平倉山荘 -- BLOG --

 蔵王を歩く・滑る。日々を記す。空想上の山小屋~たいらぐらさんそう~

山行きのモクテキ

2015-05-17 | 山・やま・Mt.


5:08 家を出発。
5:45 TooCottonさん駐車場に到着。歩きはじめる。

「山行きの目的」
今日の山歩きのモクテキは「山頂でコーヒーを淹れること」とし、その準備をしてやってきた。しかし、これはホントウの目的ではないかもしれない。これは山に来るための「キッカケ」「動機ヅケ」なのではないだろうか?
イラストレーター・沢野ひとしさんは、「歩くことが楽しいんだよね。」「いろんなことを考えながら歩くのがイイんだよね。」と言っていた。山旅に来ている本当の目的は、どうやらこの「歩くことが楽しいということを、いつの間にか知らず知らずに味わっている」ことなのかもしれない。それ以外の事柄は山に出かけるためのひとつのキッカケ・動機づけなのかもしれない。
「いろんな事を考えながら歩く」という、ではワタシは何を考えているのか。今日のように人静かな山道を独り歩きしているときは、絶えずクマに遭遇しないかシンパイしながら歩いている。夏、人の多い山道では落雷を心配して歩く。

そんなことを考えながら歩いていると、山の下の方から大勢のオオゴエが聞こえてきた。この時期たびたびミミにする。新入社員研修のために山の宿泊施設を利用する団体がある、その研修の一環だろう。

6:48 イロハぶな 通過。
7:13 中丸山山頂 通過。
7:35 立ち入り規制区域の境界まで行き引き返す。

立ち入りが規制された山頂を眺めていると、「蔵王は良い山、カッコイイ山」に見えてくる。その昔、観光道路などマッタクなかった修験道の時代、この山をその対象としたそのワケが理解できる。実に霊験アラタカである。

おやっ男性単独登山者が登ってきた。コトバを交わし彼はノボリ、我は下る。

7:56 中丸山山頂に戻る。コーヒーを淹れイップク。

山を歩いているとふと色んな思いが頭に浮かんでくる。鮮度が下がらないうちに「メモをとる」。思いつきや考えを「紙に書き」「声に出し」といった「コトバニマトメル」作業をすることによって、それははじめて形になりカタマリなり、そしてモノになってゆくのだろう。

8:19 中丸山を出発。今日は先週にくらべて寒い山頂である。サッキの男性登山者はまだ戻って来なかった。
8:47 滝見場を通過。ムラサキヤシオツツジとタムシバの花がキレイだ。
9:00 仙人橋を通過。
9:10 登山口に到着。
9:14 TooCottonさん駐車場にトウチャク。
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折れ枝を撤去してきました。

2015-05-10 | 山・やま・Mt.
最近は取り扱う商品の物量が多くなり、また担当商品の相場変動が激しく体力的にも精神的にも疲れきって週末を迎える。「休日は山だぁ」という気にもなれないまま床に就く。

4時30分起床。休日は目覚ましに起こされないからウレシイ。「よし、山に行こう!」目覚めてからその気になった。お湯を沸かしテルモスに詰めていると、強い風が窓の外を過ぎていく。雨は降っていないが風が強そうだ。手早に支度を整え出発。途中のコンビニで朝食用のパンを買い、いつもの蔵王中丸山へ向かう。

6時00分TooCottonさんの駐車場に到着、6時08分に歩き始める。仙人橋をわたり中丸山に取り付く。登山道に入ると風は弱まった。

先週は登山道上に落ちている小枝を取り除きながら歩いたので、今日は太めの枝を撤去しよう。とりあえず山頂まで登って行き、帰り道くだりながら作業をすることにする。

6時42分滝見場通過、つばめ滝周辺の沢底にはまだ雪が見える。7時00分「いろはブナ」を通過、標高が上がったため風が出てくる。潅木帯の入り口にあるリュウブが根本から折れかかっていた。その一部に切り込みがある。寒くなってきたのでフリースを羽織る。

