今日の花は「ツツジ(躑躅)」、ツツジ科ですが、これまた品種が多く素人の私には品種名まで特定出来ません。ツツジも万葉集に出て来ます。
物思はず 道行く行くも 青山を 振り放け見れば つつじ花 にほえ娘子 桜花 栄え娘子 汝れをぞも 我に寄すといふ 我れをもぞ 汝れに寄すといふ 荒山も 人し寄すれば 寄そるとぞいふ 汝が心ゆめ
柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)
躊躇することもなく、道をひたすら進んできたが、ふと振り返って青々とした山を見ると、躑躅の花があなたのように美しく咲いて、桜の花があなたのように華やかに咲いている。あなたは私に心を寄せてくれていると人は囃し立てる。私もあなたに心を寄せていると人は噂する。花も咲かない荒れ山であっても、仲がいいと評判になるくらいだから、人の噂にはあなたも気をつけてください。
この歌は四首の問答の一節です。反歌を交えて3309に纏められています。
先週寝られず意識が朦朧としていたと記しました。私が「うつ」の診断に至る前には「不眠症」とカルテに書かれていました。「うつ」に於いて最初の自覚症状は「不眠症」です。「不眠症」に至るには「人間不信」があります。本来責任を負う担当者がミスを犯しても責任を取らず、私が尻拭いを延々として来た故に、24時間稼働の勤務地の状況が不安で、寝ようとしても頭は仕事の事ばかり。寝ていても呼び出しで会社に駆けつけたりしているうちに、寝られなくなってしまいました。自責なら自分の権限で如何様にも出来ますし、対策も講じられますし、自責のミスはその会社では1度きりで、私を悩ませたのは他責ばかりです。
「忘れる」と云う事は「うつ」になって沁み沁み思うのですが至極重要な事です。愛する人に先立たれても「忘れる」事が出来なければ精神に異常を来すのは当たり前。悲しみも苦しみも「忘れる」事で生きて行けるのです。「忘れる」には何が必要か?それが、睡眠です。
睡眠で一時的に意識が途切れる事で、段々「忘れる」事が出来るのです。毎日睡眠を取る事で、一日一日が成り立つのであって、睡眠を取らないと連続した日を過ごす事になり、「忘れる」事が出来ません。精神をリセット出来ないのです。連続した日々に「新たな気持ちで」は無いのです。意識が途切れる「熟睡」は生きる上で非常に重要なのです。
世の中見渡すと、権限が強大で、それを権威と云うのですが、権威を悪用し、尚かつその権限に値する責任を全うしない人の多い事。そんな世の中だから、自殺者・孤独死が各々年間3万人を越える異常な事態になっているのです。
汝心勤
権力に立ち向かう姿勢に「原発再稼働反対」があります。それはそれで間違っているとは言いません。そもそも、デメリットの担保無しに推進めて来た政策が間違っているのですから。「原発再稼働反対」を唱える親友にメールを打ちました。一部抜粋しますと...
「我々の要求は、最終処分所を作る事、廃炉解体に準ずる費用を積み立てる事、同時に解体に準ずる技術者の育成をする事、耐用年数をいたずらに延期しない事、それまでは安全を担保する事の順番になります。そうしている内に代替エネルギーも目処がつくでしょう」
私の思う処はこうです。原発を止めても危険が去る訳ではありません。厚い鉄板で覆われている原子炉内よりも只のプールに保管されている燃料の方が危険です。が、原発を止めてもその燃料を最終処分所が無い限り、各原発に留め置かれるのです。恐らく、資本主義や経営の観点からすると、利益を生まない施設に投資をせずに、その危険な燃料の管理も疎かになる。曳いては、原発が更地になるまで危険は増します。
専門家は最終処分所すら危険だと言いますが、地上にあるよりは危険度は軽減されるでしょう。埋設が現在考え得る危険度の低い処分方法でしょう。最終処分所建設ありきで、稼働を許し(核廃棄物は増えますが...)、極力使用済燃料は最終処分所に埋設し、耐用年数になれば原発の自然減となる様にするのがベストだと考えます。
私も事故当初はCO^2の問題はどうするのかと申していましたが、どうやらそれは杞憂だった様でもあります。或る意味、私もマスコミに騙されていた感は否めません。
私が生まれる前から原発は推進されていた訳で、その裏には当時のアメリカの思惑が見て取れます。「原発再稼働反対」と唱えるのも判りますが、一足飛びな議論は成立しません。その間を埋めるプロセスが抜け落ちていては議論になりません。原発を無くす為のプロセスを考えなくてはなりません。
更に残念な事は、「放射線管理区域」なる厳しい立ち入り制限が課せられている法律があるにも拘らず、その「放射線管理区域」以上の汚染地域に国民を住まわせている国に対し、強い憤りを憶えます。法治国家も体を為していませんよね。それでいて、原発再稼働も政治決断だとは聞いていて呆れます。
私は「人間不信」から「うつ」になりましたが、絶望するぐらい「人間不信」が強まってしまいます。国民の生命・財産を守る立場の国がそれを反古にし、本来ならば刑事罰で処刑されるべき悪党を野放しにし、尚かつ「税と社会保障の一体化」と云うまやかしで国民を困窮させようとする等、言語道断。
核廃棄物の最終処分所も東京は国会議事堂並びに霞ヶ関直下に造る事をお勧めします。
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管理区域の設定基準
1.外部放射線に係る線量については、実効線量が3月あたり1.3mSv
2.空気中の放射性物質の濃度については、3月についての平均濃度が空気中濃度限度の1/10
3.放射性物質によって汚染される物の表面の放射性物質の密度については、表面汚染密度(α線を放出するもの:4Bq/cm2、α線を放出しないもの:40Bq/cm2)の10分の1
4.外部放射線による外部被ばくと空気中の放射性物質の吸入による内部被ばくが複合するおそれのある場合は、線量と放射能濃度のそれぞれの基準値に対する比の和が1