあるからどの事業も軒並み削減か見直しになった。国家戦略が欠如していることは、科学技術分野の仕分け作業を瞥聞しただけでも素人でもよく分かる。  科学研究の分野では、「科学技術分野に対する国費の投入に対して、いかなる成果を生んだか、あるいは、期待しているか?」「スパーコンピュターは1位でなければならないか、2位でいいだろう」など頓珍漢な質問と中身の無い議論があった。
    日本の科学の発展を損なう、誰が責任を取るのか!
 
             

  スーパーコンピューターで世界で1位になることが、日本の将来に何をもたらすのか、GDPの増大に寄与するのか、増大したGDPで世界のトップレベルの人材を集め宇宙航空、医学、環境など科学の各分野の発展に貢献させるのか、研究開発で得られた知的財産で世界を牽引するのか、経済や国民の生活にどのように波及するのかなど、科学立国とはどのようなイメージであるかとの論議があったとも聴かない。それこそ国家戦略があるべきにもかかわらず、国のあるべき姿を提示する政治家がいない。

侘しい場末の“ヌード劇場”か
  経営不振の会社の“営業会議”のようなもの 
  行政刷新会議の仕分け作業は、卑猥な例えであるがヌード劇場のようなものだ。ダンサーは、踊りながら身に着けているものを一枚一枚脱ぎ媚態・嬌態を観客に見せるのがヌード劇場である。仕分け作業は、観客(国民)の知りたい、見たい、覗きたいという心理に応える “ショウ”が演じられ、観客の大きな喝采を浴びた。
  観客は媚態を見せられ、“中身がないが好奇心だけを満たすショウ”を見て一時のカタルシスを得たが、”ショウ”に喝采を送り囃し立てたところで日本の将来がどうなるのか皆目わからない。そんな感じがするのが、行政刷新会議の仕分け作業だ。

鳩山政権に抱く大きな懸念
  現在行われている仕分け作業なら国の将来像を明示した上で大臣以下政務三役が判断すればできることだ。どうしても結論を得たければ、それこそ大臣以下政務三役が多数決できめればいいようなものだ。それがなぜできないのか、しないのか。 
  仕分け作業に喚起雀躍する政治家のレベルの低さこそが問われるべきだ。国家像のない仕分け作業は、経営者の顔色を伺いながら凡庸な上司が社員をいじめる経営不振の会社の“営業会議”か、侘しさが漂う場末の“ヌード劇場”のようなものだ。
 “国家戦略”を掲げながら看板倒れで国の将来像を描けない鳩山政権のお粗末さ、政治の貧困が明らかになった。自民党は“自民党をぶっ壊した”のでなく“日本をぶっ壊した”のだ。民主党政権は、“ぶっ壊された日本”に止めを刺すのはではないかとさえ危惧している。

今や韓国を見習うべきだ
  隣の韓国の官僚は、政権が交代しても韓国の将来像を描いて21世紀の世界的競争時代を勝ち抜くための国づくりに専心している。政治家と官僚が一体となって世界的大競争時代に勝ち残るための戦略を描き南北朝鮮の統一、統一後の国づくりという壮大な目標に向かって取り組んでいる。“官僚は大馬鹿だ”と言って悦に入っている低級な政治家はいないようである。
  曰く、将来の経済の中心となる“世宗市”という新都市の建設、国家を複数の地域に分け、地域ごとに特徴を生かしたの経済が発展した国土の建設、南北朝鮮の鉄道とシベリア鉄道を連結し欧州・ロシアとの物流ルートの建設、ユーラシア大陸の東端のターミナル、すなわち東アジアの中心、“ハブ”国家の建設など、その目指す目標は壮大である。
 既に仁川空港はアジアのハブ空港であるが、仁川空港に続く第2のハブ空港の建設も予定されている。先日、海上自衛隊の護衛艦と衝突した韓国の貨物船は釜山港から荷物を日本の港に運ぶ途中で事故をおこしたが、日本は釜山港の荷物を“お裾分け”してもらっているような状況にある。釜山港はアジアの“ハブ”港である。 鉄鋼、造船、半導体は韓国に追い抜かれた。いずれ自動車産業も日本に追いつくだろう。韓国は海洋資源の開発にも先手を打っている。軍備は日本の自衛隊を凌駕する分野がいくつもある。 
  その韓国で、しばらく前、ハルピンで朝鮮総督の伊藤博文を暗殺した安重根を称える式典が行われた。式典で韓国の首相は、「今の韓国は列強に蹂躙された100年前の軟弱な国ではない」と言った。100年前の軟弱な朝鮮と置き換わったのが現在の日本である。風水100年と言う。100年経てば国家の盛衰は入れ替わる。 
 金銭疑惑の絶えない小沢幹事長や鳩山首相には胡散臭さが付きまとう。鳩山首相が“友愛”政治を説いても虚ろに響く。鳩山政権の迷走ぶりに至っては大きく国益を損なう以外の何ものでもない。内容の乏しい劇場政治を卒業すべきだ。策が無ければ韓国を見習うべきだ。


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