
山形県遊佐町吹浦□□
月光川河口□□
庄内地方の最北、鳥海山が日本海にその裾野を浸す場所に『出羽二見』という、自然が造り出した景観名所があります。
対をなす岩が夫婦岩とも呼ばれていて、その岩にはお互いを結ぶ注連縄が掛けられています。そして、その対をなす夫婦岩の真ん中に、夕日が沈んで行く場面を見ることが出来る日が1年のうちにほんの数日あり、そのシーンが写真撮影のスポットになっているのです。
その“ほんの数日”が6月の下旬になっていて、毎年機会をうかがっていたのですが、仕事で行けなかったり、梅雨の時期ですので晴れなかったりと、毎年なかなかタイミングが合わずに撮影できませんでした。
先日の金曜日、梅雨の合間の快晴になり、今年は良い具合に撮れるかもしれないと思い、仕事が終わったあと夕日の時間に合わせて出かけてみました。
ところが、肝心の日没の頃になったら雲が出てきてしまい、残念ながら丸い夕日の姿は撮すことが出来ませんでした・・・。
私の他にもう一人いたカメラマンも、諦めて早々に帰ってしまいました。
しかし、こんな場合は経験上、夕焼けが綺麗に出るのではないかという予感がして、しばらく待っていたら、ズバリ的中、見事に真っ赤な綺麗な夕焼けになってくれたのです。
実はこれはよくあることで、私も日が沈んですぐに帰ってしまい、その後できれいな夕焼けになり悔しい思いを何回もしましたが、夕焼けは夕日が水平線の下に沈んだあと、しばらくすると刻々と色が変化して綺麗になって行く場合があるのです。
丸くきれいな夕日の姿は撮すことが出来ませんでしたが、梅雨の合間に燃えるような真っ赤な夕焼け風景に出会えることができました。
庄内浜はきれいな夕日スポットがたくさんあります。→ ここ
はじめはこんな感じ↓
夫婦岩の間に夕日があるのですが、雲で見えなくなってしまいました・・・。
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夕日は水平線の下に沈み、空が少しずつ赤くなってきました。
これはもしかしたら良い夕焼けになるのでは・・・、と言う予感。(^^)
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予想がバッチリ的中。刻々と綺麗になってきました。
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臙脂色が徐々に赤くなってきて・・・。
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夕焼けの最後の輝きです。まるで空が燃えているようでした。
この後この真っ赤な炎はみるみる消えて、夜の帳が辺りを包みました。
いつまでも続いているように思われる夕焼けは、実はあっという間の出来事なのです。
おまけ
月光川の河口沿い、出羽二見のすぐ側にある吹浦港です。
ウミネコがたくさんいます。
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吸い込まれてしまいそうな夕焼けでしたね。
なんだか、夕焼けバケツをひっくり返して、底の濃いところをぶちまけたみたいでした。
さすが伊藤さん。
スゴイ色ですね。顔までまっかっかだったことでしょう。
6月25日(金)でしたので、夏至以降ですね。
本当にみるみるうちに赤くなって行き、最後は線香花火の火薬玉のように濃い赤がグジグジしているような感じの色でしたね。
おっしゃるとおり、周りの釣り人達は全身まっ赤っかでした。
多分私も・・・。
(^^)/
伊藤さんの行くところ、色彩が魔術のように湧きあがる、って感じですね。
違う言い方があるとすれば、色彩を引き寄せる力があると言ったらいいのか。
いつもの素晴らしい色彩に溢れた写真を拝見していると、偶然ではないような気がしてきます。
私もこの夕日、見ましたよ!!
本当にみるみる真っ赤になってゆきましたよね。
久しぶりに、じっと空を見つめていました。
私も真っ赤に染まってたことでしょう!
梅雨の合間の、思いがけない空からの贈りものでした。
伊藤さんのお写真見て、またあの感動を思います。
(*^。^*)
あまりにも写真が美しいので、写真も拝借して、皆さんに紹介させて頂きました。
夏至の頃その二見岩から朝日が登るという…。
出羽二見の写真には、先日来、びっくりすると共に感動しています。吹浦の出羽二見を全く知りませんでした。ましてや、夏至の頃にその二見岩に夕日が沈むという…。伊勢神宮と鳥海山大物忌神社の繋がりに想いを馳せました。
夏の帰省の楽しみが、また増えました。伊藤さん有難うございます。
美しい夕焼け…。それにしても庄内は奥が深い──。
色彩は好きですね、ハッキリ言って。(^o^)
写真を始めたのも、リバーサルフィルムの鮮やかな色彩に惚れて始めたようなものです。
フィルムからデジタルに移行したときは、色が鮮やかに出なくてガッカリしたものでしたが、リバーサルフィルム風な色合いに出来るモードがあることを知って、もう常用しています。
RAW現像も色が鮮やかな方向にして現像しています。
sunkyuさんのブログでの紹介、感謝します。ありがとうございます。
(^^)/
ほんと偶然ですよね。同じ日に同じ夕焼けを見ていたんですね。
それにしても素晴らしい夕焼けでした。こちらは夕日スポットなるものが結構たくさんあるのですが、素晴らしい夕焼けに出会えるのは運次第ですね。
しかし、太平洋側でも海で夕焼けが見れるんですねぇ。そちらではてっきり山に沈むものだと思っていました。(^^;)
そうそう、二見浦の夫婦岩は有名ですよね。私もいつか見てみたいと思っています。
そして、吹浦の出羽二見ですが、実は地元庄内でも知っている人は少ないと思います。遊佐以外の友人に聞くとまず間違いなく「なんだそりゃ?」って言われますもの・・・。(^^;)
でも、おっしゃるとおり、伊勢神宮の二見浦から昇った日が、大物忌神社の出羽二見に沈んでいくと思うと感動的ですよね。
ちなみに、大物忌神社は所謂「一宮」ですので、社格は伊勢神宮のすぐ下の格なんですよね。神社修復をする際は、伊勢神宮の修復の次に伊勢神宮の修復部材をいただけるのだそうです。
是非、帰省の時はお立ち寄り下さい。晴れると良いなぁ。(^^)/
見ほれるような夕焼けですね。
見たいと思いつつも、この時間主婦は忙しく