7時21分潅木帯を抜け尾根に出る。7時29分中丸山山頂に到着。山頂東側の鞍部にはまだ多くの雪が残っている。気温は低いが風は穏やかになっていた。帰宅時間を早くしたいので山頂に留まらずすぐに下山をはじめる。登山道に倒れた枝を数本撤去しながら下る。

8時25分仙人橋を通過し、8時38分駐車場に到着。途中、ムラサキヤシオツツジが綺麗な花を咲かせていた。
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父さんは山に柴刈に

2015-05-04 | 山・やま・Mt.
昔ばなしは「おじいさんは山に柴刈に、おばあさんは川に洗濯に」の一節から始まる。

雪解け後のこの時期、中丸山コースを歩くと道の上に小枝が散らばっている。冬の間に頭上の木々から折れ落ちたものだ。その小枝や柴を拾い上げ、取り除ぞきながら歩くのがこの時期の恒例となっている。

今回は、先日蔵王ラインから登った時に確認出来なかった目印のブナを見るために登って来た。中丸山コースからこのブナを見つけるのは容易い。



目印のブナ「メデューサ」はいつものように立派に立っていた。巨木ではないが上部の枝ぶりが特徴的なので目印にしている。普段は見上げるだけのこのブナを今日は両腕を回し幹周りの太さを体感してみた。抱きついてみると親しみが増す、と同時に「ブナの大木って、意外と乾いた感じの木なんだなぁ」という印象をうけた。

周辺の残雪は想像以上に少なくなっていた。前回登ってきた時はたっぷりあった残雪が、この二週間の気温でハイスピードで雪解けしたのだろう。



中丸山山頂まで登ってくると熊野岳上空を「もがみ」が旋回していた。立ち入り規制区域を見回っているのだろう。そんな中、残雪がまだたくさん残る鞍部を下ってゆく。今日は規制区域の間近まで行って引き返してこよう思っていたが、なんだか自分が悪い事をしているような気分になりいつの間にかトド松の木陰を選ぶように歩いていた。

こんな気分で登ってもつまらない、まだ規制区域までは距離はあるが適当な所で引き返すことにしよう。トドマツ帯の中段に蔵王沢源頭とワシ岩を望める場所がある、今日はここを折り返し点とする。下り始めるて気づいたがいつの間にか「もがみ」のその音は消えていた。



中丸山山頂に戻ってザックを下ろす。菓子パンとコーヒーを食べながらひと気のない寂しい稜線を眺めた。

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しばらくはオアズケのようッス。

2015-05-03 | 山・やま・Mt.
昨年の5月下旬にスキークラブの先輩と超久しぶりに蔵王井戸沢に残雪滑りに行った。

超久しぶりというのは、以前に滑ったのがいつだったのか思い出せないくらい前だからである。小学生低学年の頃に初めて滑った時のことは記憶にある。あれから40年近くが経ち、その間にも何度か滑りに行ったのだろうが思い出せない。だから昨年が「超久しぶり」なのである。

超久しぶりのきっかけは、クラブ納会の宴席で83歳現役スキーヤーの副会長と話が盛り上がったこと。そして今年もそこでの滑走を楽しみにしていた。

しかし、4月13日に蔵王山の火山活動が活発化しているとして火口周辺に警報が出され立ち入りが規制されてしまった。井戸沢はもろに規制区域内にある。規制が解除されるまではしばらくは近づけないのだ。井戸沢での爽快な残雪滑りもしばらくはオアズケである。あ~あっ。

昨年滑りに行けた事は、今年の立ち入り規制のことを思うとなにか運命的なものを感じてしまう。長い地球的規模の時軸で見れば何度も火山活動があった蔵王。活火山が多い日本ではそのような山はいたるところにある。富士山もそうだ。自分が生きているこの数十年の間にたまたまその活動が少し活発になったという事なのである。これも自然界に生きるイキモノの一人としてはまったく自然な出来事なのであろう。
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