平倉山荘 -- BLOG --

 蔵王を歩く・滑る。日々を記す。空想上の山小屋~たいらぐらさんそう~

必要以上の登山道整備は不要

2012-09-09 | 山・やま・Mt.
蔵王連峰・中丸山コース。

数えたことはないが、何度この道を歩いてきただろう。登山道整備が施されることは聞いていた。2週間ぶりに歩き驚いてきた。「必要以上の登山道整備は、いらない。」

熊野岳山頂から下り始める荒地の登山道は、雨や雪解け水で流土が酷いために石畳が崩れて登山道の荒廃が著しかった。そのため、潅木帯への入り口がわかり難く、何度か道迷いによる遭難が発生していた。この区間の登山道整備には期待をしていた。

しかし、月見ヶ原に準備されたいた木道用の資材を見て、憤りにも似た気持ちになった。この区間に、このような仰々しい整備は必要ないだろう。登山者の踏み跡が、自然界に与える悪影響は理解しているつもりである。南蔵王に比べ、比較にならないほど入山者の少ない中丸山コースの、しかも月見ヶ原の区間に、なぜこの様な木道が必要なのだろうか。

人は静かに山を歩けばいいのだ。自然界の生き物の一つとして、自然界の一部として。ただ静かに歩いていればいいのだ。登山道整備もまた、静かに最小限でいいのだ。

山の土を一歩一歩踏みしめ、足の裏でその優しさを感じ、唯々静かに歩いていればいいのだ。だから、登山道整備も必要最小限でいいのだ。必要以上の整備は不要なのである。

静かな山あるきの出来る場所が、また無くなってゆく。寂しいことだ。


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