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分祀の意味を本当に知っているのか

2005年05月29日 10時55分35秒 | 日記
A級戦犯の自発的分祀で解決を 靖国問題で中川国対委長

引用開始

自民党の中川秀直国対委員長は29日のフジテレビの番組で、小泉首相の靖国神社参拝に関して「ご遺族と神社の宮司らが話し合って、分霊というか分祀(ぶんし)という形で自発的にやる。それで(日本の)常任理事国(入り)に中国もイエスと言う」と語った。現在は合祀(ごうし)されているA級戦犯の遺族と、神社側が話し合って解決の道を探るべきだとの考えを示したものだ。

引用終了

あまりこの発言自体には驚きませんでした。なぜなら、中川氏は国を売る代表格のような政治家ですので。

そもそも分祀というのは

本社と同じ祭神を他所の新しい神社にまつること。また、その新しい神社。

三省堂提供「大辞林 第二版」より

という意味で、祭神を別の神社に移すことです。しかも新しい神社の祭神として本家より分けてもらう行為のことを指します。決して分けて捨てることではありません。中川氏はその新しい神社をどこにするつもりで考えているのでしょうか。おそらくはそんなことは考えてもいないだろうと思いますが(嘲)。

新しい神社も作らず「分祀」せよとは、その祭神を川にでも流すつもりなんでしょうか。それとも墓に祭神名簿を入れろ、とでも言いたいのでしょうか。

分祀することで支那の外圧からの逃避を主張する人が多いですが、ならばどこにどうやって新しい神社(分祀)を作るのかという意見を聞いたことはありません。分祀を語るならば、その分祀先もちゃんと提言していただきたいと思います。

そうはいっても、分祀されるのは祭神全体の一部なのであって、東條英機元首相たちのご英霊が分けられるわけではありませんので、たとえ分祀されても靖国がもう一つ増えるだけですよ。出雲大社の分祀神社が出雲大社とゆかりの神社となることと一緒です。

「A級戦犯の分祀論」は単なる無知蒙昧からくる支那の脅しをいかにして国内問題として処理するかの方法論であるということに気付かないのは何故なんでしょうね。日本の政治家の不思議なところです。



「元日本兵」仲介者と面談できず…大使館員撤退を検討

どうやら虚報の線が出てきたみたいですね。
日本全国、この仲介者と称する男に釣られてしまったんでしょうか。