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三浦明博「サーカス市場」

2015-07-10 19:29:05 | 読書
この作者の本は、
今作が始めて。
何の先入観も情報もなく、
なんとなく購入した、この本。
いまさらながらに調べてみると、
2002年に江戸川乱歩賞を取りデビューしたとか。

舞台は仙台、その中心部の奥地に
存在する”サーカス市場”が舞台の中心。
(もちろん実在はしない)
そこで生活を営む怪しげな人々たちが
織り成す物語の連作短編集・・・
見たいな感じのお話。

舞台設定は、なんとなく新宿の
歌舞伎町裏通りや小便横丁あたりを
想像すると、すんなり映像が頭に浮かぶ。

幻想的な部分もあり、
(特に”黒白天秤”)
現実的なお話もありで、
確かに面白かった。
それだけに、連作短編だけでは
少し物足りなさも感じる。
ノーネームだけでも、
面妖屋だけでも、
(個人的にはこの絡みは大好きで・・・)
十分1冊書けるくらい
この作家さんなら技量はありそう。

続編でもスピンオフでもいいんで
書いて頂きたいと、
思う1冊でした。


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