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キマイラシリーズ総まとめ(1)幻獣少年キマイラ

2005-07-05 19:04:37 | ブログ連載コラム
 今日のブログから16回に分けて、僕が小説好きとなった原点とも言うべき小説『キマイラ』シリーズのことについて、あらすじや登場人物、見所などを語っていきたいと思います。
 個人的には本当に、キマイラ大好きなんですよ。もう、あの小説に出会ってから十年以上が経過するんですが、唯一不満を述べるとするなら、新刊を出す速度が異様に遅いと言う事くらいですかね……。それほど好きなわけです。
 大鳳や九十九三蔵、真壁雲斎、九鬼麗一、亜室由魅、龍王院弘……マジでキャラの名前を書いていくだけで高揚してしまう小説というのも、マジで珍しいものです。
 因みに、朝日ソノラマの隔月漫画雑誌「ネムキ」にて現在「キマイラ青龍変」が連載中です。

 前置きはさておき、早速行きましょう。キマイラシリーズ総まとめ(1)「幻獣少年キマイラ」編、スタートです。

◆登場キャラクター
 ★大鳳吼……西城学園に入学したばかりの一年生。龍眼を持ち、体内にキマイラを飼う。
 ★九鬼麗一……西城学園を裏で仕切っている男。実は華道部の部長。龍眼を持ち、体内にキマイラを飼う。
 ★真壁雲斎……九十九と九鬼の師匠。自らの興した体術流派「円空拳」の使い手。実はPCの達人。
 ★九十九三蔵……身長195センチ、体重130キロの巨漢。兄は『祟られ屋』九十九乱蔵。
 ★織部深雪……大鳳のクラスメイト。
 阿久津……西城学園の空手部主将
 西島……西城学園の剣道部主将。
 灰島……空手部に籍を置く不良
 ★菊地良二……空手部に籍を置く不良。「恐怖の不気味人間」
 坂口……西城学園一年生。西城学園の番長になろうとたくらんでいる。トンファーの使い手。
 ★亜室由魅……九鬼麗一の恋人? キマイラを呼び起こすために、九鬼や大鳳に近づく。

 ※ ★マークは、今後もストーリーに深く関わってくるキャラクター。
 キャラクター紹介には、後に明かされる事も幾つか含んでいます。

◆あらすじ
 西城学園に入学した少年、大鳳吼は、空手部の不良である坂口と菊地に因縁をつけられた事から、九十九三蔵や九鬼麗一と出会う。大鳳は九鬼に近しいものを感じながら、しかしその個性に反感を覚えた事から、九十九に「武術を教えて欲しい」と教えを請う事になる。その事から、九十九は大鳳を、自身の師匠である真壁雲斎と引き合わせる事にしたが、雲斎は大鳳の瞳に「龍眼」を持つ事を認め、自分の弟子として鍛える事となった。
 そしてその頃から、九鬼と大鳳の身体に、次第にその兆候が現れるようになった。大鳳は自分の中にある暴力性を抑えられないようになっており、九鬼は自分の右腕に牛肉を食わせる現場を、西島に目撃されてしまう。そして大鳳は、自身の暴力性に次第に恐怖を抱くようになり、自分に対して好意を持つ少女、織部深雪に対して、冷たく接するようになる……。

◆この巻の見所
 何と言ってもまず、今となっては忘れられているかも知れない設定の一つである、真壁雲斎の生計を立てる術が、実はエロゲー作りだったと言う事でしょう(笑)。まあ、「レイプごっこ」なんていうタイトルはちょっとアレなんですが……。
 いや、そんなことはさておき、極めて壮大な物語の始まりです。
 この話の見所は、大鳳と九鬼という、キマイラを体内に有する二人の出会いから始まります。互いにその個性に惹かれながらも反発する二人。その二人を取り巻く友情と恋愛と人間模様。しかしその一方で、大鳳のキマイラを目覚めさせようと暗躍する亜室由魅……。
 めちゃめちゃ面白くなりそうな予感ビンビンな、壮大な序章。はっきり言って、今のライトノベルでこれをやらせてくれ、と言っても、まず無理だと思います。
「この物語は、絶対に面白い」
 こう言った作者の言葉は、嘘ではないと言う事が実感できる一冊です。


 では次回はまた、ブログのネタが無いときにでも(^^;

 ―HEVEN / DJ SAMMY & YANOU feat. DO を聴きながら―――