予てから市内にある番城山には一度は行ってみたいと思っていた。道は藪化しているようで、山頂にたどり着くには積雪期限定のようになっている。
スキースクールの活動も終わり、今日は天気予報快晴の休日である。行けるところまで行ってみよう。
ネットで山行記録を検索すると、萱平から地図上破線を辿って県境尾根を進み途中からは県境を離れ1243m地点を経由して行くルートが多い。
歩行距離は約13km。結構歩くことになる。
萱平・舟引林道入口付近から歩き始める。カンジキをザックに括り付けツボ足で歩き始めるが、杉林の残雪は意外にやわらかく足首上まで埋まり歩きにくい。すぐにカンジキをつける。
途中、林道脇の斜面で底から雪が崩れていた。今日の予報では気温20度まで上がるという。下山の時には特に注意しなければ。
林道をショートカットして尾根を進む。
太いブナが雪を背負って斜めに生えている。
今日の山弁は五目ちらし。出発前に炊きあげたご飯に混ぜてきた。
まもなく県境尾根に出ようというところで枝ぶりの見事なブナと出会う。
県境尾根に出る。東には二ツ森山。
そして、南西には番城山。
東後方には蔵王連峰。左から中丸山・熊野岳・刈田岳・エコーライン鞍部・前山・杉が峰。
西彼方には、朝日連峰。
県境尾根には見事な展望が広がっている。
計画書に予定した帰宅時刻は正午。それまでに戻るには10時を折り返し時限とする。県境ラインに沿ってなだらかなピークをいくつか超えてゆく。周囲の景色に飽きることはない。林道破線最高地点の峠まで歩を進め、今日はこの辺りで折り返すとしよう。
次回のために1120mピークへの登りを確認してゆこう。尾根伝いに太いブナが10本ほど生えている。見事なブナ達である。タイムアップで番城山山頂には至らなかったが、このブナ達を見れただけでも来た甲斐があった。満足。
登ってきたルートを引き返す。空は予報通りに無風快晴。県境尾根の先につながる二ツ森山への尾根が魅力的である。いつかは行ってみたいものだ。
1023mピークから番城山方面を振り返る。
日焼け対策は日焼け止め。この頬被りは杉花粉対策。人に会ったら恥ずかしい。その時はすぐに外すつもりで下ったゆく。
途中でカンジキが外れる。
その後、綺麗な杉林を下って行くと登山口は近い。
この番城山へのルートは林道歩きが結構長い。県境尾根に出ると素晴らしい展望が広がり楽しいのだが、そこに至るまでが長く感じられた。
今回は、帰宅時間を設定していたので1120mピーク手前の県境1050m地点から引き返す事になったが、それでも行動時間はたっぷり6時間かかっている。日帰りで番城山山頂を往復するにはもっと早い時刻から行動を開始しなければならない。今回は、歩き出しが6時08分、1050m折り返し地点を10時00分、登山口には12時15分に到着した。
帰宅後に残雪で濡れた山道具を乾かす。あっという間に乾いてしまいそうな天気である。
革靴はびちょびちょ。手入れが足りない証拠。もう片方のカンジキも足を載せる紐が切れ始めていた、PP紐に替えよう。
天候に恵まれ満足の県境エリア山行きであった。