「植物の形づくりに関わる遺伝子のはたらき」
講師は平野博之先生(東京大学大学院理学系研究科教授).
東京大学理学部2号館大講堂.
次の4つの項目について
<1>花の器官をつくる遺伝子のはたらき
ABCモデル
シロイヌナズナ(バラ科)とキンギョソウ(キク科)
ゲーテ「植物変態論」 花の各器官は葉が変化したもの.
<2>葉の器官をつくる遺伝子のはたらき
イネの中肋(ちゅうろく)は空洞構造.
<3>野生植物の栽培化で獲得された作物特有の形態に関わる遺伝子のはたらき
カリフラワー,ブロッコリー,キャベツは同じ野生種から変異したもの.
イネの変異体 脱粒性,非脱粒性.
<4>環境に応答して植物の形を大きく変化させる遺伝子のはたらき
浮イネ 深水(嫌気性を感知)に応答して節間を伸ばす.
内容の密度が適切で分かりやすい講義だった.