平倉山荘 -- BLOG --

 蔵王を歩く・滑る。日々を記す。空想上の山小屋~たいらぐらさんそう~

近所の山で地元の人たちとふれあう山歩き

2013-10-27 | 山・やま・Mt.
来週そして再来週と予定があり山には行けない。先週も行っていないから、どうしても今週は行っておきたかった。

予報では終日くもり模様。ならば、いつもの蔵王中丸山周回コースへ行こうと、ライペン・クロワール35に準備をする。朝食と昼食用に二合の米をとぎ、炊き上げ時間を午前4時にセットして床に就く。

まだ暗い時間に目が覚めた。外からは雨音に混じり風の吹く音が聞こえる。「雨ならやめよう」と決めていたのでふたたび目を閉じる。

最近は雨の中を濡れながら歩くのが億劫になった。ましてやこの時期では体調を崩すのが目に見えている。数年前なら多少の雨でも山に出掛けていたが、よく言えば山登りに「ゆとり」が出たと言うことか。

二度寝から目が覚めたのは午前5時半。シトシトと雨音が聞こえる。改めて今日の山行きはやめと決め起きる。しかし、この一週間は仕事が忙しく帰宅後のウォーキングも出来ずにいた。確実に運動不足の状態である。

朝食をしながら観る天気予報は西高東低の冬型気圧配置。雲に覆われた蔵王の稜線は冷たい雨が降っているだろう。

食事後、机に向かって溜まっていた仕事を片付けるていると曇り空が幾分明るくなってきた。時計はまだ午前9時。これなら『イエからウラヤマ』シリーズの三吉山・上山葉山にでも行ってみようかと、荷物を小さいザックに詰め替え家を出る。

前回の三吉山は夏の暑い時期であった。夏山低山には虫たちの襲撃があり不快な思いで途中敗退をした。もうこの時期はそんなこともないだろう。

車を参道入り口の鳥居脇に止め歩き始める。空模様は安定しない。冷たい風と一緒に雨が落ちてくる。雨合羽を羽織り傘をさして歩いてゆく。ゴルフ練習場の脇を通り、砂利運搬のダンプが行き来する車道を横切り、金生熊野神社まで登ってゆく。ここからは静かな山歩きとなる。

途中、二人組の登山者と前後しながら三吉山山頂を目指して行く。岩海からは市内が一望できる。ほどなくして三吉山山頂に到着。すでに一人の男性登山者が休んでいた。軽くあいさつを交わし、今度は彼と前後して葉山山頂への山道を進んでゆく。

上山葉山までの山道は、道跡ははっきりしているので迷うことはないが、あまり整備はされていない。山頂に近付くにつれ傾斜が急になり滑りやすくなる。一歩一歩、足の置く場所を選び静かに体重を乗せて登ってゆく。

すでに先行していった男性登山者が、葉山山頂で休憩をしていた。話をすると、同じ市内に住む方で2週間前に中丸山コースを周回してきたとの事。私もその週末は同じコースを歩いていてので話が盛り上がる。

近郊の山で地元の山好きの方と出会い、好きな山の話をする楽しいひと時を味わう。一足先に下山して行く彼とは「またどこかの山でお会いできそうですね。」と言葉を交わし別れる。

そんな彼と入れ違いで、登山口で一緒になった二人組のご夫婦登山者が登ってきた。「南蔵王に行くつもりが、天気が悪くてこの山に予定変更」との事。このご夫婦も近くに住む方ということで、重ねて地元の方とふれあうこととなった。

いつもは、早朝から一人黙々と静かな山道を歩きに行く事が多いが、今日のように近所の山にのんびりと出掛け地元の山好きの人たちとふれあうのも、山の楽しみの一つなんだよなぁ。
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四方の山

2013-10-14 | くらし
秋の澄み渡った空間に、四方の山々の景色が広がる。
体育の日の蔵王。

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10月の蚊

2013-10-09 | くらし
10月だと言うのに蚊に刺された。

痒い。

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1リットル弁当に教えられ。

2013-10-06 | 山・やま・Mt.
今日の山行には容量1リットルのタッパーを弁当に利用した。その大きさは、縦横約12cm、深さ約7cmの普通のプラスチック容器。2合のご飯がちょうど収まった。

男一人で準備をする山行き弁当に、味気も色気もないのはいつものことだ。ご飯の上にゴマ塩をふりかけ、中心には梅干し、そして二つの角にはミソ南蛮と塩コンブを置く。この弁当一つで朝食と昼食を賄う予定である。

歩き始める前、朝食の分として半分を食べ始めた。その時、意外なことに気付いた。

いつもの弁当箱より深みのあるこの容器。おかずは表面に配置された三品のみ。ご飯を弁当の底に向かって食べ進んでゆくと、最初は表面のおかずがあるからいいものの、徐々に白米だけを食べることになる。

ただでさえ味気のない弁当。表面に乗せた味付おかずを、上手く弁当底部の白米に混ぜ合わせて食べなければ、味わいは寂しさだけが残る。深みのある弁当箱を使ったの始めてではないはずだが、底の部分の白米におかずを残しておくことまで気が回らなかった。いつもの弁当箱は、ひと掬いで終始ご飯と味付おかずを一緒に味わえるのだ。

その時、「山の楽しみ方も同じなのかなぁ」と頭に浮かんだ。

いつも同じルートばかりを歩いている我が山行。地図の表面に記された点線を辿るだけの山行。目的地の「点」と「点」を登山道の「線」で繋ぐだけの山行。興味の対象もいつしか表面的・二次元的になっている。

今回の弁当みたいに表面だけでなく深みまで味わうおうと工夫をすれば、山って、もっともっと魅力的な存在のはず。その魅力を感じられるか否かは登山者の感性の問題。

いつもと違う弁当箱に、山の味わい方を教えられたような気がした。

07:00 登山口出発
  中丸山を経由
09:15 熊野岳通過
  馬の背
  御田の神
  お清水の森
10:47 登山口到着
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