Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

女のいない男たち / 村上春樹

2014-04-21 | 
愛を失なってしまった男たちの物語だ。 または失いつつある男たちの… . . . 本文を読む
コメント (1)

海うそ / 梨木香歩

2014-04-18 | 
元々、融通の利く方ではないが、 自転車を生活の中心に据えてから、出来ることと出来ないことの 取捨選択がわりと楽になった。 なにせ身体が動かないと、それは前に進まないのだから。 . . . 本文を読む
コメント

偶然の祝福 / 小川洋子

2014-03-31 | 
昨日、吹き荒れた春の嵐。 花散らしの雨でした。 明けた朝、また穏やかな春の陽射しが戻って来ました。 今日も近郊の桜の撮影に出かけるつもりでした。 そこにrieさんからメールが届きました。 お父様の訃報でした。 . . . 本文を読む
コメント

人質の朗読会 / 小川洋子

2014-03-20 | 
今、読みたかったのは、こういう物語。 くたびれ果て、かさついた咽喉を潤すのは、ひと肌に温められた白湯であったりする。 . . . 本文を読む
コメント (1)

蛍の森 / 石井光太

2014-01-31 | 
「物乞う仏陀」で、ハンセン病と四国遍路に言及した記述に出会ってから、 私の、ノンフィクション作家、石井光太に対する印象は、ずいぶん変わった。 それは、民俗学者宮本常一の「忘れられた日本人」の中の「土佐寺川夜話」というエピソード、 . . . 本文を読む
コメント (17)

冬虫夏草 / 梨木香歩

2013-11-16 | 
それは、ついこのあいだ、ほんの百年すこしまえの物語。 表紙の帯に記された言葉通り、この百年ばかりで私たちを取り巻く環境は大きく変わってしまった。 . . . 本文を読む
コメント (14)

こんな夜更けにバナナかよ / 渡辺一史

2013-08-19 | 
色んな本を読んできて、ちょっと煮詰まっていた。 私たちが、あれこれ頭の中でこねくり廻している以前に、生命活動の原点に還るような記述と出会った。 筋ジストロフィー、鹿野靖明の42年間の記録。  鹿野靖明は、わずかに手を動かせる以外は何もできない。 一日24時間、すべての生命活動を他人の手に委ねるしかない。 彼を支えるのは20数名程度のボランティアと数名の介護士だ。 そして酸素吸入をしなければ生きてゆけない。 . . . 本文を読む
コメント (6)

(株)貧困大国アメリカ / 堤未果

2013-07-31 | 
なぜ私たちは変われないのか? 3・11以降の二年間、特に衆参二度の国政選挙を経験して、 私たちは幾度も立ち止まり、その問いを発し続けてきました。 特に最近強く思うのは、人は生物としてニッチ(環境適応地)で生き残るすべを失ってきたのではないか、というとてもベーシックな疑問。 どう考えても、この2年間の流れは、生物種としての生存の適応性を失い、ひたすら自滅に向かっているようにしか見えない。 . . . 本文を読む
コメント (1)

原発事故と甲状腺がん / 菅谷昭

2013-07-15 | 
参議院選挙におけるソーシャルメディアで呟かれている政治的キーワードの第一位は「原発」であるらしい。 それは世論調査で上位にランクされる景気対策や憲法改正、TPPを抑えてのビックデータ分析の結果だという。 しかしTVや新聞を見るかぎり、その実感は乏しい。 . . . 本文を読む
コメント (1)

森の力 / 宮脇昭

2013-05-23 | 
震災後の復興プロジェクトとして、受け入れ先を失くして途方に暮れていた瓦礫処理の 画期的な立案として注目を集めたのが「森の長城プロジェクト」だった。 津波の被害を受けた海岸線に瓦礫による盛り土を築き、そこにその土地本来の植生の森を (瓦礫の利用は、幼木の根が酸素吸入をするための土壌の空間密度と根を絡ませるために有効らしい) 再生させようという壮大なプロジェクトだ。 . . . 本文を読む
コメント (1)

わかりあえないことから / 平田オリザ

2013-05-08 | 
平田オリザの本が売れているのは知っていた。 今、盛んにコミュニケーション能力という言葉が持て囃され、求められている。 「空気を読む」とか「和を乱さない」とかの日本特有の従来型のコミュニケーション能力から、 異文化理解能力というグローバル・コミュニケーション・スキルが求められるようになってきた。 . . . 本文を読む
コメント (4)

八日目の蝉 / 角田光代

2013-05-01 | 
「サラの鍵」を観ていて、これは「八日目の蝉」だと思った。 村上春樹の新刊「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」のページを繰る最中にも同じ思いに囚われた。 フラッシュバックのように否、シンクロニシティのように被さってくる「八日目の蝉」が気になって仕様がない。 2007年出版の角田光代のベストセラー小説を、今一度、読み返してみた。 . . . 本文を読む
コメント (5)

物乞う仏陀 / 石井光太

2013-04-19 | 
物乞いは職業である。 生存の糧を失ったボーダーラインぎりぎりで生きる人々にとって選択肢はない。 「自助努力が足りない」などという戯言は、なんの意味もなさない。 世界を覆う貧困を私たちは見ていないのだと実感した。 . . . 本文を読む
コメント

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹

2013-04-14 | 
新刊の発売が、ここまで待望される作家は、唯一無二、この人だけだろう。 もう一人、アニメの宮崎駿が大人から子供まで受け入れられる日向(ひなた)の輝きを放つのに対して、 村上春樹が近年描き込んでいるのは、ダークサイトな心の闇の世界だ。 初版で50万部などという破格な数字が、なぜ派生するのか?理解に苦しむ。 . . . 本文を読む
コメント (5)

神の棄てた裸体 / 石井光太

2013-04-12 | 
石井光太の著作が、こんなに文庫化されていることを知らなかった。 退院後も行動がままならないので、本漁り(ほんあさり)にジュンク堂店内を徘徊していると、それらが目に留まった。 そのすべて(4冊)を購入した。 . . . 本文を読む
コメント